猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

共犯

2015-08-05 05:41:08 | 日記
台湾映画「共犯」を観にいった。
ある日、いじめられっ子で友達もいないホアン・リーファイ(ウー・チエンホー)は、
通学路の路地裏で、同じ高校の女生徒シャー・ウェイチャオ(ヤオ・アイニン)が血を
流して倒れているのを発見する。ちょうどそこに、同じ高校の優等生のリン・ヨンチュン
(トン・ユィカイ)と不良のイエ・イーカイ(チェン・カイユアン)も通りかかり、彼らは
警察に通報する。それまで口をきいたこともなかった男子生徒3人だが、この奇妙な
出会いをきっかけに、仲良くなっていく。シャーは自殺なのか事故なのか。3人はシャー
の死の真相を調べ始める。

ミステリー映画であり、青春映画でもある。とてもおもしろかった。1人の女子高校生が
変死している所に、たまたま通りかかった同じ高校の3人の男子生徒。死んだシャーの
最期に立ち会った3人は、彼女の死に興味を持つ。いじめられっ子のホアン、秀才の
リン、不良のイエは、シャーが死ななければ、恐らく卒業まで接点を持たずに過ごした
はずだ。
3人がシャーについて調べ始めると、シャーの意外な一面を知る。裕福で美人のシャー
だが、他人を見下してお姫様気取りで、友達はおらず、万引き、タバコ、夜遊び、と言
った悪い噂があった。そして、ある女生徒にいじめられていたという話を聞き、それが
シャーを死に追いやったのではと推測する。
映画は冒頭からショッキングである。血まみれのシャーの死体。それを見つける全く
タイプの違う男子生徒3人。彼らは、シャーの魂に呼ばれたのだと思う。なぜなら彼ら
も孤独だったからだ。お姫様気取りのシャーは、実はとても孤独だった。家が裕福で、
どんなにお金や物を与えられても、拭いきれない孤独を抱えていたシャー。その彼女
の魂の叫びが、同じように孤独なホアン、リン、イエの魂に呼応したのだと、私は思う。
そして、意外な展開、意外な真相。全編に漂う重苦しい空気も良かった。
この映画はミステリーだが、青春映画の要素が濃いと思う。いつも思うが、台湾の高
校や生徒たちの雰囲気がとても日本に似ている。だから余計リアルに感じる。本当に
台湾の映画はおもしろい。あと、シャー役のヤオ・アイニンという人がすごい美少女
だった。小松菜奈に似ていると思ったが、小松菜奈よりはるかにかわいかった。



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