第0章
『アクション大作映画MW週末公開記念スペシャルドラマ
母を殺した男を殺せ!
美しきモンスターが仕掛けた復讐の序章は
命賭けのゲーム~号泣のラスト』
7/14 PM2:10
手首を縛られている隆志。
目の前には青い服の男と赤い服の男。
そこへ結城が入って来た。
男のどちらかが隆志の父親で、
どちらかが隆志の母を殺した男。
ゆかりが人質に捕られ、
彼女を助けたければ60分以内に
起爆装置の導火線を切れと言われる。
7/14 PM2:14
102日前。
勤め先をクビになった隆志。
アパートは家賃滞納で退去勧告の紙が貼ってあった。
ゆかりを訪ねると、ゆかりの父が死んだと言われる。
その父が運営していた養護施設あすなろ園で、
隆志も育った。
あすなろ園には借金があって施設は閉園し、
子供たちは他の施設へ移ることに。
隆志は仕事を探すもなかなかうまくいかない。
そんな時、前にバイトで一緒だった浩介に会い、
仕事を紹介してもらう。
個人相手の運送業。
サインも何もいらない。
A地点からB地点へ時間通りに物を運ぶだけ。
条件は絶対に中を見ないこと。
89日前。
ヤバイ仕事じゃないのかと浩介に聞く隆志。
浩介は自分も初めはそう思ったけど大丈夫だと言う。
ネット社会はハッキングが怖いから、
かえって手渡しの方がいいのだそう。
あるお店でアタッシュケースを交換するよう言われ、
もしかしたら尾行がつくかもしれないから
上手くまくよう言われる。
上手くまいて届けた相手は結城。
「中が何か知りたいか?」と。
「いえ。」と隆志。
すると結城はアタッシュケースを開けて見せる。
“YOU CAN CHANGE THE WORLD”という紙。
「よく見なかったな。」
「オレの仕事は運ぶだけですから。」
「合格だ。次からが本当の仕事だ。」
先日、ヤミ献金を受けた代議士から金を奪うのが目的。
白バイ警官に扮した隆志は議員の車に近づき車を止め、
無差別車両テロがあると言って発火装置で煙を出し、
議員たちが車から逃げた隙に車に乗って逃走。
結城に2億のうち1億をもらって、
1億はそこからばら撒けと言われる。
躊躇いながら札束を屋上から撒く隆志。
結城の元へ行きお金を渡す隆志。
帰ろうとする隆志に、
「これの意味が分かるか?」と結城。
奪った金は2億、ばら撒いた1億を拾った者も届けないし、
奪われた方もヤバイ金だから届けない。
必然的に1億はこちらのもの。
隆志にあすなろ園に使えと言う結城。
もらった1億であすなろ園を買い戻した隆志。
園の再開のメドがたった。
結城の元で働き始めた隆志。
7/14 PM2:16
ゆかりの心配をしながら銃を手に取る隆志。
結城が監視カメラでその様子を見ている。
銃を持って赤い服の男に近づき名前を聞く。
荒木重和。
ただのサラリーマンで何故ここにいるのか分からない。
隆志に警察を呼べと言う。
落ちている携帯に浩介から電話がかかるが手が届かない。
荒木は青い服の男に協力しあおうと呼びかける。
隆志が青い服の男に向かう。
青い服の男・山内は「オレを殺せ。」と。
銃を向ける隆志。
7/14 PM2:24
ゆかりはもがくがどうにもならない。
34日前。
結城から電話がかかって来る。
外島建設のヤミ献金をしらべていたら、
隆志の両親と関係があるかもと言う結城。
外島建設で汚い仕事ばかりしている男・山内。
16年前に島田という男が起こした一家心中事件。
結城はその島田が山内だと言う。
隆志はその事件で行方不明になった男の子だと。
事件の数日後、島田は死んだことになっていた。
隆志は直接会社へ行きロビーで山内と目が合う。
『オレに気づくんじゃないかって。
父親なら、オレのこと分かってくれるんじゃないかって。』
7/14 PM2:25
山内に「島田だな。」と銃を突きつける隆志。
何故妻と娘を殺して息子を連れて行った。
何故オレを殺さなかった。
何故捨てたと。
「オレはオレの家族を奪ったヤツを許さねえ!」
「オレを殺せ。」
その間にガラスの破片で縛られた腕を解こうとしていた荒木。
気づいた隆志が荒木を脅す。
それを名前を呼んで止める山内。
「何故、オレの名前を知っている。」と言う隆志に、
「オレがつけたからだ。」と山内。
志を高く隆々と生きて欲しいとつけた名前だと。
どちらかが母を殺した男で、どちらかが本当の父親。
「どっちもお前だったら。
じゃあ、お前は誰なんだ?
時間がない! 本当のことを言ってくれ!!」
事件の日、島田が帰ると家の中の様子がいつもと違っていて、
妻が殺されていたと。
雑誌の編集者だった妻は、
自分の故郷にまつわる秘密を探っていて消されたらしい。
沖の真船島という島が、たった1日で住民全員がいなくなった。
その話を聞いている最中に、荒木が腕を解き、
ナイフで隆志を襲って来た。
それに気づいた山内が隆志を庇い刺される。
7日前。
刑事からもらった名刺を手に考え込んでいるゆかり。
隆志に「何か隠してることない? 一体何してるの?」と。
警察が来たと隆志に伝える。
隆志はケジメをつけることに。
ちゃんと話して帰って来るから、
そしたらまた一緒にあすなろ園やろうと隆志。
浩介に仕事を辞めたいと言う隆志。
最後の仕事を引き受ける。
「ただ、胸を張って家に帰りたいだけなんです。」
隆志が最後のアタッシュケースを開けて見ると、
中には拳銃が。
外に出ると、後ろからいきなり襲われ気を失う。
7/14
荒木が山内を刺した。
「知ろうとすればみんな死ぬ。
言われたままにやっただけなのに何故殺そうとする?」と
ナイフを振り回し、隆志に襲いかかって来る。
「オレの宿題は、お前とあいつを殺すことだ。」
反撃する隆志を止める浩介。
GPSで居場所を調べてやって来た。
「そいつの脇腹を・・・」と山内。
隆志が山内のロープを切る。
「私は犯人を刺した・・・」
16年前、部屋にいた犯人に襲いかかり、
男を包丁で刺した。
「もしそいつに傷があったら、
そいつが母さんを殺した犯人だ。」
浩介が服を切り裂き確認すると傷があった。
「仕方なかった。
やつら、やらなきゃオレを殺すって言った。」
荒木は脅されていた。
「で? 殺したら報酬はいくらだったんだ?
殺さなかったら殺されて、
殺したら報酬はいくらだったんだ?」
「ムウ。お前たちはムウのことを知ってるな?」
山内と荒木に問う浩介。
浩介の靴を見て、自分をここに連れて来たのが
浩介だったと気づく隆志。
「だから言ったろ? 中は開けんなって。」
隆志を押さえつけ、首にナイフを突きつける。
「島田さん!! ムウを作ったのは誰だ? 言え!」
政府だと言う山内。
16年前、一夜にしてある島の島民全員が死に、
その事実は闇に葬むられた。
その原因はムウ。
その事実を闇に葬ったのは誰だと聞く浩介。
「当時の・・・外務次官・・・」
「これで十分だ。国がひっくり返るぞ~!」
「無理だ!」と荒木。
「無理じゃない!!」
モニターが島田の証言を記録していると浩介。
「あんた、一体・・・」と隆志。
「言ったろ? 世界を変えるって。
オレは結城さんと一緒に革命を起こす。
腐った世の中を変えるんだよ。
助かったよ。
恐がって誰も証言してくれなかったからなあ。
島田の弱みを見つけるなんて、さすが結城さんだ。」
浩介はゆかりはすぐ近く、
バイトしてた工場の裏の煙突にいると。
「お前にも口を閉じてもらおうか。
お前たちは革命の礎だ。
大義に死ぬのも悪くないぞ。」
浩介を銃で撃つ山内。
浩介は倒れる。
驚く隆志。
「父さん・・・父さん・・・」
山内に駆け寄る隆志。
「私の宿題は・・・
息子に殺されて懺悔すること。
そうすれば、君を助けてくれると・・・」
「父さん・・・」
「見てた。君のことはずっと・・・
だからあの時、会社のロビーで君が私を見た時、
胸が張り裂けそうだった。
弱い私を許してくれ。
さあ早く。
本当の恐怖は、大事なものを奪われることだ。
さあ早く彼女を・・・」
山内が息絶える。
亡くなった父にすがり付いて泣く隆志。
歯を食い縛り、携帯でゆかりの様子を確認する。
隆志はナイフを手に荒木に向かう。
モニターを見つめる結城。
荒木を刺せず、ナイフを落として泣きながら、
隆志は浩介の携帯を持って外へ出る。
7/14 PM3:04
刑事に電話し、ねずみ小僧は自分だと、
ゆかりのいる場所に爆弾があると言う隆志。
ゆかりの元へ到着した隆志は、
ゆかりの手を鎖から外す。
手の中にあるボタンを放したら爆発すると言うゆかり。
大丈夫だと導火線を切ろうとしたら赤がない・・・
“お前には誰も殺せない。
どれを切っても爆発する。”
とメッセージが。
ボタンをゆかりから受け取る隆志。
外へ出ようとするが、鎖でそれ以上外へ行けないを知る。
隆志はゆかりを外に出して扉を閉めた。
カメラがあるのを見つける隆志。
「結城だな。取引しよう。
彼女は何も知らない。
お前に辿り着く手掛かりも、オレ以外もうない。
ねずみ小僧の仕業も全部オレで構わない。
お前が今まで何をして、
これから何をしようとしているのかも誰も分からない。
オレはどうなっても構わない。
だから彼女だけは助けてくれ。
ゆかりだけは・・・頼む!!」
ドアを叩くゆかり。
「警察に何を聞かれても何も知らないというんだ。」
とゆかりに言う隆志。
結城は近くで様子を窺ってた。
隆志に早く出て来てと泣くゆかり。
そこへ警察がやって来た。
あと少しで爆弾処理班が来ると言う刑事に、
「もう間に合わない。
ゆかりをお願いします。」と言い、
ゆかりには「子供たちを頼む。」と。
ゆかりを連れて行く刑事。
子供たちとのことを思い出しながら笑顔になる隆志。
眼を閉じうつむく。
タイマーが0に。
そして爆発。
隆志の遺影が飾られている。
隣にはゆかりの父も。
子供たちと映った隆志の写真も沢山飾られていた。
「お兄ちゃんから手紙~。」
みんなで作ったポスターの裏に隆志の書いた文字が。
“おめでとう! 家族集結 隆志”
7/14
「準備は整った。これからだ。」
と結城が入って来て荒木を撃つ。
「ありがとう、浩介。」
「結城さん・・・オレ達の夢、革命を。
ムウを奪って・・・」
浩介死亡。
「世界を変えてやろう。」
爆弾をセットし浩介の胸の上に置き出て行く結城。
このあとは映画で。
う~ん・・・
なんか後味悪い・・・
隆志、報われないなぁ~。
最期が悲しすぎる。
映画は観に行かないと思う。
レンタルでいいや。
健くん、良かったね~。
あまり笑わない健くんもなかなかのモノだったわ(笑)
私的にはヒロインは別の人が良かったな。
健くんと共演したばっかなんだもん。
まだ「メイちゃん~」のイメージが強すぎたよ・・・(‐∀‐;)