第10話
『遂に登場黒幕の素顔』
真島は芽衣子に復讐を止めさせようと、
自分のマンションへ連れて行く。
真島は堂島が最後に何を言ったのか教えてくれと頼むが、
芽衣子は何も話してくれない。
芽衣子を部屋に残したまま出て行く真島。
真島は辞表を撤回し、宇喜田を追うことに。
真島は万里に自分のマンションに置いて来た
芽衣子の見張りを頼む。
宇喜田は三沢の家に身を潜めていた。
三沢親子から堂島の原稿を手に入れ、
芽衣子を始末するよう言われる宇喜田。
その頃、芽衣子は真島の部屋から抜け出し、
ペットサロンへ来ていた。
芽衣子は店を辞めたいと頼む。
そこへ宇喜田から芽衣子に電話が。
堂島から預かった原稿のデータを渡せと言われる。
宇喜田は店の前から電話していた。
従わなければ店を襲うと脅す。
翌日、近くの公園の駐車場に持って来いと言い、
姿を消した宇喜田。
宇喜田を追い、外に出る芽衣子。
そこへ真島が芽衣子を連れ戻しにやって来た。
芽衣子に罪を重ねさせたくない真島は、
抵抗する芽衣子に暴行の現行犯で逮捕すると言い、
警察へ連れて行く。
「これ以上、間違って欲しくないんだ。
俺に委ねてくれ。」
万里に監視を頼み、宇喜田を捜し出る真島。
真島は新聞社の記者を訪ね、
堂島が殺された理由に心当たりはないかと聞くが、
何もないと言われる。
しかし明らかに様子がおかしい記者。
芽衣子は万里と話をする。
堂島とどんな関係だったか、
恨んでたんじゃないのかと聞く万里。
「恨んでました。
堂島の書いた嘘が家族を苦しめた。
けど、あの人はあの人のやり方で罪を償い、
あたしに真実を教えてくれたんです・・・
それであんなことに・・・」
その時、サロンのオーナーから電話が。
店に宇喜田が来ていて、また脅される芽衣子。
万里に警察に任せてと言われるが、
自分が行かないと大変なことになると言い、
ここから出してくれるよう頼む芽衣子。
芽衣子が指定された場所へ行くと、宇喜田が現れる。
「あんな大事な物、
持ち歩く訳ないでしょ。」
「なら、隠してある所まで連れて行け。」
銃を構えた宇喜田は、隠れていた万里を撃つ。
見逃してやるのは1回だけだ言い、逃げる宇喜田。
そのことを知った真島は、
なんで出したんだと万里を責める。
万里は刑事として判断したと。
「もうやめてくれ。」
そう言う真島にアンのことを聞く芽衣子。
今日は鶴見が見てくれていると。
芽衣子は大切にされているアンが羨ましいと、
代わりたいくらいだと話す。
「今は大切にされているんじゃないのか?
サロンのオーナーや同僚、
そして俺だって君を大切に思ってる。」
今の自分は大切にされる存在じゃないと芽衣子。
15年前の事件のことを話し始める。
元々チョコレートケーキを買って来た自分が悪かったと。
姉は虫歯になるからとチョコを禁止していたのに、
甥っ子の喜ぶ顔が見たくて、
つい約束してしまったと言う。
自分は嫌われていたから、
母は何をしても喜んだ顔を見せてくれなかったと。
愛人を作って出て行った父親にそっくりだったし、
お父さんっ子だったからと・・・
「そんなことが原因なのか?」
「ちょっとしたことが
深い傷を作ることもある。
ちょっとしたことが、
罪になることもある。」
自分が最初に食べれば良かったと、
そうすればあんなことにはならなかったと言い、
泣き出す芽衣子。
「君のせいじゃない。
君は巻き込まれたんだ。」
芽衣子の頭を撫でる真島。
翌朝、三沢息子から芽衣子に電話。
宇喜田なら芽衣子の自由にしていいから、
堂島の原稿を譲ってくれないかと。
そして冤罪を立証し、
なかったことにしてやると持ちかける。
芽衣子は手を洗いたいと真島に言い、
トイレへ行き宇喜田に電話。
「あたしの声、聞きたかったでしょ?
あんたの飼い主と取引した。
データはあんたに渡す。」
自分は今、捜査一課に匿われていると。
データは宇喜田の机の上に置いてあるから、
取りに来るよう言う。
宇喜田がペットサロン付近で目撃されたとの情報が入り、
芽衣子は自分はここにいるから、
サロンに行ってくれと頼む。
芽衣子は堂島から渡されたUSBメモリーとは別物を、
宇喜田の机に置く。
そこへ取りにやって来た宇喜田。
芽衣子の他には誰もいない。
「ここなら、いくら私を殺したくても
銃は使えないでしょ。」
データを手に入れるために堂島を殺したと芽衣子。
しかし宇喜田は堂島は自分で飛び降りたんだと。
三輪のことを聞いても、自分が殺したんじゃないと。
「ねえ、ひとつだけ教えて。
どうして私が犯人にならなきゃいけなかったの?」
「お前が、どうでもいい人間だったからだ。
生きている価値もない
安い人間だったからだよ。
恨むなら、守らせる価値もなかった自分を恨め。」
宇喜田は金と権力で冤罪を捏造したと。
それを部屋の外で聞いていた万里。
「私は、必ずあなたに罪を償わせる。」
「なら、その口を塞ぐまでだ。
逆恨みして襲って来たことにしたら、
正当防衛になる。」
そう言い、芽衣子に銃を向ける宇喜田。
「ありがとう。
あんたの今の言葉で、
堂島さんの記事に信憑性が出たわ。
そう思いません?
記者クラブのみなさん。」
電話がスピーカーになっていた。
「野上ぃ~!!」
「あなたの命で・・・償いなさい。」
「銃を捨てなさい!」
万里が銃を構えながら部屋へ入って来た。
「最っ低な人間!!」
しかしまた銃を奪われる万里。
「お前・・・男見る目、ゼロだ。」
宇喜田が銃で芽衣子を狙う。
そこへ万里からの知らせを受けていた真島が駆けつけ、
部屋の中へ入ると芽衣子が人質になってた。
隙をついて宇喜田の腕に発砲し、
芽衣子を助け出した真島。
「宇喜田!!
全ての罪を認めろ!!
認めるんだ。」
「分かったよ・・・
お前にわっぱかけさせてやるよ。
その前に一服させてくれよ。」
「動くな!!」
「じゃあ、お前が取ってくれよ。」
「ふざけるな。」
「優しくねえな~。」
銃を出し真島に向ける宇喜田。
が、真島の方が早く、銃弾は宇喜田に命中し、
宇喜田は息絶える。
芽衣子はそっと部屋を出て行く。
ふと芽衣子がいないことに気付いた真島は
芽衣子を追う。
宇喜田のポケットからUSBメモリーを出す万里。
メモリーを見る万里は驚く。
真島は芽衣子の部屋へ行くが、
既に部屋は片付けられていて、
芽衣子はいなくなっていた。
「芽衣子・・・」
三沢息子に芽衣子からの電話が。
「堂島の原稿、
持って来てあげたわよ。
あなたの家まで。」
真島が宇喜田を~!!
でもこれは正当防衛というか・・・
致し方ないことだったと。
次回はいよいよ最終回。
芽衣子の復讐は成功するのか否か!!
三沢みたいな奴らは命で償わせるよりも、
生きて償わせた方が堪えると思うんだけど・・・
どうなりますかね。
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