ゆんのひとり言

~お酒とお芝居と歌とスイーツをこよなく愛するゆんの日記~

「寄席日和~赤坂の会」@赤坂REDシアター

2022-11-15 12:00:00 | 観劇記&鑑賞記

毎回、カゾクマン公演中に、
山口良一さん、曽世海司さんとゲストのお三方による
落語の会があります。
楽しいので、予定が合えば行くようにしています。
今回も柳家喬太郎師匠がゲストでした。

いつもと違ってカゾクマン1~3を、
回替わりでの上演中の落語の会。
オープニングで「さすがに今回は止めておけば良かったかな…」
とボヤく山口さん。
普段は公演中に台本を読むことな無いそうですが、
今回は次の上演分の台本を読む日々だそうです。

ひとしきりボヤいた後、まずは山口さんの「狸の札」。
子どもたちにいじめられていたところを
助けてあげた子狸が、お礼にやってくる、というお話。
お札に化けてもらって、ツケの支払いに充てたはいいけど、
このまま狸が遠方まで連れ去られてしまうことを心配する八五郎、
お金にはだらしないけど、優しいですね
気軽に楽しめるお噺です。

続いて曽世さんの「明烏(あけがらす)」。
21歳になる息子のあまりの堅物っぷりを心配した親が、
町内で有名な遊び人の2人に、吉原に連れ出してもらうよう頼み、
「お稲荷さんへお籠りに行ってこい」と
息子を吉原へ向かわせる、というお噺。
別に堅物でもいいじゃんね?とか思ってしまうのですが
そうもいかないのでしょうかw
逆に吉原に入りびたりになっちゃったんじゃ…と、
その後の時次郎が気になります。
毎度演じ分けが見事な曽世さんの語りですが、
中でも吉原で下働きをするおばあちゃんの
インパクトが絶大でした!

続いて、喬太郎師匠の登場。
足を悪くされているそうで、
足元を隠すものが用意されていました。
枕の毒を交えた語りは爆笑の連発!
当日は福井から移動してきて、真打披露の席で一席やって、
歩いて会場までやってきた、と多忙な師匠。
「何が言いたいかと言うと、疲れているということです」と
しっかりと笑いを取るあたり、さすがです。

落語協会がやる普及イベントの話、
(20年以上やってます。
てことは全然普及してないじゃないか!!とかw)
与論島の空港でイチャイチャするカップル、
帯広のホテルにいる時にJアラートが鳴った話、
「そろそろ本題に入れって思ってるでしょ」
と言いつつ、枕話を続ける喬太郎師匠ww

からの、創作落語の「布哇(ハワイ)の雪」。
雪深い山間の村で、孫娘の恵と一緒に暮らす留吉。
いずれは一緒になろう、と約束していたものの果たせず、
今はハワイで暮らす幼馴染の千恵子の孫から、
千恵子の余命が長くないこと、
留吉さんに会いたがっていることを知らせる手紙が届きます。

最初は「今さら知らん!」と突っぱねる留吉。
でも、空を見上げて「この空はハワイに繋がってるんだ」と
思いを馳せ、そして、町内会の腕相撲大会で
往年のライバルの気遣いにより優勝!
商品のハワイへの往復チケットを手に入れて、
恵と一緒に、留吉はハワイへ向かいます。

庭で日向ぼっこをしている千恵子に語り掛ける留吉。
幼いころの「いずれ一緒になって雪かきをしよう」という
約束を果たすため、日本から雪を持ってきていたものの、
当然、溶けてしまって跡形もありません。
そんな時、ハワイで珍しく雪が降り始め、
手の平に集めた雪を「一緒に雪かきしよう」と
千恵子に差し出し、二人して「雪かき」をします。
「生まれ変わったら今度こそ一緒になろう」
という留吉の言葉を聞きながら、旅立つ千恵子。。。

めっちゃいい噺ですやん
枕とのギャップがすごいです。
さすが喬太郎師匠。

終わってから、3人でフリートーク。
山口さんと喬太郎師匠と一緒だと、
あの曽世さんが、あまり喋らない!ww
ちゃんと場の空気を読んでおられますね~

いやー、今回も楽しかった!

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