元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

漫然と選んだ2024年映画ベストテン。

2024-12-30 06:16:38 | 映画周辺のネタ
 2024年も終盤になり、まことに勝手ながらここで個人的な年間映画ベストテンを発表したいと思う(^^;)。ただし、すでに封切られてはいるが現時点でまだ観ていない作品もいくつかあるので、年が明ければいくらか変動する可能性はある。そのあたりは御了承願いたい。

日本映画の部

第一位 夜明けのすべて
第二位 PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて
第三位 侍タイムスリッパー
第四位 違国日記
第五位 カラオケ行こ!
第六位 戦雲(いくさふむ)
第七位 青春ジャック 止められるか、俺たちを2
第八位 愛に乱暴
第九位 ぼくが生きてる、ふたつの世界
第十位 HAPPYEND



外国映画の部

第一位 シビル・ウォー アメリカ最後の日
第二位 ランサム 非公式作戦
第三位 フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
第四位 美と殺戮のすべて
第五位 マリウポリの20日間
第六位 ぼくの家族と祖国の戦争
第七位 ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
第八位 12日の殺人
第九位 2度目のはなればなれ
第十位 密輸1970



 ベストテンを選んでいて改めて思ったのが、日本映画の低調さである。客は集めてはいるのだが、ヒット作の大半がアニメーションあるいはテレビドラマのスピンアウト版だ。もちろん、その中には悪くない出来のシャシンもあるのだろう。しかしながら、私のようなヒネた映画ファン・・・・という言い方に語弊があるのならば(苦笑)、大人の映画好きの食指が動くような建て付けではない。

 つまりは、ほとんどの観客は“邦画なんて、こんなものだろう”という認識しか持っていないのだ。斯様な状況でマトモな映画が多く作られるわけがない。そして残念ながら、そんな図式が改善される兆しも無い。今後ますますジリ貧の様相を呈していくのだろう。

 対して外国映画に関しては、一位の「シビル・ウォー アメリカ最後の日」をはじめとして(製作国は様々ながら)現実をシッカリと捉えた作品が目立った。要するに、日本映画だけが置いて行かれているのだ。

 なお、以下の通り各賞も選んでみた。まずは邦画の部。

監督:三宅唱(夜明けのすべて)
脚本:安田淳一(侍タイムスリッパー)
主演男優:吉沢亮(ぼくが生きてる、ふたつの世界)
主演女優:杉咲花(朽ちないサクラ)
助演男優:高橋文哉(映画 からかい上手の高木さん)
助演女優:芋生悠(青春ジャック 止められるか、俺たちを2)
音楽:岩代太郎(愛に乱暴)
撮影:福本淳(碁盤斬り)
新人:齋藤潤(カラオケ行こ!)、早瀬憩(違国日記)、空音央監督(HAPPYEND)、齊藤勇起監督(罪と悪)

 次は洋画の部。

監督:キム・ソンフン(ランサム 非公式作戦)
脚本:アレックス・ガーランド(シビル・ウォー アメリカ最後の日)
主演男優:マイケル・ケイン(2度目のはなればなれ)
主演女優:アニャ・テイラー=ジョイ(マッドマックス:フュリオサ)
助演男優:ウィレム・デフォー(哀れなるものたち)
助演女優:サンドラ・ヒュラー(関心領域)
音楽:クリス・ベンステッド(コヴェナント 約束の救出)
撮影:ケイト・マッカラ(コット、はじまりの夏)
新人:ミスティスラフ・チェルノフ監督(マリウポリの20日間)

 ついでに、ワーストテンも選んでみる(笑)。

邦画ワースト

1.本心
2.きみの色
3.Cloud クラウド
4.ルート29
5.あんのこと
6.ぼくのお日さま
7.若き見知らぬ者たち
8.悪は存在しない
9.あまろっく
10.みなに幸あれ

洋画ワースト

1.オッペンハイマー
2.プリシラ
3.ボーはおそれている
4.西湖畔に生きる
5.ARGYLLE アーガイル
6.ゴーストバスターズ フローズン・サマー
7.山逢いのホテルで
8.ゴッドランド GODLAND
9.ヒットマン
10.ボブ・マーリー:ONE LOVE

 邦画のワースト群は、とにかく映画をマジメに撮っていないことに尽きる。だいたい、製作意図そのものが判然としない始末。洋画のワースト群は(前回も触れたけど)有名アワードを獲得したり、あるいは候補になった作品が必ずしも上質とは言えないということだ。

 ローカルな話題としては、2024年3月31日をもって、福岡市博多区中洲にある映画館、大洋映画劇場が閉館したことが挙げられる。まあ、建てられたから相当の年月が経過していたので仕方がないと言えよう。なお、取り壊し後の再開は未定らしい。もちろん私もいずれは復活して欲しいと思うが、すでに中洲地区は映画を観る場所ではなくなっている。別の場所での開館が望ましいのではないだろうか。

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