「夏の夜の夢（Diana）」（Studil Life)＠シアターサンモール

再演ですね～。
Studio Lifeの夏夢。
まだ夏には早いけど。
初演と少しキャストが変わってます。
一応メインキャストのみ挙げておきますね。

　　ライサンダー：山本芳樹
　　ディミートリアス：奥田努
　　ハーミア：松本慎也
　　ヘレナ：関戸博一

初演はディミーが楢原さんでしたっけか？
記憶が・・・ぴよぴよ

衣裳とか鬘、メロディラインなんかがちょびっと変わってましたが、
ほぼ初演と同じ形での上演。
その中で一番違いを感じたのは芳樹さんのライサンダーですね。
惚れ薬を付けられてから、微妙に‘怪しい’んです。
ってか、別人？
なので‘薬のせいでヘレナに言い寄っている感’がアリアリなのです。
これは面白いな～、と思いました。

そこで逆に気になるのが、ディミーのこと。
ディミーも惚れ薬のおかげでヘレナのことを「愛してる」と言い始め、
しかも魔法を解かれるライサンダーに対して、
ディミーは魔法をかけられたまま。
大公に結婚を認められ、ラブラブな2組のカップルですが、
実は全然意味合いが違うのだな、と。
今まで「丸く収まって良かったね～」くらいにしか思ってなかったのですが、
よく考えると、やっぱりヘレナって可哀想ですよね・・・。
何かの拍子に魔法が解けてしまったらどうするのだろう？
とか、色々考えてしまいました。
これがシェイクスピアの上手いところなのか、とか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

以前、「ヴェニスの商人」について、ある人が
「最後はハッピーエンドに見えるけど、本当にそうなの？
　っていうところがたくさんある」みたいな話をしていて、
なるほどな～と思ったのですが、
夏夢でも同じことが言えるのかもしれないですねぇ。

そして今回、おお！と思ったのは、
オーベロンを演じる石飛さんの歌が格段に上手くなったこと！
元々悪くはなかったんですけど、今回は発声がしっかりして
音程も格段に安定して、とっても安心感のある歌声になってました
レッスンをなさったのでしょうか。
オーベロンの妻、ティターニアを演じる林さんも元々上手い方なので、
この2人の場面にグッと安定感が増しました。
全ての騒動の元締め的なこの2人に安定感が出ると、
芝居も締まるというものです。

　　　　　　　　　　　　

観るまでは心配だった岩崎さんのヒポリタですが、
舟見君のはかなげな美しさには及ばないものの、
アリだったかな、と。
ただ、もう少し彼が美しく見える衣裳にしてあげれば良いのにな～、
とは思いました
もともと線が細いタイプではないので仕方ないのでしょうけど、
肩のラインとか、ちょっとごつく見えてしまうとゆーか。

あとは、えっとー、イジーアス（ハーミアのパパ）は
初演の主宰ではなく、断然！！！今回の前田君の方が良かったです！！
ま、トーゼンっちゃトーゼンなんですけどね
岩崎ハーミアとの絡みがどうなるのか、楽しみです。
で、牧島君の髪型はあんだけチリチリじゃないとダメですか？
登場するだけで笑われるって、いかがなものかと思うのですけど・・・。

まだ鼻と喉が微妙なのですが、
上演中にむせることなく、無事に見終えることができました
賑やかな作品なので、少々咳しても平気なのがありがたい（笑）
今週末に、もう一方のチームを観に行ってきま～す。