1996年のフランス映画「ラブetc.」。
絵の修復家・マリー(シャルロット・ゲンズブール)はアパートの階下の男と惰性で
不倫を続ける自分に疑問を抱き、新聞の恋人募集欄に広告を出す。返事をよこし
たのは銀行員のブノワ(イヴァン・アタル)。人生に不器用な彼は「僕は写真写りが
悪いから」と、親友の高校教師・ピエール(シャルル・ベルリング)の写真を送ってい
た。しかし不器用ながらも誠実に自分の気持ちを伝えようとするブノワにマリーは
魅かれていく。
ありがちな三角関係の物語だが、フランス映画だからそれもおしゃれだ。新聞の
恋人募集欄で知り合ったマリーとブノワ。ブノワは友人のピエールの写真を送った
ことを詫び、2人は急速に仲良くなっていく。ブノワはピエールをマリーに紹介し、
3人でよく遊びに出かけるようになる。やがてマリーとブノワは結婚するが、その時
ピエールは自分がマリーを愛していることに気づく。そしてマリーへの愛を告白す
る。マリーは戸惑いながらも熱烈にアプローチをしてくるピエールのことが気にか
かるようになる。
いかにもフランス映画的な三角関係だ。親友の妻に愛の告白をするなんて。大胆
というか図々しいというか。妻も夫を愛していても、ああ熱心に口説かれたら気に
もなるだろう。やがて夫も2人の態度のおかしさに気づき、不安でたまらなくなって
しまう。その心情をシャルロット・ゲンズブールとイヴァン・アタルがうまく表現し
ていて、好感が持てた。2人の表情演技はいい。
フランスの新聞には恋人募集欄なんてものがあるんだな。そういえば「ミナ」にも
出てきた。この映画も「ミナ」も90年代の映画なので、今はわからないが。
ラストはなんとも妙な関係になり、おかしな決着を見せるが、これもフランス的な
のだろう。パートナーであるシャルロットとイヴァンが共演しているのも見どころ
だし、25歳の自由な女性をシャルロットが好演しているのも良かった。おしゃれで
哀しくて、素敵な映画だった。
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絵の修復家・マリー(シャルロット・ゲンズブール)はアパートの階下の男と惰性で
不倫を続ける自分に疑問を抱き、新聞の恋人募集欄に広告を出す。返事をよこし
たのは銀行員のブノワ(イヴァン・アタル)。人生に不器用な彼は「僕は写真写りが
悪いから」と、親友の高校教師・ピエール(シャルル・ベルリング)の写真を送ってい
た。しかし不器用ながらも誠実に自分の気持ちを伝えようとするブノワにマリーは
魅かれていく。
ありがちな三角関係の物語だが、フランス映画だからそれもおしゃれだ。新聞の
恋人募集欄で知り合ったマリーとブノワ。ブノワは友人のピエールの写真を送った
ことを詫び、2人は急速に仲良くなっていく。ブノワはピエールをマリーに紹介し、
3人でよく遊びに出かけるようになる。やがてマリーとブノワは結婚するが、その時
ピエールは自分がマリーを愛していることに気づく。そしてマリーへの愛を告白す
る。マリーは戸惑いながらも熱烈にアプローチをしてくるピエールのことが気にか
かるようになる。
いかにもフランス映画的な三角関係だ。親友の妻に愛の告白をするなんて。大胆
というか図々しいというか。妻も夫を愛していても、ああ熱心に口説かれたら気に
もなるだろう。やがて夫も2人の態度のおかしさに気づき、不安でたまらなくなって
しまう。その心情をシャルロット・ゲンズブールとイヴァン・アタルがうまく表現し
ていて、好感が持てた。2人の表情演技はいい。
フランスの新聞には恋人募集欄なんてものがあるんだな。そういえば「ミナ」にも
出てきた。この映画も「ミナ」も90年代の映画なので、今はわからないが。
ラストはなんとも妙な関係になり、おかしな決着を見せるが、これもフランス的な
のだろう。パートナーであるシャルロットとイヴァンが共演しているのも見どころ
だし、25歳の自由な女性をシャルロットが好演しているのも良かった。おしゃれで
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