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元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

参院選の結果に思う。

2007-07-30 07:15:45 | 時事ネタ
 予想通り・・・・というか何というか、参院選は与党の敗北だった。民主党の小沢代表が“野党が過半数を取れなければ政治家を辞める”なんてことを言ってた時点で、結果は見えていた。野心満々の彼が軽々しく政治家を辞めるはずもなく、これは野党の躍進をあらゆる“事前調査”の結果によって確信していたためだと思われる。

 各マスコミでは与党が負けた理由をいろいろと挙げているが(まあ、そんなのはマスコミでなくても誰だって分かるだろうけど ^^;)、大事なのは今後のことだ。

 民主党ではマニフェストとして年金問題や格差問題、少子化問題なんかを訴えていたが、残念ながら物事の根本が分かっていない。・・・・というより、本当は分かっているのだが口に出せないのかもしれない・・・・。社保庁の怠慢で紛糾した年金問題は別にして、格差や少子化の本当の原因は何かというと、景気が悪いからだ。“景気はすでに回復した”とマスコミは浮かれているが、バカ言っちゃいけない。申し訳程度のGDPの伸び率、一般庶民に蔓延する不況感、この状態でどこをどう見れば“景気は回復”なのか。本当の意味で景気が良くなり、一般ピープルにもカネが回るようになり、消費が増えて先行きが明るくなれば、格差も少子化も解決だ。

 本当は、景気を回復させるには財政の“効果的な”大盤振る舞いしかないのだが、いまだに財政出動イコール無駄な公共事業だとか、財政赤字を昂進させるだけとか、そういったナイーヴすぎる見方が世の中を覆っていて、迂闊に財政政策のことを言い出せない雰囲気だ。たとえば、民主党が公約に掲げている子育て支援だが、ハッキリ言ってあの程度の支出額では焼け石に水である。思い切って“子供が3人の家庭には年400万円ぐらいを無条件で進呈”ぐらいの施策を打たないと絶対解決しない。

 民主党をはじめとする野党は、小手先の政策ではなく、日本が直面する諸問題はマクロの経済問題であることを国民に分からせ、思い切った景気対策こそが全ての解決の鍵であることを粘り強く政府や国民に訴えるべきではないかと思う。
コメント
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