長谷寺の回廊(友人がラインで送ってくれました)
憲法は死なせない
私の4月の始まりは37.9度の発熱でした。PCR検査(コロナとインフルエンザの両方)は、幸いにも陰性。しかし、その頃から首が回らないわ腰はぎっくりやわ、自分の身にこんな痛い事が起こるのか!というくらいのエライ目に遭うこと1週間。定例の仏教女性会もお流れ(初めて!)、お花まつりも飛んでしまいました。結局、頚椎症とのことで、経年劣化をまた一つ宣告されました。はぁ・・・
コロナは今月からインフルエンザ並みの5類に引き下げられるとのこと。しかし、専門家は第8波を越える第9波の可能性を指摘しています(4/19)。そうなら、経年劣化、既往症アリの高齢者は引き続き身動きできません。親鸞聖人850年・立教開宗800年の団体参拝も恐るおそるです。
新緑の候。従来なら浮き立つような歓喜のゴールデンウイーク!ですが私の憂鬱は、この経年劣化の故のみではないのです。この国の政治家たちの多くが、憲法記念日を祝うのでなくて「経年劣化」とうそぶき(憲法に失礼な!劣化は人間の方やわ)、「改正」を企んでいます。(ドイツでは、公職にあるものが憲法に背く言説をしたら即問題になるらしい!)
既に昨年12月、岸田内閣は安全全保障戦略を改定しました。相手国のミサイル基地を攻撃できる能力を自衛隊が保持することを決めたのです。「専守防衛」が国是のはずだったのでは? 元内閣法制局長官の坂田雅裕さんは「憲法第9条は死んだ」と話されました。改正する前に踏みにじられている。「法治国家」が泣く。
実は、私が痛みに悲鳴を上げているさ中に、日本が議長国を務めるG7に向けて「今こそ停戦を」と呼びかける24人がいたのです。やっとPCを開ける気になって知った時、胸の高鳴りを覚えました。日本にもこのような人たちがおってくださるのだと。
4月5日の記者会見。伊勢崎賢治さん(元アフガン武装解除日本政府特別代表)の言葉は熱を帯びていました。「どれだけの人を犠牲にすればいいのですか、(米ロの)代理戦争ですよ。即時停戦です。ゼレンスキーさん、戦争遂行がウクライナの総意って、総意って何ですか、私はサイパン玉砕の家族です。即時停戦です。」
2021年4月、オスロに集まった「北極協議会」---極北の氷が解け、全世界の気候変動の引き金となる可能性と心配して集まっている専門家たち---は、プーチンの開戦を予想していました。彼らの声がなぜ届かなかったのか。ただでさえ地球の環境破壊は待ったなしなのに、核兵器使用の恐れや、あろうことか原子力発電所が戦場になるなんて。
同じく田原総一朗さんの発言。「プーチンとバイデンを会わせようとの動きがあった時(去年秋)、その前に岸田さんからバイデンに停戦を言わせようと考えていたら、自民党の実力者から米国防総省が変わったと聞かされた。アメリカはロシアの弱体化を狙っているのだと」
憲法には「国際紛争の解決に武力による威嚇、武力の行使は永久に放棄する」とあります。私たちの戦後はここから始まりました。ならば、日本政府がすべきことは、G7の首脳たちに武器援助ではなく、中国、インドとともに停戦交渉の仲裁国となることを訴えることです。
その中に真宗僧侶もいてほしい『新時代の浄土真宗』ページめくりつ
合掌
・・続いて由美さんコーナー
学校行くの⁈ 行かないの⁈
こんにちは、坊守の由美です。今回から子どもの不登校についてお話します。
私は5年ほど前からライフワークとしてお母さんたちのコミュニティ(SNS上)の代表をしています。イベントを企画したりシングルマザーの支援をしたり、情報の共有や相談などを受け付けています。最近多いのがお子さまの「不登校」についての相談です。
不登校というと、だいたい中学生か高校生かと思われるようですが、小学生にも多いのです。文部科学省の発表では、小中学生の不登校は去年過去最多の24万人越えだそうです。
私たちの昭和の世代は、学校でいじめられようが仲間はずれにされようが親が離婚しようが、学校を休むという選択肢はありませんでした。例え休んでも、家に昼ご飯というものは無く、給食だけは食べに行ってました。
その時代の私たちから見ると、いざ我が子が、孫が、不登校だと聞くと、甘えているのではないか、サボリぐせがついているのではないかと、思ってしまいますね。
今では、中学生は25人に一人は不登校の時代(去年)。確実に不登校の子どもは増えています。家庭と学校が生活のほとんどの割合を占める子どもにとって、学校に行かないことは社会からの「孤立」を意味します。親も育て方が悪かったのではないかと自分を責め、社会から「孤立」していきます。
そこで、お寺にいる私にできることは何か、悩みを抱いた方の居場所となれるような活動ができないものか、そんなことを考えています。 (次回は具体的なお話です)
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