1月6日 ホーン岬

2009年01月06日 | 風の旅人日乗
オープン60クラスで行なわれているシングルハンド無寄港世界1周レース、ベンディーグローブが、大変なことになっている。

30隻がスタートしたものの、次から次にトラブル艇が続出し、一昨日、16隻目がリタイアし、まだ走っているのはスタートした艇の半分以下になった。

そして今朝、17隻めにトラブルが発生。
陸上待機チームに遭難した事実と救助を要請した後、連絡が途絶えている。
遭難信号が送信された時点での艇の位置は、ホーン岬の200マイル西の海域。

近くを航行中の貨物船が救助に向かっているが、
現場は現在夜で、夜が明けるまで発見は困難という状況。

カンティングキールのトラブルで転覆したとしても、もし艇が浮いていれば、
脱出口から船外に出ることはできる。
サバイバルスーツも着込んでいるので、
人間のほうも1昼夜くらいであれば大丈夫だろう。
続報は、追って。

しかし、これほど次から次にリタイアが出るなんて、
かつてイギリスのセーリングジャーナリストのティム・ジェフリーが言っていたように、
オープン60クラスは危険な艇なのだろうか。