クリニックの待合室に備えられている新聞・雑誌類は、待ち時間の退屈しのぎにうってつけで、私のお気に入りの一冊は、「誕生日の花ときょうの一句」。
俳句と花の写真に、解説が添えられているので、読み易く、お呼びがかかったら、閉じれば良い。
昨日の一句は、「行く我に とどまる汝に 秋二つ」。
子規が、故郷を離れて上京する際に、漱石との別れを詠んだもので、「秋二つ」の表現が、それぞれの人生の岐路を暗示し、味わい深い。
二人のその後の生きざまを調べ、親交ぶりを知った。子規が、イギリス留学中の漱石におくった「萩すすき 来年あはむ さりながら」。
子規の病状が悪化し、その後、二人が再会することはなかった背景に触れると、さらに感慨が深まる。
わずか17文字の俳句の世界。どうひねっても、似た作品が出ても不思議ではない。「盗作だ、盗用だ」と騒がしい下界を離れ、盗句・駄作に興じる身が有難い。
俳句と花の写真に、解説が添えられているので、読み易く、お呼びがかかったら、閉じれば良い。
昨日の一句は、「行く我に とどまる汝に 秋二つ」。
子規が、故郷を離れて上京する際に、漱石との別れを詠んだもので、「秋二つ」の表現が、それぞれの人生の岐路を暗示し、味わい深い。
二人のその後の生きざまを調べ、親交ぶりを知った。子規が、イギリス留学中の漱石におくった「萩すすき 来年あはむ さりながら」。
子規の病状が悪化し、その後、二人が再会することはなかった背景に触れると、さらに感慨が深まる。
わずか17文字の俳句の世界。どうひねっても、似た作品が出ても不思議ではない。「盗作だ、盗用だ」と騒がしい下界を離れ、盗句・駄作に興じる身が有難い。