中学生が
「勉強は何のためにするのかわからない」と言います。
それに対して
「将来、役に立つからだよ」という回答では納得しません。
ではどう言えばよいでしょうか?
以前Benesse教育研究開発センターでは、
東京・ソウル・北京・ヘルシンキ・ロンドン・ワシントンで
小学生の学習に関する意識・実態調査(学習基本調査・国際6都市調査)
がありました。
その結果によると
東京の小学生は、
勉強が「役に立つ」と回答した割合が
他の5都市と比べてもっとも低いことがわかりました。
「いい大学を卒業すると将来、幸せになれる」
といった意識も相対的に低い数値でした。
この結果を見ると、
日本の子どもたちは、
いま学校で勉強している内容が自分の「将来」に役立っていない
と思っているようです。
学校の勉強が価値あることだという実感をもてなければ、
勉強に向かう意欲がわいてくるはずがありません。
「何のために勉強するの?」に答えるのはとても難しいですが、
大人としてできることはあると思います。
ここでは、二つの提案をします。
生活に結びついた「学び」
たとえば、算数などは中学年から高学年になるときに、
つまずく子どもが比較的多くいます。
小学校中学年では、
小数や分数の計算が入ってくるし、
高学年になると、図形の面積の計算もあります。
単純な四則計算(たし算、ひき算、かけ算、わり算)は、
日常生活で活用する場面が多くありますが、
小数や分数、面積などは、そう多くありません。
おそらく、
四則計算が複雑になったり、
内容が抽象化していくことが算数につまずいたり、
嫌いになったりする要因だと思います。
ですから、
これからは「活用」の力をもっと高める必要があると考えています。
学校で習った知識を実際の生活場面で活用できないと
「役に立たない知識」となってしまい
「何のために勉強しているのかわからない」という意識を
助長してしまうかもしれません。
「できた」という達成感
「勉強の内容」と「将来の夢」がつながっていなくても、
勉強を好きな子はいます。
そういう子はなぜ勉強が好きなのでしょうか?
問題が解けた瞬間や、
新しいきまりや隠れたナゾを発見すると、
子どもたちの中に『やった!できた!』という『達成感』が生まれます。
この『達成感』を多く経験すると
『自分もやればできる』という自信につながり、
それが学習に向かう原動力になります。
勉強だけにこだわらず
「できた」や「発見した」という場面を多くつくっていくことは、
子どもに自信をもたせ、
前向きに取り組む姿勢をつくりだす、
という意味で大事であると思います。
「勉強は何のためにするのかわからない」と言います。
それに対して
「将来、役に立つからだよ」という回答では納得しません。
ではどう言えばよいでしょうか?
以前Benesse教育研究開発センターでは、
東京・ソウル・北京・ヘルシンキ・ロンドン・ワシントンで
小学生の学習に関する意識・実態調査(学習基本調査・国際6都市調査)
がありました。
その結果によると
東京の小学生は、
勉強が「役に立つ」と回答した割合が
他の5都市と比べてもっとも低いことがわかりました。
「いい大学を卒業すると将来、幸せになれる」
といった意識も相対的に低い数値でした。
この結果を見ると、
日本の子どもたちは、
いま学校で勉強している内容が自分の「将来」に役立っていない
と思っているようです。
学校の勉強が価値あることだという実感をもてなければ、
勉強に向かう意欲がわいてくるはずがありません。
「何のために勉強するの?」に答えるのはとても難しいですが、
大人としてできることはあると思います。
ここでは、二つの提案をします。
生活に結びついた「学び」
たとえば、算数などは中学年から高学年になるときに、
つまずく子どもが比較的多くいます。
小学校中学年では、
小数や分数の計算が入ってくるし、
高学年になると、図形の面積の計算もあります。
単純な四則計算(たし算、ひき算、かけ算、わり算)は、
日常生活で活用する場面が多くありますが、
小数や分数、面積などは、そう多くありません。
おそらく、
四則計算が複雑になったり、
内容が抽象化していくことが算数につまずいたり、
嫌いになったりする要因だと思います。
ですから、
これからは「活用」の力をもっと高める必要があると考えています。
学校で習った知識を実際の生活場面で活用できないと
「役に立たない知識」となってしまい
「何のために勉強しているのかわからない」という意識を
助長してしまうかもしれません。
「できた」という達成感
「勉強の内容」と「将来の夢」がつながっていなくても、
勉強を好きな子はいます。
そういう子はなぜ勉強が好きなのでしょうか?
問題が解けた瞬間や、
新しいきまりや隠れたナゾを発見すると、
子どもたちの中に『やった!できた!』という『達成感』が生まれます。
この『達成感』を多く経験すると
『自分もやればできる』という自信につながり、
それが学習に向かう原動力になります。
勉強だけにこだわらず
「できた」や「発見した」という場面を多くつくっていくことは、
子どもに自信をもたせ、
前向きに取り組む姿勢をつくりだす、
という意味で大事であると思います。