stage2-3(第7話)
『真犯人』
田口と白鳥は玉村を訪ね、島津が手にしていた拳銃を見せてもらう。
銃は中国製トカレフで、弾丸も中国製だった。
東城医大に戻った2人。
Aiセンターで島津の友人の医師・野島が縦型MRIを見ていた。
野島が画像を見て、磁場調整がまだだねと。
その画像を見て田口は、
前に自分が撮った画像よりも悪くなっていることに疑問を持つ。
北山の火葬が行われた。
斑鳩は島津には不審な点が多いが、
島津の言葉を信じるとしたら矛盾が生じると。
宇佐見がどんな矛盾なのか問うが斑鳩は答えない。
「逮捕は明日だ。
松崎事件のやり直し裁判の判決が出る1時間前までに、
島津逮捕の第一報を流せるようにする。」
斑鳩がそう話してるところへ田口と白鳥がやって来た。
事件の検証をしたいから、東城医大へ来て欲しいと。
笹井と須賀が松崎事件のニュースを見ていた。
その時、須賀に宇佐見から電話が入る。
「何が分かったか教えてくれる?」
Aiセンターに田口、白鳥、事務長、笹井、須賀、玉村が集まっていた。
そこへ宇佐見が遅れて現れる。
検証を始めようと、みんなに金属を持ち込まないよう言う白鳥。
宇佐見にも拳銃を置くよう言う。
その頃、斑鳩は島津軟禁部屋へ行き、
知ってることは全て話せと迫っていた。
田口と白鳥が検証を始める。
北山の致命傷だった弾丸は、
銃から発射されたものではないと分かったと。
普通、弾丸は鉛で出来ていて磁石につかないが、
凶器の弾丸は鉛の代わりに鉄で作られ、
銅でコーティングされた鉄鋼弾だったと判明。
この弾丸では頭蓋骨は貫けないから、
あえて弱い骨のところを狙ったのだと。
室内にあった磁力を受けない塩ビ管を使い、
鉛筆と輪ゴムで弾丸を発射させたと言い、
スイカで実演する白鳥と田口。
白鳥は北山自身が塩ビ管を持っていたとしか思えないと。
そして、宇佐見に問う。
「答えを知っているのは君以外にいないから。」
白鳥と田口は考えていたことを説明し始める。
ショスタコーヴィッチが好きな友野が、
モーツアルトのCDをかけるはずがない。
あの時かかっていたのは、銃声入りのCDだったのだと。
宇佐見は前もって銃声入りのCDを用意し、
線条痕がついた弾丸を使って、北山の脳へ撃ち込んだ後、
話があると田口と白鳥を呼び出して、
予め銃声入りのCDをかけておき、2人に銃声を聞かせる。
そして自分だけ中に入ってCDを回収し、
意識を失わせておいた島津にトカレフを握らせて撃たせ、
島津の手に硝煙反応をつけたのだと。
その銃声が2発目のものだったんじゃないかと言う。
「これって宇佐見さんが考えたことじゃありませんよね?」
田口が言った時、斑鳩がやって来た。
斑鳩は島津がヒントしかくれなかったと言う。
「ショスタコーヴィッチ第5番第3楽章」
白鳥はパソコンへ向かうと、みんな続いた。
その時、白鳥は玉村に宇佐見の拳銃を預かるよう言う。
田口は島津が必死でパスワードを解こうとしてたことを思い出し、
もしかしてパスワードを解いたのではないかと。
斑鳩が持って来た資料から祈りを込めた曲だと分かり、
それを『panikhida(パニヒダ)』と言うらしい。
その言葉をパスワードに打つと、ロックが解除された。
すると、友野が殺された直前の時間のファイルが出て来て、
ファイルを再生してみると、北山と宇佐見の会話が流れて来た。
「この部屋で拳銃を使うことは、
相当危険だということが分かりました。
どうしてもこの部屋で殺人事件を起こしたいんですか?」
「ああ。派手な事件を縦型MRIの前でぶち上げたい。」
「まさか島津をここで殺すと?」
「いや、死ぬのは島津じゃない。俺だ。
銃がダメなら他の方法を考えろ。
この場で島津が俺を殺したように見せかける方法をな。」
友野は偶々2人に見えないところにいてこの会話を録音し、
パソコンにロックをかけて隠したが、
戻って来た宇佐見に見つかってしまい殺されたのだ。
「これでもう島津先生は逮捕出来ない。
可哀想に。北山審議官は死に損だったって訳だ。」
その言葉に反応した宇佐見は、隠し持ってた銃を白鳥に向ける。
田口がクエンチが起きて爆発するからと止めるが、
宇佐見は知っていると言う。
斑鳩も止めろと言うが、宇佐見は止めなかった。
「言ったよな。
俺に命令出来るのは、今も北山さんただひとりだ。
あんたは北山さんの死を無駄にした。」
そしてみんなを壁際に追いやり、うつ伏せにさせる。
そして田口を人質に取った宇佐見。
「追って来たのが見えたら、こいつを撃つ。」
そう言って去って行った。
白鳥は急いで後を追う。
斑鳩も拳銃を持って追っていった。
白鳥は斑鳩に聞く。
「本当は知ってたんじゃないの?
あいつらの計画を。」
「どうかな。
いずれにせよ、北山さんの死は無駄にはしない。」
宇佐見に手を引っ張られながら走っている田口。
「宇佐見さん、そんなに掴まなくても逃げませんから。
ちょっと休みませんか?
これ以上僕を連れて行っても邪魔なだけだし。」
すんなり聞き入れ、手を緩める宇佐見。
田口はどうして北山の命令に従ったのかと聞く。
「あの人がいなければ、とっくにクビになってた。
俺に命令出来るのは北山さんただひとり。
俺はあの人の下について、表沙汰に出来ない仕事をずっと・・・」
「今回もそのひとつだって言うんですか?」
宇佐見は事件を思い出す。
北山は島津に収賄の証拠を見つけたと近付き、
コーヒーに睡眠薬を入れて眠らせた。
その間に北山は縦型MRIに座り、
塩ビ管を持って宇佐見に銃弾で自分を殺すよう命じた。
「出来ません。
島津が目障りなら私が消します。」
「消したいのは俺自身なんだよ。
DNA鑑定に頼り、俺は誤った判断をした。
斑鳩は有罪の可能性があると言うが、俺には分かる。
松崎は無実だ。
判決が出たら国中が警察をバッシングする。
俺にはそんな姿を見るのが耐えられないんだ。
常に正しく強く、堂々と輝きながら市民を守る。
それが警察ってもんだ。
そうだろ? 宇佐見、頼む。」
「・・・・・出来ません。」
「今更何を言っている。
友野ってエンジニアを殺したのはお前だろ。
もし発覚したら全部俺がやったことにしろ。
これも仕方なく俺に協力したと言え。
やれ、宇佐見。これは命令だ!!
いついかなる時も感情は殺せ。
上司の命令には遂行しろ。
それが警察官というものだ。
撃て、宇佐見!!」
そして宇佐見は実行した。
「どうして黙るんですか?」
「誰にも分からない。
話しても理解してもらえるはずがないんだよ。」
田口に銃口を向ける宇佐見。
「もう分からない。
警察として何を守ればいいのか。」
「だったら辞めればいい。
警察を辞めて、宇佐見壮一に戻るんです。
全てを話して、罪を償って、やり直せば。」
「やり直す? 俺が?」
「ええ。過去は変えられなくても、
未来はいつだって選べます。」
「考えたこともなかった。
俺が自分で何かを選ぶなんて・・・」
「今からそうしましょうよ。
まずその銃を僕に。」
銃の構えを下ろして行く宇佐見。
そこに白鳥が来て、「宇佐見!」と叫ぶ。
宇佐見は白鳥に銃を向け、
引き金を引こうとしたのを田口が気付き、
庇おうと前へ出たところへ、
宇佐見の放った銃弾が田口に当たった。
驚いた宇佐見は動揺しながらも慌てて逃げて行く。
白鳥は田口に駆け寄り呼びかけるが、
田口は意識を失ってしまう。
あ~・・・やっぱウサタンかぁ・・・
なんかウサタンも悲しい人だね。
ある意味被害者な感じもします。
しかしウサタンが犯人ってだけじゃなく、
更に黒幕がいるようで・・・
やっぱ斑鳩?
けどそれじゃ~安易すぎるよねぇ?(-_-;)
ってか、もうむしろ斑鳩であって欲しい(笑)
それよりあれだね。
グッチーが撃たれたのって、
ぶっちゃけ白鳥のせいって気もしないでもない(‐∀‐;)
しかし福さまの演技は素晴らしいですな!!
惚れ惚れするさね。
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