第3回
『偽手形の旅』
藩からの許しを得て、龍馬の江戸行きが決定。
父から三ヶ条の心得を渡され、
龍馬は土佐を旅立つ。
父の知り合いである溝渕広之丞が同行し、
共に江戸へ向かていたが、
龍馬の後をいつの間にか弥太郎が追いかけて来ていた。
弥太郎は通行手形を持っていた。
最初の関所・立川番所で弥太郎は「倉田安兵衛」と名乗る。
驚く龍馬と溝渕。
弥太郎が持っていたのは偽手形だった。
溝渕は、そんな者を同行させたらこっちの身も危ないと、
弥太郎を追い払おうと言うが、
龍馬は幼なじみである弥太郎を
放っておくことは出来ないと。
そんな時、弥太郎は父親の借金のことで絡まれ、
龍馬が助けに入る。
「わしは人間ができちょらん。
あんなことで刀を使こうてしまうとは、
父上に申し訳が立たん。」
心得を見ながら溝渕に話す龍馬。
それを聞いていた弥太郎。
弥太郎は夜中にその心得を盗み見る。
「おまんのお父上も同じじゃと思うぞ。」
龍馬は弥太郎が見てることに気付き言った。
しかし弥太郎は「なんも知らんくせに。」と。
「わしじゃて、わしなりに覚悟をして土佐を出たじゃが。
この先どうなるか分からんは、おまんと一緒じゃ。」
「おまんと一緒?
おまんは飢えを知っとるか?
朝起きたら家族の誰かが
息を引き取っているかも知れん。
そんな思いをしたことがあるか?
百姓同然に畑を耕しながら、
這い上がりたい、這い上がりたい。
その思いで必死に本を読んだじゃが。
わしは何もかも捨ててきたじゃが。
何もかもの。
おまんと一緒にすな!」
翌朝、龍馬は一緒に江戸に行こうと弥太郎に言う。
弥太郎の覚悟が分かったと。
四国の最後の番所へ着いた龍馬たち。
そこで弥太郎は再度吟味すると言われ、
龍馬は一緒に旅して来たと言い、
なんとかしようとするも、
お前達は行っていいんだと言われる。
すると突然弥太郎が赤の他人だと言い、
土佐に帰ると言い出した。
それでもどうにかしようと必死になる龍馬に、
「あいつは、自分の志をおまんに託したがじゃ。」
と溝渕に止められる。
龍馬と溝渕は船で海へ。
すると、番所を逃げて来た弥太郎の姿が!!
手を振る龍馬。
「おまんの志もわしが背負うて江戸へ行っちゃる!!」
「江戸で野垂れて死にやがれ!!
お前なんか嫌いじゃ~!!」
「分かっちょう。
お前の分も頑張るきに!!」
弥太郎、どうなることかと思ったけど、
最後は赤の他人だとか言って
迷惑かけないようにするなんてね。
まぁ、良かったです。
武市もきっと江戸に行きたいんだよね。
行きたいけど行けない・・・
なんとももどかしい。
以蔵は武市の下で頭角を現してきましたかね。
龍馬はとうとう江戸へ!!
楽しみです♪
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