チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

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第145話 その言葉は突然に・・・

2008年05月17日 | チエちゃん
俺さあ、二男だけど、家継ぐことになるかもしんない、それでもいいかな?

付き合い始めて1ヶ月ほど過ぎたデートの帰り道、赤信号で止まったコスモの中で、それまで黙りこくっていたヒロシが突然口にした言葉でした。

えっ?そんなの、どうでもいいんじゃない!

この秋、兄貴達結婚するんだけどさ、今、家に入る入らないで揉めてんだ

ふ~ん、そうなの・・・

今度、俺んちに来てくれないかな?
親父が、チエに会いたいって言ってるからさ

う、うん・・・、わかった

その時、チエちゃんは気付かなかったのです。
お父さんに会って欲しいと言われたことの方が、「うわっ、どうしよう?」と気になってしまっていたのです。

今、考えると、これは明らかにプロポーズの言葉。
女の子はね、はっきり「俺と結婚してくれ」と言ってほしいものなの!
こんなんで誤魔化すなんて・・・

でも、あなたは最初っから「お前は俺と結婚するのは当然だ!」って態度だったわよね。