ドルカスと結婚するまでは、あまり重要だと思わなかったことに、靴がある。
それまでは、できるだけ安く、安い中で合う靴、良い靴を履(は)こうとしていた。テニスシューズだけは例外で、18歳のころから「オニツカ」の名前の時代からの某メーカー製を履き続けている。他メーカーを試してみたが、結局このメーカーに戻った。足に合うと言えばそれまでだが、靴の性が捕球の広さや、捻挫、腰痛などのけがに影響したからだ。つまり、高くてもそれだけの価値があった。
結婚してみるとドルカスは普段の靴にもこのメーカーのを履いていた。服はリサイクルショップやユニクロでも、靴だけは、ちょっとぜいたくなこれである。このメーカーの直営店に行くと、3次元(立体)で足形をとり、各人の特徴に合わせて中敷きを調整する。足は顔のように千差万別で、フィットさせるには専門的な技術がいるようだ。ものによっては修理さえしてくれる。
おかげで土踏まずにも適度な圧がかかって、世界で一足だけの履き心地に、羽が生えたようになる。歩くのも、ぜんぜん疲れが違ってきて楽しくなる。長く使えて、結局はお得感もある。(写真は私の靴)
歩くことは健康の土台だし、靴はかなり決め手である。 ケパ