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時悠人chosan流処世術

★二人の俳優と歌の心

2018-03-01 10:22:55 | 日記・エッセイ・コラム
 暴風雨が荒れ狂う今日の天気は、先日、亡くなった大杉連さんと左トン平さんの俳優人生を思い出させ、寂しい気分に浸っている。

 持ち味は、全く違ったが、ともにドラマに欠かせない存在で、歌をこよなく愛した点でも共通していた。歌唱力は、抜群にうまくはなかったが、不思議な味があり、聴き手を惹き付けた。

 本職の歌手が、同じ曲を歌うとさすがに上手いが、何かしっくりこず、物足りなく感じる原因が長くわからなかった。

 ところが、ある大物女優のエッセイ読んで、疑問が氷解した。曰く、「舞台でしゃべっているうちに、声の響かせ方が唄になって来て、セリフから歌にうまくもって行けた時は、自分でもゾクゾクする」と。

 美空ひばりや石原裕次郎の唄が、亡くなってからもファンをひき付けるのは、歌唱力だけではなく、映画や舞台で磨き上げた「こころ」の極意にあるのではないかと思ったりする。