(原題:WHEN WE FIRST MET )2018年2月よりNetflixより配信。タイムループをネタにしたラブコメディという、過去に何回も見かけたような設定のシャシンだ。しかし、変化球を交えた筋書きとキャスティングの妙、そして効果的なギャグの数々と、観て退屈しないレベルに仕上げられている。お手軽な作品だが、最後まで気分を害さずに付き合えるのは有り難い。97分という短めの尺も適切だ。
ピアノバーの従業員であるノア・アシュビーは、女友達のエイヴリー・マーティンとイーサンの婚約記念パーティーに参加していた。実はノアは3年前のハロウィンにエイヴリーと知り合って一目惚れしたのだが、いつの間にか彼女はイーサンと恋仲になっていた。
ヤケ酒をあおって泥酔したノアを、エイヴリーの友人キャリーが職場のピアノバーまで送っていくが、彼は店に設置してあったプリクラで写真を撮った後、そのまま眠りこけてしまう。気が付くと、時間がエイヴリーと会った日に戻っていた。これ幸いとノアはエイヴリーを口説きにかかったのだが、彼女のプロフィールを必要以上に明かしたおかげで怪しまれて失敗。ならばと彼は再度のタイムスリップを試みる。
通常の(?)タイムループ物と違い、時間遡及が二段階で発生するのが面白い。主人公は一度3年前に戻ったあと、そこから一気に現在の時制にジャンプするのだ。つまり、3年前の彼の言動が現在の状況にどう影響するのかを瞬時に見せてくれる。御都合主義の展開かもしれないが、それがテンポの良さにも繋がっている。また、タイムスリップを繰り返すうちにノアが“意外な事実”に気付いて軌道修正しようとするのだが、そう上手くいかないあたりもよく考えられている。
アリ・サンデルの演出は特段才気走ったところは無いが、スムーズにドラマを進めている。そして元々コメディアンであった主演のアダム・ディヴァインの持ち味を存分に引き出して、かなり笑わせてくれる。特に、ストーカーに間違えられて散々な目に遭うくだりは大ウケだった。エイヴリー役のアレクサンドラ・ダダリオをはじめシェリー・ヘニッヒ、アンドリュー・バチェラー、ロビー・アメルといった他のキャストは馴染みが無いが、皆芸達者で作劇の足を引っ張っていないのには感心する。舞台になったルイジアナ州ニューオーリンズ(ジャズの発祥地として名高い)の南部らしい明るい風情も捨てがたい。
ピアノバーの従業員であるノア・アシュビーは、女友達のエイヴリー・マーティンとイーサンの婚約記念パーティーに参加していた。実はノアは3年前のハロウィンにエイヴリーと知り合って一目惚れしたのだが、いつの間にか彼女はイーサンと恋仲になっていた。
ヤケ酒をあおって泥酔したノアを、エイヴリーの友人キャリーが職場のピアノバーまで送っていくが、彼は店に設置してあったプリクラで写真を撮った後、そのまま眠りこけてしまう。気が付くと、時間がエイヴリーと会った日に戻っていた。これ幸いとノアはエイヴリーを口説きにかかったのだが、彼女のプロフィールを必要以上に明かしたおかげで怪しまれて失敗。ならばと彼は再度のタイムスリップを試みる。
通常の(?)タイムループ物と違い、時間遡及が二段階で発生するのが面白い。主人公は一度3年前に戻ったあと、そこから一気に現在の時制にジャンプするのだ。つまり、3年前の彼の言動が現在の状況にどう影響するのかを瞬時に見せてくれる。御都合主義の展開かもしれないが、それがテンポの良さにも繋がっている。また、タイムスリップを繰り返すうちにノアが“意外な事実”に気付いて軌道修正しようとするのだが、そう上手くいかないあたりもよく考えられている。
アリ・サンデルの演出は特段才気走ったところは無いが、スムーズにドラマを進めている。そして元々コメディアンであった主演のアダム・ディヴァインの持ち味を存分に引き出して、かなり笑わせてくれる。特に、ストーカーに間違えられて散々な目に遭うくだりは大ウケだった。エイヴリー役のアレクサンドラ・ダダリオをはじめシェリー・ヘニッヒ、アンドリュー・バチェラー、ロビー・アメルといった他のキャストは馴染みが無いが、皆芸達者で作劇の足を引っ張っていないのには感心する。舞台になったルイジアナ州ニューオーリンズ(ジャズの発祥地として名高い)の南部らしい明るい風情も捨てがたい。