<国宝・阿修羅像>
4/7日・上野の東京国立博物館(平成館)で開催されている「国宝・阿修羅展」を見てきました。
奈良・興福寺は、来年、創建1300年を迎えるので、その記念として「国宝・阿修羅像」と「国宝・八部衆像」「国宝・十大弟子」の14体が揃って公開されています。
国宝・阿修羅展が、東京で開催されるのは57年ぶりと。
お寺では、ガラスケースの中なので正面からしか拝観出来ませんが、今回の展示は、ケースなしの360度全方向から見ることが出来ます。
会場の暗がりに佇む阿修羅像は、三つの顔に6本の腕を持つ姿。身長153㎝。体重15㎏と、少年のような伸びやかな身体でした。
正面のお顔は、憂いを秘めた表情。一心なまなざし。何を見つめ、何を考えているのか。
見ていると心が穏やかになり、同時に感激、感動で胸がいっぱいになりました。
多くを語らなくても、見つめているだけで幸せな気持ちになりました。
一部の指が破損しているので痛々しさも感じましたが・・・。
阿修羅は、もとはインドの神話に出てくる怒り狂う戦の神だったが、お釈迦様の説法を聞いて、仏教を守る八部衆の一人になったそうです。
あの、何かをこらえている様な切ない表情からは、戦を好む荒々しさは想像も出来ませんでした。
興福寺の阿修羅像は、争いを忘れ、罪を懺悔しているかのように、つつましくも、厳かで凛とした姿で立っておりました。
他に展示されている仏像も圧倒される素晴らしさでした。
これだけの仏像を壊さないように移動するには、大変なご苦労があった事と思います。
関わった方達に感謝です。
館内の桜も満開でした。
この日は、気温が上がり暑いくらいでした。会場に着くと、すでに大勢の来場者が待っていて、三重の行列。何と待ち時間40分でした。
多くの方が日傘をさしているので、心がけがよろしいな~と感心していたら、「東博」の名入りの傘を貸し出していました。粋な計らいかも。
ご近所の桜が、あまりにも綺麗だったので帰路写しました。
同じ敷地内の桜。疲れていても、桜を見るとデジカメが活躍です。
彩が綺麗です。自宅でこの様な綺麗な桜を観賞できるなんて羨ましいです。
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