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山名の由来(1)

2012年08月05日 | 山登り

 山の名前はどうやって付けられているのか?

まず山とは、その定義から。

「平地より高く突起し、万物を養育する地塊」として、地形的なもののみでなく、

たちのぼる雲気をあたりにのべて万物を養育する力があるとしている。

                                        (大漢和辞典)

山は隣の土地より盛り上がっている所の意味で、大小や高低を問題としない象形文字だが

使われたのは丘の方が歴史的に古いという。

岳(嶽)は山の上にまた山が重なって険しくそびえているものをいうとしている。

【山名の起源】は・・・

Ⅰ:自然的な要素からでたもの

  地形によるもの・・・

   全国でも多いのは丸山(円山も含む)であり、槍ヶ岳・烏帽子岳・大山など。

  :烏帽子岳(北アルプス)

  方位・位置・・・

    朝日岳・夕日岳や東西南北がつく、高見や展望や日陰・日向、国境にあった見晴らし

    のよいことから十国峠・三国峠・三俣・国見など。

  :大朝日岳

  気象・気候・・・

    雲取山・霧ヶ峰・岩菅山など。

   :雲取山

  岩石・地質・・・

    黒岳・赤石岳・青笹山・一ノ倉岳・水晶岳など。

   :水晶岳

  動物・植物など・・・

    犬ケ岳・猿投山・馬追山・蛇ケ岳・浅草岳・檜尾山など。

Ⅱ:文化的な要素からでたもの

   宗教・信仰・・・

     最も多いのは愛宕山、仏教・神道などの宗教や山岳信仰、民間信仰に基ずくものは

     秋葉山・阿弥陀岳・権現岳・地蔵岳など。

  :阿弥陀岳(八ケ岳)

   歴史・・・

     城山・物見山・高社山など。

   民族・産業・雪形(残雪の形で生活や農作業の季節の目安とする)

     燕岳・蝶ケ岳・農鳥岳など。

  :燕岳

   自然と関連した民族・・・

     鳥越・雁ケ腹摺山・十二ケ岳など

   アイヌ文化・・・

     アイヌ語は文字がなかったので表音として文字をあてて山名とした。

     カムイは神威・神居、ヌプリは山で、チセヌプリ(枯れている山の意味)

     ピリカヌプリ(美しい山の意味)など。 

  :後方羊蹄山

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 荒川三山の呼び名の怪!?

  前岳は、山梨県側では奥西河内岳、長野・静岡県側では荒川岳と呼ぶ。

  中岳は、   ↓     魚無河内岳、長野県側では中岳、静岡県側では奥西河内岳。

  東岳は、   ↓     悪沢岳、長野県側では東岳、静岡県側では地蔵岳と呼ばれている。

                                              *********  

                                     (出典:日本山名辞典=三省堂)  

       

 

 

 

 



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