(原題:READY OR NOT)2019年作品。お手軽なホラー編の佇まいで、普通は映画館での鑑賞対象外である。だが、配信のリストに入っていたので何となくチェックしてみた。結果、特別上等なシャシンではないものの、取り敢えずは退屈せずに最後まで付き合えた。上映時間が95分と短めなのも丁度良い。
サバイバルゲームの製造販売で巨万の富を築いてきたル・ドマス家の御曹司アレックスと結婚したばかりのグレースは、一族に認めてもらうための伝統儀式に参加させられる。それは一族全員(使用人も含む)で実施される屋敷内での“かくれんぼ”だった。しかも隠れるのはグレースだけで、他のメンバーは武器を持って彼女の命を狙う。夜明けまで逃げきれたら彼女の“勝ち”らしい。本来彼女を守るべき新郎は早々に拘束され、いくらか頼りになるのは義兄のダニエルだけ。果たして、命がけのデスゲームをグレースは乗り切れるのか。
グレースは腕に覚えがあるわけではなく、気が強いだけの普通の女だ。そんなヒロインが窮地に追い込まれ、ついに開き直って手段を選ばないスタンスに転じるあたりが、まあ面白いところか。ならば彼女の命を狙う連中はどうかといえば、いわゆる殺しのプロは一人もおらず素人ばかりなのは笑える。使う凶器もレトロなものばかりだ。
結果として雰囲気は脱力系の方向に振れており、観る者の神経を特別逆撫でするようなモチーフが無いのは作品のマーケティング上有利だったもしれない。映画は終盤近くでオカルト趣味が突如満載になるのも御愛敬か。マット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレットの演出は、まあ及第点だろう。少なくともスピード感はある。主役のサマラ・ウィーヴィングは熱演。関係ないけど、彼女はちょっとエマ・ストーンに似ていると思う(笑)。
アダム・ブロディにマーク・オブライエン、ヘンリー・ツェーニーといった脇の面子も悪くはない。義母役のアンディ・マクダウェルは久々に見たような気がした。一家の主に扮したニッキー・グァダーニは不気味でよろしい。ロケに使われた古い大邸宅はカナダのオンタリオ州オシャワにあるパークウッド・エステートで、雰囲気たっぷりだ。なお、この屋敷は「ジュラシック・ワールド 炎の王国」(2018年)の撮影にも使われたらしい。
サバイバルゲームの製造販売で巨万の富を築いてきたル・ドマス家の御曹司アレックスと結婚したばかりのグレースは、一族に認めてもらうための伝統儀式に参加させられる。それは一族全員(使用人も含む)で実施される屋敷内での“かくれんぼ”だった。しかも隠れるのはグレースだけで、他のメンバーは武器を持って彼女の命を狙う。夜明けまで逃げきれたら彼女の“勝ち”らしい。本来彼女を守るべき新郎は早々に拘束され、いくらか頼りになるのは義兄のダニエルだけ。果たして、命がけのデスゲームをグレースは乗り切れるのか。
グレースは腕に覚えがあるわけではなく、気が強いだけの普通の女だ。そんなヒロインが窮地に追い込まれ、ついに開き直って手段を選ばないスタンスに転じるあたりが、まあ面白いところか。ならば彼女の命を狙う連中はどうかといえば、いわゆる殺しのプロは一人もおらず素人ばかりなのは笑える。使う凶器もレトロなものばかりだ。
結果として雰囲気は脱力系の方向に振れており、観る者の神経を特別逆撫でするようなモチーフが無いのは作品のマーケティング上有利だったもしれない。映画は終盤近くでオカルト趣味が突如満載になるのも御愛敬か。マット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレットの演出は、まあ及第点だろう。少なくともスピード感はある。主役のサマラ・ウィーヴィングは熱演。関係ないけど、彼女はちょっとエマ・ストーンに似ていると思う(笑)。
アダム・ブロディにマーク・オブライエン、ヘンリー・ツェーニーといった脇の面子も悪くはない。義母役のアンディ・マクダウェルは久々に見たような気がした。一家の主に扮したニッキー・グァダーニは不気味でよろしい。ロケに使われた古い大邸宅はカナダのオンタリオ州オシャワにあるパークウッド・エステートで、雰囲気たっぷりだ。なお、この屋敷は「ジュラシック・ワールド 炎の王国」(2018年)の撮影にも使われたらしい。