第6話
『リスクだらけの女の幸せさがし』
早紀は過労で倒れた。
病院嫌いのため検査はせずに帰る。
早紀になんで警察官になったのか聞かれる藍田。
「父親も警察官だったし・・・」
そんな藍田を見て、
なんか隠してるような気がすると早紀。
璃子の家から璃子の荷物が送りつけられた。
璃子は慰謝料とか養育費をガッポリもぎ取ってやる!と。
まずは職探し。
しかし、資格もないしやりたいこともないし・・・
璃子の旦那・正隆の代理人になった正登が訪ねて来る。
子供の親権は渡す気はなく、
多少の金は払うから、さっさと離婚届に判を押すようにと。
早紀の模擬試験の結果はB判定で50%。
「どうしよう・・・
今やってることが無駄になったら。」
璃子は正隆と話し合いをする。
親権を渡してもらえば慰謝料も払うし、
月に一度は面会も出来ると説得する正登。
裁判になったらお金もかかるし
イヤな思いもいっぱいしますよと。
「母さんに謝ってくれないか?」
正隆が璃子に言う。
そこへ電話をかけてくる義母。
言いたい放題の義母の電話を正隆から奪う璃子。
「おかーさん。
全部聞こえてますよ。
冗談じゃないわ!
裁判でも何でもやってやるわよ!!
覚悟してよね、このクソババア!!」
話し合いが終わり正登と話してる早紀。
そこへ藍田が訪ねて来た。
帰ろうとする藍田を早紀が呼び止める。
「今日仕事終わったら話さない?」
正登に藍田は友達だと言う早紀。
「いい年して友情なんて偽善だよ。
そんなにすぐに駄目になるに決まってる。」
早紀に司法書士になるならと事務所を紹介してくる。
早紀と藍田はレストランで食事。
事件の犯人が捕まったけど、
通り魔だと思っていたらストーカーだったと。
何度も警察に助けを求めていたのに、
事件を防げなかったと・・・
その帰り、酔っ払ってる若者たちに絡まれる。
藍田は警察官だと言おうとしたのを止める藍田。
「やめてくれ!!」
早紀が防犯ブザーを鳴らし、
逃げて行くひとりにカラーボールを投げつけた。
マンションに戻って怪我の手当てをする。
何故警察だと言わなかったのかと早紀に聞かれ、
自分は弱虫なんだと言う藍田。
高校の時、好きな子とデート中に今日みたいに絡まれ、
殴られるのが怖いから有り金全部出して見逃してもらったら、
その彼女には「見かけ倒し。」とと言われた。
それ以降は、弱虫の自分を隠すのに必死で、
警察官僚になったのもそのためだと。
戦う勇気もないし、早紀に断られるのも当然だと言う。
「私だって、ホントは暴力は怖いわよ!
病気とか将来のことだって不安だし、
注射だって怖いわよ!!
けど、私たちが本当に戦わなきゃならないのは、
そういう弱い自分となんじゃないの?
私もずっと逃げてた。
いつまでも弁護士を目指していることを
人にとやかく言われたくないし、
いちいち自分の想いを説明するのも面倒だから、
心のシャッターを閉めてた。」
「そうなんだ・・・」
「私だって、なんで9年も司法試験に落ちたのか
まだ分かんないし、でも将来のことを不安に思って
くよくよ悩んでも何も生まれないじゃない。
私たちに今出来ることをやるしかないよ。
いいじゃない!! 少々失敗したって。
失敗って失って敗れるって書くけど、
別に何も失わないし、負けてもないんだから!!
私がどうして藍田と友達になりたかったか分かる?
あなたは・・・頭ごなしに私の生き方を否定しなかった。
一番先に興味を持って理解してくれた。
あなたは誰とでも分け隔てなく向き合える、
優しくて強くて愛をいっぱい注げる強い人なの。
見かけ倒しなんかじゃない。
自分を卑下したり恥ずかしいと思うことは、
あなたにはもう必要ありません。」
早紀の言葉を聞いて泣き出す藍田。
「いつ以来だろう・・・泣いたの。
もしかしたら母親が死んで以来かもな。」
翌日、マスコミの記者会見で
原稿通り読むように副署長に言われるが、
イヤだとキッパリ断る藍田。
中島の友達が司法書士の事務所を探していると聞き、
正登にもらった書類を渡す早紀。
テレビで藍田の出ている記者会見を見た早紀。
被害者とその家族に謝罪する藍田。
責任をとって警察の職を辞すると。
仕事探しをしていた璃子は
時給800円の仕事が見つかる。
藍田が身の回りの片付けをして出て行くと、
そこには早紀と璃子が待っていた。
「俺子供の頃、自分のことを守ってくれる天使が
いると本当に信じていた。
もしかしたら荻原は本当に天使なのかも。」
「な、何言ってるの!?」
それを見てからかう璃子。
その後、3人で写真を撮る。
写真を両親の写真と一緒に日記に挿む早紀。
そこへ璃子がやって来て、
早紀が9年も司法試験に落ちた理由が
分かったと言う。
「その顔がいけないのよ~。
あんたみたいな仏頂面した人に弁護は任せられないって。
頭でっかちになって知識ばっか詰め込んでないで、
もっと人の気持ちを分かるようにならないと。
早紀に必要なのはハート。
あたし、今いいこと言った。
遠慮しないで日記に書いていいわよ。」
日記に書く早紀。
“蓮美の奴、ムカつく。
でも、案外当たってるかも・・・”
鏡を取り出し笑ってみるが、
やっぱり上手く笑えない。
藍田は携帯の電話帳から女性のアドレスを削除。
残ったのは、日本一騒がしい主婦と
日本一表情が読めない女。
それでも満足そうに笑う藍田。
早紀は病院へ行き検査。
健康面に問題はないと言われホッとするが、
「ただひとつだけ・・・
おめでたかもしれません。」
「えっ? 今なんて?」
「気がつきませんでしたか?
妊娠している可能性があります。」
まさか妊娠とは!!
正登とは別れちゃったのにどうする気!?
その正登はなんだかイヤな奴になってますけど・・・
どうした?
あの女と付き合ってるのも、
ただの当て付けにしか見えない。
予告では璃子も妊娠みたいな感じだったけど・・・
あの義母が邪魔すぎる。
いなければ上手く収まるかもしれない。
あ、でもあんな旦那じゃなぁ~。
難しいかも?
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