第1話
『君は成績を上げたいと思うかい?
異常なる家庭教師が弟を壊す』
森の中で突然大声を発し、
血のついたぬいぐるみストラップ?を握り締める吉本荒野。
沼田家リビングで一言も発さない吉本。
そんな吉本を見ている沼田一茂・佳代子夫妻。
一茂が痺れを切らせて問いかけるが、
それでも言葉を発さない吉本。
そこへ長男・慎一が帰って来た。
母親がタンスの下敷きになったと塾に連絡があったと。
どうやら吉本が連絡したよう。
家族面談なので家族が揃わないとダメらしい。
でも家庭教師をして欲しいのは次男・茂之の方だと佳代子。
慎一は文武両道で家庭教師の必要はないと。
一茂に言われ部屋に茂之を呼びに行く佳代子。
茂之はパソコン画面のような箱を被り出て来た。
家族面談が始まる。
佳代子は吉本の東大進学率100%というサイトを見つけ、
一茂と相談し依頼したと言う。
吉本は要望を聞く。
慎一と同じ高校に合格することだと一茂。
でも成績はしたから5番目の上に登校拒否とのこと。
吉本は何故登校拒否なのか問うが、
一茂と佳代子は首を傾げる。
慎一が「虐めだろ?」と茂之に聞くと、
「ノーコメント」との答えが。
学校に行かせて慎一と同じ高校に合格させることが
目標でいいかと吉本。
「最後に君の意見を聞かせてくれるかな。」
吉本は無理矢理茂之が被っていた箱を取る。
「君は、成績を上げたいと思うかい?」
「コンピューター制御不能。 コンピューター制御不能。」
「君は、成績を上げたいと思うかい?」
「コンピューター制御不能。 コンピューター制御―」
いきなり吉本は茂之を引っ叩く。
家族全員ビックリして固まる。
「君は、成績を上げたいと思うかい?」
頷く茂之の頭にポンと手を置く吉本。
「え~、本日から、沼田茂之くんを受け持つことになりました。
家庭教師の吉本荒野です。 宜しくお願いします。」
一茂は高い家庭教師代を払う見返りに条件を出した。
茂之を1週間で登校させたらボーナスで10万出す。
ダメならクビで一銭も払わないと。
「5日で充分です。
ただし、その間は口出し無用でお願いします。」
「いいだろう。」
「あの、暴力で無理やり連れて行くようなマネは・・・」
「しませんよ、そんなこと。 お任せ下さい。
自発的に学校に行かせてみせますから。」
家庭教師初日。
吉本は茂之の部屋を写真に撮りまくる。
部屋には水やカップメン、IHヒーター、やかんなども完備。
パソコンもチェックし、アイドル前島亜美のファンと知る。
そして日記もチェックし、SNSに友達はソノちゃんだけと判明。
初日なので一緒にゲームをして終わり。
沼田家から帰った吉本は一茂を会社前で待ち伏せる。
家庭教師雇用契約書にサインをもらいに来たよう。
そして一茂の写真も撮る。
翌日、佳代子の写真、会社にいる時の一茂、
学校にいる時の慎一の写真を撮りまくりの吉本。
慎一の帰宅途中の前に現れた吉本は、
何故か家まで走って行く。
国体選手と走れる機会は滅多にないからと。
そして家の前に到着。
「走ってなかったでしょ。 家族面談の日。
お母さんが重傷だって聞いて
塾から走って来たってあれ、嘘でしょ。
塾から家までは1キロだ。
確かにバスやタクシーを使うより走って来た方が早い。
でも、君はそうしなかった。
僕が塾に電話したのは沼田家に来る直前の2時55分。
君が帰って来たのは、3時34分。
実際 君は、汗一つ掻いてなかった。
それで思ったんだ。
ああ、この子はお母さんが重傷って聞いても
歩いて帰って来る子なんだって。
国体選手でも1キロ走れば、汗掻くよね。」
「それを確かめるために走らせたんですか。」
「沼田家は誰もが羨む理想の家族だ。
一部上場の会社に勤めるお父さんに、
美人で気が利くお母さん。
そして、文武両道で優等生の長男。
問題は、次男の茂之くんだけ。
これが家族の見解であり近所の評判だ。
けど、ホントは違う。 この家は欠陥だらけだ。
ワクワクするねえ。」
茂之の部屋の前で声をかける吉本。
入ろうとすると部屋には鍵が?
「なるほど。 初日に打ち解けた振りをしてこの仕打ちか。
いいねえ。 茂之くん、僕と勝負しないか?
今度の金曜までに君が部屋から出てくれば僕の勝ち。
君には学校に行ってもらう。
でも君が部屋から出てこなければ君の勝ち。
その時は君の言うことを1つ聞こう。」
茂之はクラス全員殺してと言ったら?と。
吉本は殺すと。
それを聞いていた慎一がホントに言いかねないと。
部屋でゲームをしていた茂之。
急に真っ暗になり電気をつけ窓を開けると、
外からふさがれていた。
部屋のドアを開けるとそこには頑丈な扉が!!
暗証番号を入れないと開かないようになっていると吉本。
それを見た佳代子はビックリ。
一茂に電話をかけ、吉本に代わる。
「先生の口から主人に説明して下さい。」
嫌そうな顔をする吉本。
「あ、どうもお父さん。 お勤め~ご苦労様です。」
口出しは一切無用と吉本。
そして契約違反は1000万払ってもらうと。
ちゃんと契約書に書いてある言われ、確認する一茂。
書いてあったため引き下がった。
元に戻るのかと言う一茂に、
ドリルの穴くらいは残るかもと吉本。
「けど、それで息子さんの不登校が解消されるとしたら
安いものじゃないですか。」
取り敢えず帰ったら話そうと電話を切る一茂。
吉本は佳代子にご飯は自分がいる時に作るよう要求。
扉は自分しか開けられないからと。
そして工事費の封筒を渡した。
一茂が帰宅。
「色々考えたんだけどいいんじゃないか?
茂之にはそれぐらいの荒療治が必要だよ。 うん。」
佳代子が工事費の請求書を一茂に渡す。
2人で話そうかとサウナへ行く一茂と吉本。
話をしながら請求書の押し付け合い。
部屋でトイレに行きたくなった茂之。
とうとう我慢出来なくなりゴミ箱を空にしその中へ。
茂之は虐めの原因を思い出す。
教室で大の方を漏らしてしまったらしい。
唯一声をかけてくれたソノちゃんと友達になったが疎遠に。
その頃、吉本は慎一の部屋でご飯を食べている。
ソノちゃんについて聞くと、よく家に来ていたと。
前島亜美についても聞くと、茂之が凄く好きで、
前に写真集がなくなったとかで、
自分のところに怒鳴り込んで来たとのこと。
余ったご飯をタッパーに詰める吉本に、
茂之に何も食べさせなくて大丈夫なのかと。
部屋にはカップメンがあるからと吉本。
「でもさ、お母さん変わってるよね。
普通だったらご飯渡すところまで見届けるよ。
っていうかまあ、ホントに普通だったら
こんな勝負自体許さないか。」
「母さんも父さんも興味ないんです俺たちに。
まあ口では色々言ってますけどね。」
「じゃあ・・・茂之くん死んじゃっても怒らないかなぁ。」
「えっ?」
ゲップをする吉本。
吉本はソノちゃん=園田の家を訪ね、話を聞く。
一緒にいると虐められるから、結局虐める側に回った。
前島亜美のサイン入り写真集を盗んだのも園田だった。
茂之の部屋の前にやって来た吉本。
「は~い。 呼ばれてないのにジャジャジャジャ~ン。
実は学校の名簿をちょっと拝借して、
君のクラスメート25人に会って来たんだ。
みんなが君のことをどう思ってるか知りたくてね。
みんな最初はちょっと遠慮してたけど、
徐々に打ち解けて率直な意見を聞かせてくれたよ。 聞きたい?」
「聞きたくねえよ。 帰れっ!!」
「そんなに聞きたいか。 じゃ、発表します。」
クラスメイトからの中傷を聞かせる吉本。
そんな中、園田からの言葉は、
『早く学校に来て欲しい』だった。
翌朝、大の方がしたくなった茂之は開けろと言うが、
ルールだからと開けない吉本。
佳代子が警察に連絡すると言うと、
警察沙汰になったらご近所にどう思われるかと言われ諦める。
結局、漏らしてしまったようで・・・
「息子より、世間体取る、駄目な母。 ほぉ~。」
そんな時、PCにソノちゃんからコメントが。
写真集目的に近づいたことを認める。
けど友達になって楽しかったとも。
もう一度、友達になって欲しいと。
その時、扉の向こうから吉本が声をかける。
「明日、君が学校に行かなければ僕はクビだ。
二度と 君には会えなくなる。
その前にこれだけは伝えておこうと思って。
こんな世界にも希望はある。 だから、強くなれ。
鍵は開けておく。 踏み出すのも留まるのも君次第だ。
後は自分で決めろ。」
翌朝、家族と一緒にご飯を食べている吉本。
今日で約束の5日目。
一茂と話しながらまだ請求書を押し付けあっている。
そこへ茂之が制服を着て下りて来た。
「行って来ます。」
学校へ行く茂之。
校門の前で立ち止まってしまう。
そんな茂之に声をかける吉本。
「足がすくむか?」
茂之の頬を両手で挟む吉本。
「なんでも1人で背負い込むな。
いいか? 何があっても、俺はお前の味方だ。」
教室へ入る茂之。
園田がやって来ると、声をかけに行った。
「なんで来たんだよ。」
吉本と学校に来るかどうか賭けをしてたとのこと。
あのコメントは全部吉本だと。
園田のIDとパスワードでページに入り、
園田になりすましていた吉本。
「けど安いな、お前も。
あんなコメントでその気になるなんて。」
クラスメイトにコメントを見せて笑い合う園田。
茂之は家に帰り吉本に問いただすが・・・
「そんな都合よく救世主が現れる訳ないだろ。
ゲームのやり過ぎなんだよ。」
怒りのまま吉本にぶつかる茂之。
それを容赦なく投げ飛ばす吉本。
「立てよ。 悔しいんだろ?
みんなにコケにされて恥かいたんだろ。
だったら殴ってみろよ。」
倒れてる茂之の上から乗っかり、
顔の横の床に拳を打ちつける吉本。
「何目逸らしてんだ。 こっち見ろ!
見ろよ! 逸らすな! 逃げるのかそうやって!!
俺から! 現実から! 逃げるのか!!」
そこへ下りて来た慎一に止めてと言う佳代子。
吉本を後ろから羽交い絞めにして茂之から離す慎一。
「離せよ、優等生~。
ホントはこんな恥さらしの弟、
どうでもいいとか思ってんだろ?
言っちゃえよ。 スッキリするぞ。」
固まってしまう慎一。
スピーカーを手にした吉本。
「あっ、あっ、ただ今マイクのテスト中。
今日未明、A県にある公立中学に通う男子生徒が
校舎の屋上から飛び降りました。
生徒の部屋に残されたノートには暴行暴言羞恥、
ありとあらゆる虐めを受けた真実が赤裸々に記されており、
クラスメートからの虐めを苦に
自殺した可能性が高いとみられています。
何故、彼は虐めを受けなければならなかったのか。
何故自殺にまで追い込まれたのか。
教育委員会は学校側に説明を求めています。
今更明らかになったところで、
その子はもうこの世にいないのに!!
今日未明、B駅構内で都立高校に通う男子生徒が、
同級生をホームから突き飛ばして死亡させました。
逮捕された高校生は、
みんなから信頼される優等生だったそうです。
一体彼に何があったのでしょうか!
想像もつかなかった事態に教師たちは困惑し、
生徒は悲しみに暮れています。
両親は彼の心の闇に気づいてあげられなかったのでしょうか。
まさかこんなことになるなんて。
忙しくて話を聞いてあげる余裕がなかった。
一体あなたは誰に言い訳をしてるんだ!!」
一茂に電話をする佳代子だが、
その電話を取り上げる吉本。
「口出しは一切無用と言ったはずですよ。
契約違反は1000万円の罰金となります。
家を抵当に入れますか?
それとも生命保険で払いますか?」
その場を離れようとする茂之を捕まえる吉本。
「まだ逃げんのか!!」
「何なんだよ。 散々弄んで何がしたいんだよ!!」
「壊したいんだよ。
いいか? こんな世界にも希望はある。
確かにある。 でもな・・・
現実は、お前が思ってるよりよっぽど残酷なんだ。
だから、強くなれ。」
そして吉本は佳代子にひとつ提案があると。
茂之が来週から1週間学校に行ったら、自分は辞めると。
「さあ、授業の時間だ。」
そう言い、2階に上がって行く吉本。
その後ろをついて行く茂之。
茂之はさっき見た血がついた
ぬいぐるみストラップのような物が気になっていた。
「ホントに、1週間学校に行ったら辞めてくれるんですか?」
「うん。 辞めるよ。」
「じゃあ行きます。 絶対1週間行ってみせます。」
「いいねえ。 頑張ってよ。」
「あの・・・さっき落ちた、あれ、何ですか?」
「何で?」
「血がついてたから。」
「そっか、そっか。 そりゃあ気になるよね。
う~ん・・・どうしようかなあ。
誰にも言わないって約束出来る?
俺さあ・・・人殺したことあんだよ。」
いいねえ♪ (゜▽゜*)
昔やってた作品とか見たことないし、
原作も読んだことないけど、いいねえ♪
どんな展開になるのか全く読めなくてドキドキするよ。
吉本の過去も気になるし、これからが楽しみだ!!
翔くんも良かったよ!! (゜∇^d)
得体の知れない感じが出てた。
見たことない翔くんが見れそうな予感♪ (>艸<*)
気持ち悪くて可愛いチェリーでしたね。
素の性格の悪さも透けて見えるような…?
>昔やってた作品とか見たことないし、
松田優作版は見てるんですが…
あんなに暴力的じゃなかったです。
もっとシュールというか…?
>翔くんも良かったよ!! (゜∇^d)
頑張ってましたよね~
神山のように縦横無尽に演じて欲しいです♪
>気持ち悪くて可愛いチェリーでしたね。
ホント可愛かったです。
素のブラックな部分も垣間見えるような?
>松田優作版は見てるんですが…
あんなに暴力的じゃなかったです。
そうなんですか~。
私は事前知識ゼロだったんですよね。
>神山のように縦横無尽に演じて欲しいです♪
ホントホント♪
今後の吉本に期待ですね。
遅れちゃってすいません
(ブログに書いていただいたコメもそのまんまで。。)
実はうちの人の仕事の都合で
先週 引っ越しをしてバタバタしております
けど(笑)
ドラマはちょこちょこ観てますので
感想は書けたらな感じで遅れてますが
またお付き合い下さいまし~。
で、松田優作さんのは観てるけど
あっちは奇抜な作風で問題が解決出来たのか?
疑問が残った気もするのですが
それはそれとして(笑)
翔君は今までにない役柄で
いい感じだったと思います。
家族もどう変化していくのか
気になりますー。
引越しだったなんて大変でしたね。
こちらこそお付き合いよろしくお願いします。
>翔君は今までにない役柄で
いい感じだったと思います。
いい感じでしたよね♪
面白かったです!!
家族もどう変化していくのか楽しみです。