プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★第3回東山温泉新緑マラソン大会

2011-05-07 09:59:43 | スポーツ

 全国各地でマラソン大会の中止や延期が相次ぐ中でも福島県は、地震・津波に加えて、放射能汚染問題が暗い影を落とし深刻だ。5月15日の開催が危ぶまれた「第3回東山温泉新緑マラソン」のプログラムが届いた。

 風評被害を払拭しようと尽力する関係者の心意気に共鳴し、エントリーしたのだが、アクセス手段が懸念材料だった。金沢から福島へのアクセスは不便なうえ、会場の東山温泉は、会津若松の更に山奥にある。申込み時点では、JRも飛行機も運休中で、運行再開のめどは立っていなかった。

 さて、小松~仙台の航空便を利用すれば、約4時間で会津若松に着くが、JRだと8時間かかる。フライトの予約をとろうとしたら、運行再開は6月以降とのこと。羽田経由も検討したが、7時間以上でJRと大差なかった。

002_2  送られてきたゼッケン番号は、エリート・ナンバーの「1」番。これをつけて走りたかったが、現在の体調を考慮すると、長旅は厳しく、棄権することにした。一見して、手作りと分かるプログラムを前にすると、大会関係者が不自由な環境の中で奮闘している姿が思い浮かぶ。盛会を願ってエールを送りたい。


★老いの証明(5/5):最終章

2011-05-03 08:54:57 | 日記・エッセイ・コラム

 大事に到らなかったが、どうして時間を間違えたのか、行き先がフリーマントル以外だったらと、思い出すだけで今なお、背筋が寒くなる。

 翌朝、原因をあれこれ思案するうちに、ふと気になることがあった。それは、時差だ。日本とパースでは、日本の方が1時間早い。 

 私は、海外旅行の際、常に出国ゲートをくぐった時点で、腕時計のDual機能を使い、現地時間に合わせることにしている。今回も、4月4日に成田を発つ時に切り替え、パース到着後、現地時間で再確認したので正確だ。しかし、何かの拍子に、Dual機能のスイッチが切り替わったとしたら、、、?ン!!。それは、日本時間表示を意味した。

 そうだとすると、15時に乗船したと思ったのは、実際は14時ということになる。乗船して30分後に船が動いたのは、16:00発のバラック・ストリート行きが定刻30分前に出航したのではなく、14:30発のフリーマントル行きが定刻通りに出航した道理になり、全てが符号する。

 腕時計のバックライトを灯して目を凝らすと、表示盤にDualの文字が無かった。ナント、ミステリーの原因は、現地時間から日本時間に切り替わってしまったことにあった。いつ、どうしてなのかは謎のままだが、、、。今後は24時間表示と12時間表示に使い分けることにしたが、「老いとは、思いこみの激しさで測るべし」と自戒を込めて振り返っている。


★老いの証明(4/5):私は何処へ?

2011-05-02 08:54:16 | 日記・エッセイ・コラム

 何のトラブルも無いのに、14:30発の船が1時間も遅れるのは変だが、16:00発の最終便が定刻30分前に出るのは、もっと不自然だ。万が一、14:30発のフリーマントル行きだとしたら、行き先が全く違う。着いてから先、どうやってホテルまで戻れば良いのか分からない。

 頭の中が真っ白になり、不安がこみ上げてきた。とにかく、船の行き先を確認するのが先決だった。乗客の一人に訊いてみると、怪訝そうな顔で「フリーマントル」とぶっきら棒に答えた。『行き先も知らずに乗ったのか?』と、あきれた様子がその表情にありありと浮かんでいた。

173 船を間違えたと分かったが、見ず知らずの港に降りてからどうするかが大問題だ。地図をひろげたが、市内とフリーマントルとの位置関係が確認出来ない。余分の出費を覚悟して、タクシーで帰るしかないと決めたが、タクシーを拾える当てもなかった。

 16:30分にフリーマントル港に着き、重い足取りで下船したら、100m程のところに鉄道駅があるではないか!「10分後にパース行きの電車が出る」との駅員の言葉に張りつめていた神経が一気に緩んだ。パース駅までの約30分間、ぐっすり眠り込んだ。ツアーの予定より2時間以上、はやくホテルに着いたので、シャワーを浴び、娘達との夕食会場へ向かった。ミステリーの話題で盛り上がったが、原因は依然として謎のままだった。


★老いの証明(3/5):転倒から狂いが

2011-05-01 08:30:40 | 日記・エッセイ・コラム

107  もしやの不安が的中した。妻は、バイクで転倒して膝を擦りむき、桟橋近くの芝生にしゃがみ込んでいた。応急手当を施したが、もうサイクリングをしないと言うので、近辺の教会や灯台を見たり、大ネズミに似たクォッカを観察し、早めの昼食をとった。109

 海岸の見えるウッドテラスで、ワインを飲みながら日向ぼっこをしていたら、妻が「船が入港している」と言った。時計の針は、15:00を指していた。16:00の出航までまだ1時間あったが、すでに乗船開始しているので、船内で寛ぐことにした。

 お酒の効用も手伝い、うとうとしていたらガタンと揺れた。船が動き始めたので、驚いて時計を見ると、まだ15:30で定刻の30分前だ。あわてて壁の時刻表を確認したら、バラック・ストリート行きは、私達の乗船券通り16:00発で、一つ前の便は、14:30発のフリーマントル行きだった。

 外国では、日本のように出発のアナウンスなど無いし、遅れても原因説明しないのが普通と心得ている。しかし、14:30発の便が1時間も遅れたにしても、16:00発の便が繰上げ出航したにしても、乗客が騒ぐはず。事情が呑み込めず、まわりを見回したが、他の乗客は平然と構えていた。