2012年のスウェーデン映画「ヒプノティスト-催眠-」。
ある日、ストックホルム郊外の小学校の体育館で体育教師が刃物でめった
刺しにされるという殺人事件が起きた。警察が捜査を始め、体育教師の自
宅へ行くと家族も同じように刃物で殺害されていた。15歳の長男ヨセフ
(ヨナタン・ボークマン)だけは一命を取り留めたが意識不明状態で、事件
当時不在だったヨセフの姉も巻き込まれずに済んだ。事件を担当する国家
警察のヨーナ・リンナ警部(トビアス・ジリアクス)は、昏睡状態のヨセフ
から犯人の手がかりを聞き出すため、催眠療法の第一人者として知られる
医師エリック・マリア・バルク(ミカエル・パーシュブラント)を呼び、催
眠療法を依頼する。ある理由から催眠療法を封印していたエリックだった
が、更なる凶行の発生を心配し、ヨセフへの催眠療法を決意する。
ラッセ・ハルストレム監督によるミステリー・サスペンス。ストックホル
ム郊外で凄惨な一家殺害事件が起きる。夫、妻、幼い娘は刃物でめった刺
しにされ、15歳の長男は命は取り留めたが昏睡状態で、不在だった長女
は無事だった。犯人の顔を見ているのは長男のヨセフだけだったが、彼は
意識不明の重体である。ヨーナ・リンナ警部は催眠療法で有名な医師・エ
リックに、ヨセフから犯人を聞き出して欲しいと頼むが、エリックはある
理由から催眠療法を禁止されていた。けれどもヨセフの姉から自分も殺さ
れると言われ、エリックはヨセフに催眠療法を行うことにする。
催眠療法って本当にあるのだろうか。そういうものに私は懐疑的である。
昏睡状態である(眠っている)相手に喋らせるなんてできるのだろうか。で
も多分あるのだろうな…よく聞くし。家族が殺されてしまった今、犯人の
顔を覚えているのはヨセフだけである。エリックはヨセフに語りかけ、ヨ
セフは「何を見たのか」についてポツポツと話し出す。だが無理はできな
いので短時間ずつである。
犯人は割と早くにわかってしまうのだが、どこにいるのかわからず、姿を
現さない。犯行の理由が少し無理がある感じもしたが、異常な人間の考え
ることはわからないものだ。そして捜査の途中でエリックの息子が誘拐さ
れ、家の壁に「催眠を続けたら息子を殺す」と書かれてしまう。このエリ
ックの妻が本当にイライラする人。妻役は有名女優のレナ・オリンなのだ
が、とてもヒステリックで警察官たちに当たり散らし、常に険しい顔をし
ている。息子が誘拐されて脅迫されているので気持ちはわかるが、エリッ
クが食事をしていると「息子が誘拐されているのによく食べられるわね」
と嫌味を言う。お腹くらい空くだろうに。元々この夫婦は不仲だったよう
だ。
映画はスローテンポで進行し、ちょっと眠たくなる感じだがおもしろかっ
た。北欧の暗く淋しい雪景色が物語によく合っていて良かった。ラストは
急転直下ハラハラシーンになり、観ているだけで寒い。エリックとリンナ
警部の感じが似ているので(どちらもそれなりにハンサム)、最初のうちは
見分けがつきにくかった。そしてヨセフも美少年。原作があるようで、地
味~な映画だが推理小説を完読したようなおもしろさがあり、私は好きな
タイプの作品だった。
良かったらこちらもどうぞ。ラッセ・ハルストレム監督作品です。
「ギルバート・グレイプ」
「ショコラ」
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ある日、ストックホルム郊外の小学校の体育館で体育教師が刃物でめった
刺しにされるという殺人事件が起きた。警察が捜査を始め、体育教師の自
宅へ行くと家族も同じように刃物で殺害されていた。15歳の長男ヨセフ
(ヨナタン・ボークマン)だけは一命を取り留めたが意識不明状態で、事件
当時不在だったヨセフの姉も巻き込まれずに済んだ。事件を担当する国家
警察のヨーナ・リンナ警部(トビアス・ジリアクス)は、昏睡状態のヨセフ
から犯人の手がかりを聞き出すため、催眠療法の第一人者として知られる
医師エリック・マリア・バルク(ミカエル・パーシュブラント)を呼び、催
眠療法を依頼する。ある理由から催眠療法を封印していたエリックだった
が、更なる凶行の発生を心配し、ヨセフへの催眠療法を決意する。
ラッセ・ハルストレム監督によるミステリー・サスペンス。ストックホル
ム郊外で凄惨な一家殺害事件が起きる。夫、妻、幼い娘は刃物でめった刺
しにされ、15歳の長男は命は取り留めたが昏睡状態で、不在だった長女
は無事だった。犯人の顔を見ているのは長男のヨセフだけだったが、彼は
意識不明の重体である。ヨーナ・リンナ警部は催眠療法で有名な医師・エ
リックに、ヨセフから犯人を聞き出して欲しいと頼むが、エリックはある
理由から催眠療法を禁止されていた。けれどもヨセフの姉から自分も殺さ
れると言われ、エリックはヨセフに催眠療法を行うことにする。
催眠療法って本当にあるのだろうか。そういうものに私は懐疑的である。
昏睡状態である(眠っている)相手に喋らせるなんてできるのだろうか。で
も多分あるのだろうな…よく聞くし。家族が殺されてしまった今、犯人の
顔を覚えているのはヨセフだけである。エリックはヨセフに語りかけ、ヨ
セフは「何を見たのか」についてポツポツと話し出す。だが無理はできな
いので短時間ずつである。
犯人は割と早くにわかってしまうのだが、どこにいるのかわからず、姿を
現さない。犯行の理由が少し無理がある感じもしたが、異常な人間の考え
ることはわからないものだ。そして捜査の途中でエリックの息子が誘拐さ
れ、家の壁に「催眠を続けたら息子を殺す」と書かれてしまう。このエリ
ックの妻が本当にイライラする人。妻役は有名女優のレナ・オリンなのだ
が、とてもヒステリックで警察官たちに当たり散らし、常に険しい顔をし
ている。息子が誘拐されて脅迫されているので気持ちはわかるが、エリッ
クが食事をしていると「息子が誘拐されているのによく食べられるわね」
と嫌味を言う。お腹くらい空くだろうに。元々この夫婦は不仲だったよう
だ。
映画はスローテンポで進行し、ちょっと眠たくなる感じだがおもしろかっ
た。北欧の暗く淋しい雪景色が物語によく合っていて良かった。ラストは
急転直下ハラハラシーンになり、観ているだけで寒い。エリックとリンナ
警部の感じが似ているので(どちらもそれなりにハンサム)、最初のうちは
見分けがつきにくかった。そしてヨセフも美少年。原作があるようで、地
味~な映画だが推理小説を完読したようなおもしろさがあり、私は好きな
タイプの作品だった。
良かったらこちらもどうぞ。ラッセ・ハルストレム監督作品です。
「ギルバート・グレイプ」
「ショコラ」
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