2011年のフランス・ドイツ・ポーランド・スペイン合作映画「おとなのけんか」。
ニューヨーク、ブルックリン。11歳の少年が友人を棒で殴って前歯を折るケガをさせたことで、
彼らの両親が話し合いのため集まることになった。被害者側のロングストリート夫妻(ジョン・
C・ライリー、ジョディ・フォスター)は、加害者側のカウワン夫妻(クリストフ・ヴァルツ、ケイト・
ウィンスレット)を家に招くが、冷静に平和的に始まったはずの話し合いは、解決を見るどころ
か、会話を重ねるにしたがって険悪な雰囲気になっていき、それぞれの夫婦間の問題までも
があらわになっていく。
シニカルなコメディで、とてもおもしろかった。マンションの一室で繰り広げられる、2組の夫婦
の会話劇なのだが、話し合えば話し合う程にいさかいに発展していくところがユーモラス。
子供をケガさせられた両親は被害者意識が強いが、ケガさせた方の両親は最初は謝罪して
いたが次第に「子供のすることだからそんなに目くじら立てなくても」という気持ちになっていく。
これはよくあることだろう。やがて夫婦同士がお互いを批判し合うようになる。
おもしろいのは、テンションが上がったみんなは、夫婦同士の対立から、夫婦の間で溜まって
いた不満をぶつけ合い、夫婦ゲンカへと発展するところだ。。そして更に、夫2人対妻2人の
対立へと変化していくのだ。そのやりとりが、本当におもしろい。私は女なので、妻2人の言い
分に賛成したくなるのだが。ラストも皮肉さが利いていて良かった。
とにかく俳優4人が皆とてもうまい。演技派が揃っているだけのことはある。ジョン・C・ライリー
ってどこかで見たことあるなあと思っていたら、「少年は残酷な弓を射る」の妻に不理解な夫
役の人だった。あの映画はむちゃくちゃおもしろかった。また、クリストフ・ヴァルツも見たこと
あると思っていたら、「イングロリアス・バスターズ」の憎々しい大佐だった。
意外だったのは、この映画、ロマン・ポランスキー監督作品だということ。ポランスキーって
重たい映画ばかり作っているイメージがあるけど、こんなコメディも作るんだなあ。
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ニューヨーク、ブルックリン。11歳の少年が友人を棒で殴って前歯を折るケガをさせたことで、
彼らの両親が話し合いのため集まることになった。被害者側のロングストリート夫妻(ジョン・
C・ライリー、ジョディ・フォスター)は、加害者側のカウワン夫妻(クリストフ・ヴァルツ、ケイト・
ウィンスレット)を家に招くが、冷静に平和的に始まったはずの話し合いは、解決を見るどころ
か、会話を重ねるにしたがって険悪な雰囲気になっていき、それぞれの夫婦間の問題までも
があらわになっていく。
シニカルなコメディで、とてもおもしろかった。マンションの一室で繰り広げられる、2組の夫婦
の会話劇なのだが、話し合えば話し合う程にいさかいに発展していくところがユーモラス。
子供をケガさせられた両親は被害者意識が強いが、ケガさせた方の両親は最初は謝罪して
いたが次第に「子供のすることだからそんなに目くじら立てなくても」という気持ちになっていく。
これはよくあることだろう。やがて夫婦同士がお互いを批判し合うようになる。
おもしろいのは、テンションが上がったみんなは、夫婦同士の対立から、夫婦の間で溜まって
いた不満をぶつけ合い、夫婦ゲンカへと発展するところだ。。そして更に、夫2人対妻2人の
対立へと変化していくのだ。そのやりとりが、本当におもしろい。私は女なので、妻2人の言い
分に賛成したくなるのだが。ラストも皮肉さが利いていて良かった。
とにかく俳優4人が皆とてもうまい。演技派が揃っているだけのことはある。ジョン・C・ライリー
ってどこかで見たことあるなあと思っていたら、「少年は残酷な弓を射る」の妻に不理解な夫
役の人だった。あの映画はむちゃくちゃおもしろかった。また、クリストフ・ヴァルツも見たこと
あると思っていたら、「イングロリアス・バスターズ」の憎々しい大佐だった。
意外だったのは、この映画、ロマン・ポランスキー監督作品だということ。ポランスキーって
重たい映画ばかり作っているイメージがあるけど、こんなコメディも作るんだなあ。
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