4月30日 浜名湖 葉山

2011年05月05日 | 風の旅人日乗
朝4時に起き出し、明るくなるのを待って葉山を出発し、徒歩で逗子駅へ。
極めて個人的な用件のため、経費節減を旨とし、
横須賀線から東海道本線に乗り換え、普通列車で浜名湖に向かう。

大船から静岡までは特急列車用車両を使った普通電車だったため、
テーブル付きのボックス席で、
持参の果物を食べたりコーヒーを飲んだり、
以前から気になっていたダウンウインド・フィニッシュでの
ルームを要求する権利とポート/スターボの航路権の優先順位の解釈について、
ルールブックを丹念に読み返して確認したり、
停車駅の間近に見える富士山の写真を撮ったり、
極めて快適な鉄道の旅を楽しむ。



静岡と浜松の乗り継ぎ時間を使って、それぞれの駅の駅蕎麦も楽しんじゃおう
と考えていたのだけれど、
利用者が便利なように、共に3分しか乗り継ぎ時間がなく、
残念無念、食べられなかった。

浜名湖口を渡って最初の駅が鷲津。その次が新所原。
新所原で降りると、約束どおり小池の哲ちゃんが迎えに来てくれていた。
お昼にはまだ時間があったけど、駅蕎麦を食べ損ねて
お腹を空かせていたので、2人で腹ごしらえ。
浜名湖産のうなぎを蒲焼にしたやつがドカーンと入った、うなぎうどん。
うなぎとうどん。まさかの食べ合わせだけど、
不思議に美味しい。
けど、次は、やっぱり、うな重のほうがいいかも。

懐かしい横山の合宿所では、数人の有志がペンキ塗りや庭造りの最中。
2階建てのテラスまでできている。



ここは、山田潤、寛、真の三兄弟、小林正季、竹本さやか、などが育った浜名湖ジュニアセーリングの虎の穴。
ステアリングの感覚を磨くためにワタクシもここにレーザーを置き、
相模湾から通い続けた。

そんな、自分のセーリングにとっても根っこの場所で、
本日のメインテーマについて、哲ちゃんと話し合い。
二人の夢を確認し合いながら、考えを煮詰めていく。

いい感じに二人の考えが進化していったところで、
自分のレーザーを見ながら、その考えを租借する。



ここに通い詰めて、
目の前に広がるこの海を自分の庭のようにして、
『浜名湖道場』なんて、勝手に自分で名付けて、
このレーザーで走り回っていた頃の、
セーリングへの熱い情熱が再び沸々と湧き出てくる。

翌日は、クルージング途中の大学の先輩の艇で
葉山からベイサイドマリーナまでのセーリングの予定だったが、
南の強風の予想のためそのセーリングを延期するという連絡が入り、
今夜の宴会のほうに参加することにしたため、
帰りは浜松から新幹線に乗る。

逗子駅前でワインを買い、
午後7時前に葉山新港に臨時係留中の北田先輩ご夫妻所有の艇にお邪魔し、



クルージングにご同行しているもう一人の大学の先輩・星野さんカップル
共々の夕飯にご一緒させていただき、楽しい時間を過ごさせていただいた。

4月29日 横浜元町 結婚式

2011年05月05日 | 風の旅人日乗
ごく普通の大人たちや子どもたちに、
セーリングを体験することを通じて
海の上を風に乗って走る楽しさや
海の上で遊ぶことの気持ちよさを
知ってもらおうと、5年前から続けている
チームニシムラプロジェクトとしての
体験セーリングイベント。



この催しは、
たくさんの老若男女のヨットマンたちの協力がなければ、
とてもここまで続けることはできなかった。
いくら感謝しても感謝し足りない。

このイベントのスタッフとして出会ったことがキッカケで、
この日、大安吉日、一組のカップルが結婚式を挙げた。
一応ワタクシも、
二人の出会いのキッカケを作った『愛のキューピットおじさん』として御招待いただき、
ピンクのネクタイなどしていそいそと横浜元町に向かった。

新郎は、東大大学院のボートマン&ヨットマンである木下先生の研究室で
流体力学を学んでいる伊藤君。
同じく東大の早稲田先生の補佐役として
オリンピックのセーリングの日本チームのために、
レース海面の潮流を調査し予測するチームにも所属して、
前回の北京、次回のロンドンオリンピックでも重大任務を担う。



新婦は東京海洋大学ヨット部OGの由美子さん。
由美子さんは、葉山町民の皆さんにセーリングを楽しんでもらった
葉山セーリングキャンプで、
この様子を取材に来ていたテレビ神奈川ディレクターの高橋さんにいたく気に入られ、
レポーターの女子大生を乗せてセーリングする役をおおせつかり、
ディレクターの指示通りにワザと転覆させて笑いを取ったり、
その様子が放映されると、
あの綺麗な女性セーラーは誰なのかと視聴者から問い合わせが殺到し
翌週にはスタジオに呼ばれてその番組に生出演したりした
才色兼備のスナイプセーラー。

お幸せにね。