♪♪ 私の お寺ライフ ♪♪

 ブログアップして9年目に突入。相変わりませんが、私の「如是我聞」をお送りします。南無阿弥陀仏

慶聞抄2023年10月号

2023-09-26 20:11:47 | 随想

2023(令和5)年

10月号(No.119)

了雲寺 釈幸華

慶聞抄(きょうもんしょう)

病室からの朝の眺め。大阪歴史博物館が周りのビルの中で光ってる。何故か。他のビルは四角の箱型に対して、この壁だけは緩やかに曲面を描く。お日さまの光を真っ先に浴びることができる!

 

かくも長き不在

ご心配をおかけしました。1週間の予定が2週間に延び、その分病院からお参りできないお家に連絡をするという事態になりました。腎臓の数値がとんでもなく悪くなってしまって、原因究明のための生体検査を断り切れない破目になったのです。

念のため、腎生検とは。うつ伏せになり、背中から超音波をあてて(私の場合は左の)腎臓の位置を探す。医師の動作に呼吸を合わせる練習。局所麻酔の後、医師が針を刺し、組織を採取。(私の場合、2か所)検査終了後、止血のため背中を圧迫。全部で約1時間。

病室は、14階の4人部屋。淡い色のカーテンで仕切られた北向きの窓側。眼下に天王寺公園の緑、一心寺の大きな屋根、その奥に建ち並ぶビルの林の中に、大阪歴史博物館の丸みを帯びた壁面を見つけた時は嬉しかったです。けど、半月も同じ景色を見ることになろうとは・・。

入院二日目の午後のこと。午前中に生検が終わり、お部屋に戻ってしばらくした後、定期の血圧を測ってもらっているときでした。背中の痛みがだんだんに強まってきて、我慢の限界を超え声をあげたかと記憶しています。

多くの看護師さんらにベッドごと運び出され,廊下、エレベーター,違う階の特別な部屋へ。そこで経験したことのない激烈な下腹部の痛みが襲ってきました。

が、それもそのうち治まり、いろんな管に繋がれ処置を受けた効果と理解できました。聞き覚えのある主治医や医師、多くの看護師さんの声が交錯する中、定まった手順で進められる治療。

ただ、「造影剤」を使うとかで書類にサインを求められ、えっ、こんな時に? と思いました。どんな場合にもしっかりせにゃならんのかい、他にどんな選択肢が私にあるというのか、と。 

後になって知らされたことは、あの部屋がHCUと呼ばれる2番目に重篤な患者用の施設であったこと、血圧が57まで下がったこと、ままあることだが患部から出血し、適切に止血できたことなどでした。

終始気は確かで、目をつむって楽になりたいと思っても「和田さん、大丈夫ですか」と話しかけられ、オチオチ寝てられない状況でした。その夜はその部屋で、時計の針の動きを目で追っていました。

翌日のお昼前に元の病室に戻ることが出来ましたが、また別の苦難が待ち受けていたのです。3日間の「安静という名のはりつけ地獄」。寝返りが打てない、特に左足を曲げてはいけない。宇宙遊泳を夢見ましたよ。

それが過ぎて、車椅子、廊下歩きが許されたときの解放感。寝ても座ってもどこか痛くなって、長時間同じ姿勢は保てない。ところが、歩いている時は(膝が痛い、腰が痛いというのは別にして)どこも痛くならないという真理を発見しました。人は、歩くようにできている!

入院中、毎日7~8回はしたこと。おしっこを必ず紙コップに採り、記名ボタンを押してタンクに入れる。

ビールお茶リンゴジュースにウーロン茶これから当分グラスで飲むワ

 

以下、入院点描

カーテンの開き放たるときはなし4人の人生交わることも

大都会午前3時のしじまにもテールランプの絶えることなく

看護師は男も女も孫のよう皆うつくしきこの世の菩薩

この歳で初めての入院我が人生感謝感謝ありがとありがと           

               合掌 

 

学校行くの⁈ 行かないの⁈ 6

 

こんにちは、坊守の由美です。

 

更年期真っ只中のお母さん。子どもは中学校を行ったり行かなかったりで、毎日イライラをつのらせていました。

 

なんせ、朝はしんどそうにするのに、昼からは楽しそうにゲームやスマホ三昧なのです。

 

お母さんの体調の悪さもあり、怒りをバクハツさせることも多いのです。

 

そんな日々の中、とうとう疲れがたまってしまって、どうにもこうにも体が動かなくなってしまったお母さん。たまった洗濯物、散らかった部屋がますます自分を追い込みます。

 

気晴らしにTVを見てくつろいでいたら、家族の冷ややかな態度・・・

 

まるでTVを見られるんだったら家事をしろ・・とでも言われているようで・・。

 

その時、ハッと気づいたそうです。お子さんがどんな気持ちで過ごしているのか、どんなにツライ思いをしているのか。

 

これからはお子さんの気持ちに寄添いたいとおっしゃっていました。

 


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