ゆんのひとり言

~お酒とお芝居と歌とスイーツをこよなく愛するゆんの日記~

「五月大歌舞伎 東海道四谷怪談」@新橋演舞場

2008-05-08 10:10:16 | 観劇記&鑑賞記
タダ券のご相伴にあずからせていただいて、観に行ってきました!
久しぶりの歌舞伎。
有名な四谷怪談・・・なのですが、
か~なり登場人物が入り組んでいて分かりにくい。
友人の買っていた筋書きを見せてもらいながら観てきました。
(私信:コクーン歌舞伎では観てませんでした)

序幕は、ほぇっ?!という間にサクサクと終了。
イマイチ人間関係を理解できていない気がしましたが、
細かいことは気にしない(爆)
そして30分の休憩を挟んで始まったニ幕。
子供を産んで体調を崩しているお岩を
疎ましく思い始めている伊右衛門。
その伊右衛門に横恋慕するお梅の家族の策略で薬を飲まされ、
顔が醜くなってしまったお岩が恨みをつのらせる場面です。

                 

途中までは福助さんのお岩さん、
役作りのために痩せたというだけあって華奢で、
子を想う心、伊右衛門を想う心がひしひしと感じられて、
すごいな~と思って見てたんです。
こりゃ~お岩さんのお墓参りに行かないと、
そりゃ何か出るわいな、って感じで
(実際ちょっと気分が悪くなった・・・)

ところが。
醜くなったお岩から、金目のものを身ぐるみはがして
伊右衛門が家を出て行ったあたりから、どうもおかしい。。。
薬を飲ませた伊藤一家の家に挨拶へ行く、と
お歯黒を塗り始めるのですが、
道具を口に入れたまましゃべったり、
「おぅえっ」と戻しそうになったりする様子は
まるでドリフ・・・志村けん・・・(爆)
ご、ごめんなすってっ

そしてこの場面、妙に長いんですよね・・・
たっぷりと見せすぎなのか、脚本がそうなのか。
後半は舞台が変わらず、照明もほとんど変わらないため、
視覚的に動きがないんです。
ちょっとこれはきっついなぁ、と。
ちゃんと演出家がついていれば・・・なんて思ってしまいました。

                  

歌舞伎に詳しい友人も「福助、ヤバい!」と幕間に盛り上がり
そして迎えた三幕&大詰。
うらめしや~、とお岩が登場するのですが、
まず登場の仕方が安っぽい貞子・・・みたいな。
そして恐れおののく伊右衛門を残して去る時には、
両手をひらひらさせながら「いー!」
・・・・・・
「いー!」って・・・ショッカーですか
隣の友人、悶絶(爆)
怪談なのに、笑いをこらえながら見てました。

今回は早替えも見せ場の見せ場の一つなのですが、
意外と地味ぃ~な早替えで、あんまり盛り上がってなかったですかねぇ。
オペグラ無しで2F席から見ていたからかもしれません。
吉右衛門さんは悪役を嬉々として演じてらっしゃって、
隣の席のおば(あ)ちゃんが、しきりに
「極悪だ・・・」と呟くほど。
もちっと色気があると尚良いな~、なんて思いましたけど。
若いお梅さんが横恋慕するほどの色気。

いやー、面白いものを見せていただきました。
友人は楽日のチケットも取っているそうですが、
ショッカーがどれだけ進化しているのか、
感想を楽しみにしたいと思います
Comments (6)
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