12月22日 マラッカ海峡

2008年12月22日 | 風の旅人日乗
ボルボ・オーシャンレースのトップグループは、アンダマン海を通り抜けて
すでにマラッカ海峡に入っていて、
12月22日早朝(日本時間)現在、
第3レグのフィニッシュのシンガポールまで200マイルを切る位置に到達している。
それぞれ、9ノットから12ノットのボートスピードで走っているので、
明日、12月23日中にはフィニッシュするものと思われる。
各艇のクルーたちの一番の関心事、
『クリスマスディナーを陸で食べることができるか、船の上でフリーズドライを食べるしかないか』
は、少なくともトップグループの艇に関しては、喜ばしいものになると思われる。

どの艇が最初にフィニッシュするのかは、まだ予想できない。
テレフォニカブルー、エリクソン3、エリクソン4、プーマの4隻が、
激しく順位を入れ替えながら走っている。
後続艇も含めて全艇が、風を求めてマレー半島の岸寄りをなめるように走っている。
岸に寄せすぎると水深が浅い所もある海域で、
しかも今朝はクアラルンプール港に出入りする船舶や作業船も多いことだろうから、
トップグループのナビゲーターは眠る暇もないことだろう。
風は、弱く、風向もとても不安定だ。


カンティングキールまわりの構造が壊れたデルタロイドは、
フリートからかなり遅れながらも、なんとかシンガポールに向けてセーリングを続けている。

『マリンウェザー海快晴』の携帯サイトで、
日本語の解説を加えたボルボ・オーシャンレースの迫力の動画を配信中(毎週1回金曜日に更新)。
http://umikaisei.jp/?afid=nishimura