91年作品。製作当時はバブル経済のピークは過ぎていたが、その“余韻”は残っていて、大学生の就職事情は完全に“売り手市場”だったのだ。今から考えると信じられない。で、この作品はその頃の世相をバックに作られた“世の中迎合映画”である。早稲田大学の4年生たちが主人公。難関のエフテレビ(ちなみに、製作はフジテレビ)に誰が入れるかという下級生のトトカルチョにノセられて就職活動に奮闘する姿を描く。
いかにもトレンディ・ドラマ風の設定、配役もTVドラマそのもの。無視して当然の映画だが、監督が金子修介なので観てしまった。結果は、これが意外と面白く観ていられた。最初はノリが軽すぎてヤバイかなと思ったが、後半から金子監督得意のパロディ精神が発揮され、フジテレビ・・・・じゃなかった、エフテレビ以外のマスコミを完全にバカにしているあたり面白い。特にNH×に対する冗談のキツさには大笑いだ。×HK関係者の感想を聞きたいと思ったりする。
映画は予想に反してマジメに終わる。初めは就職をナメていた大学生たちが次第に就職の何たるかを真剣に考えるようになり、織田裕二扮する主人公がエフテレビの最終面接でそれまでのマニュアル通りの受け答えを捨て、自分なりの考えを述べるシーンにはちょっと感心したし、的場浩二演ずる学生が“なりたいものじゃなくて、なれるものを探し始めたら、もう大人なんです”と言うくだりも、ナルホドな、と思った。
この頃に就職した連中も今や中堅どころになっている。あの時以来日本経済は低迷し、マスコミの“景気は回復した!”との言説にもかかわらず、実体は庶民レベルでズンドコ状態だ。以前も書いたが、今の若い者は“本当に景気が良い状態”を知らない。バブルで浮かれるのも困るが、好況の何たるかを体験していない層が増えるのはもっとヤバい。そうなりゃ縮小均衡に向かってまっしぐらだ。何とかしなくてはね・・・・と思いつつ、来たる参院選のことにも想いを馳せる今日この頃なのである(^^;)。
いかにもトレンディ・ドラマ風の設定、配役もTVドラマそのもの。無視して当然の映画だが、監督が金子修介なので観てしまった。結果は、これが意外と面白く観ていられた。最初はノリが軽すぎてヤバイかなと思ったが、後半から金子監督得意のパロディ精神が発揮され、フジテレビ・・・・じゃなかった、エフテレビ以外のマスコミを完全にバカにしているあたり面白い。特にNH×に対する冗談のキツさには大笑いだ。×HK関係者の感想を聞きたいと思ったりする。
映画は予想に反してマジメに終わる。初めは就職をナメていた大学生たちが次第に就職の何たるかを真剣に考えるようになり、織田裕二扮する主人公がエフテレビの最終面接でそれまでのマニュアル通りの受け答えを捨て、自分なりの考えを述べるシーンにはちょっと感心したし、的場浩二演ずる学生が“なりたいものじゃなくて、なれるものを探し始めたら、もう大人なんです”と言うくだりも、ナルホドな、と思った。
この頃に就職した連中も今や中堅どころになっている。あの時以来日本経済は低迷し、マスコミの“景気は回復した!”との言説にもかかわらず、実体は庶民レベルでズンドコ状態だ。以前も書いたが、今の若い者は“本当に景気が良い状態”を知らない。バブルで浮かれるのも困るが、好況の何たるかを体験していない層が増えるのはもっとヤバい。そうなりゃ縮小均衡に向かってまっしぐらだ。何とかしなくてはね・・・・と思いつつ、来たる参院選のことにも想いを馳せる今日この頃なのである(^^;)。


