DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

カテラル、強豪を退ける(スーパーライト級)

2024年11月08日 05時50分38秒 | 世界ボクシング

先月末26日、英国で行われた試合結果です。
スーパーライト級戦(12回戦):
ジャック カテラル(英)判定3対0(117-108、116-109x2)レジス プログレイス(米)

*シャープな攻撃を交えながら前進するプログレイスと、好打でそれを迎え撃つカテラルという構成が36分間続いた好試合。サウスポー(左構え)同士により一戦は、どちらともつけがたい攻防が続きました。5回、プログレイスの左が英国人の肩に当たり、バランスを崩したカテラルがフロアにグラブをついてしまいダウンを宣告されます。しかしこのダウンによるダメージは全くなく、カテラルがペースを落とすことはありませんでした。

中盤戦以降、左を有効的に決め始めたカテラル。9回には見事なワン・ツーでお返しのダウンを奪います。その回後半、今度は左一発でダウンを追加したカテラル。試合の流れは英国人に大きく傾いていきます。ダウン後もプログレイスも奮戦しますが、カテラルの的確なパンチとダメージにより逆転至らず。結局はカテラルが大差判定でホルヘ リナレス(ベネズエラ/帝拳=引退)、ジョシュ テーラー(英)との再戦に続いて3戦連続で元世界王者をその軍門に下すことに成功しました。

空位だったWBOインターナショナル王座を獲得すると同時に、世界再挑戦に大きく前進したカテラル。実績、知名度ともに、すぐにでも世界のリングに上がっておかしくない状態と言っていいでしょう。

下記はカテラルとプログレイスが活躍するスーパーライト級の、2024年11月8日現在の王者たちとなります。

WBA:ホセ バレンスエラ(米/防衛回数0)
WBC:デビン ヘイニー(米/0)
WBC(暫定):アルベルト プエジョ(ドミニカ/0)
IBF:リアム パロ(豪/0)
WBO:テオフィモ ロペス(米/2)
OPBF(東洋太平洋):永田 大士(三迫/1)
WBOアジア太平洋:永田 大士(三迫/1)
日本:李 健太(帝拳/1)

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次々に暫定王座戦が決定、などなど(色々:11‐04‐24)

2024年11月04日 05時54分32秒 | 世界ボクシング

最近(2024年11月4日ごろ)のニュースです。

1)これまでに6月、9月と延期を繰り返してきたWBCクルーザー級王者ノエア ミカエルヤン(アルメニア)と、挑戦者ライアン ロジッキー(カナダ)による一戦。12月7日にカナダで行われることが発表されましたが、ミカエルヤンがドン キング プロモーションと契約上の問題が起きたためにまたまた中止に。業を煮やしたWBCは同じ日に、ロジッキーとヤミール ぺラルタ(亜)による暫定王座決定戦を認めています。

両者は2022年5月に対戦しており、その時はカナダ人が2対1の判定で勝利。空位だったWBCインターナショナル王座を獲得しています。

2)師走の14日、モナコのリングでWBAスーパーバンタム級暫定王座決定戦が行われます。この試合に出場するのは元2冠王のムロジョン アフマダリエフ(ウズベキスタン)と、ランキング下位のリカルド エスピノサ(メキシコ)。

3)その試合の2日前となる12日には、米国フロリダ州で腐敗団体WBAのバンタム級暫定王座決定戦が行われます。この試合に出場するのは、ランキング1位のアントニオ バルガス(米)と、こちらもランキング下位のウィンストン ゲレロ(ニカラグア)。

4)時系列では逆になってしまいましたが、12月7日にWBAスーパーフライ級暫定王者デビッド ヒメネス(コスタリカ)がランキング外のキーヴィン ララ(ニカラグア)を迎え、保持する王座の初防衛戦を行います。

現在までに分かっている限り、今年の師走には4つもの暫定王座戦が行われることになります。

5)スーパーフライ級王者フェルナンド マルティネス(亜)は、これまで保持していた2つの王座の一つであるIBFタイトルを返上。大晦日に予定される井岡 一翔(志成)との再戦は、WBAのみの王者として臨む事になります。

6)先月20日、比国で空位だったOPBF(東洋太平洋)スーパーフライ級王座決定戦が行われています。同団体の元フライ級王者ジーメル マグラモ(比)が同胞のジュディ フローレスに2対1の判定勝利を収め、OPBFタイトルの2階級制覇に成功しています。

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中谷、またまた強打を炸裂(WBCバンタム級ほか)

2024年11月03日 05時45分07秒 | 世界ボクシング

先月14日、東京・有明アリーナで行われた試合結果です。
WBCバンタム級戦:
王者中谷 潤人(MT)TKO6回2分59秒
 挑戦者ペッチャ ソーン・チットパッタナ(タイ)

*一戦ごとに、そのあだ名である「ネクスト・モンスター」に恥じないパフォーマンスを見せている中谷。今回もやってくれました。初回から挑戦者を圧倒していましたが、5回以降更にペースアップ。恐るべき強打でタイ人をキャンバスに送った中谷でしたが、頑張って立ち上がってきた挑戦者に容赦することなく左の強打をプレゼント。その一撃で試合は終わっています。

今後は他団体王者たちとの王座統一戦を希望した中谷。是非、それらの一戦が実現してほしいものです。

 

WBOアジア太平洋バンタム級戦(王座決定戦):
那須川 天心(帝拳)判定3対0(98-91x2、97-92)ジェルウィン アシロ(比)

*他格闘技で「神童」と謳われていた那須川。粘るアシロを仕留める事は出来ませんでしたが、9回にはボディーでダウンを奪っています。

ボクシングに転向後、5戦目で初のタイトル獲得を果たした那須川。10回を戦い抜けるスタミナも証明しています。

 

2024年11月3日現在の、「黄金のバンタム」のタイトル保持者たちを確認しておきましょう。

WBA:堤 聖也(角海老宝石/防衛回数0)
WBC:中谷 潤人(MT/2)
IBF:西田 凌佑(六島/0)
WBO:武居 由樹(大橋/1)
OPBF(東洋太平洋):栗原 慶太(一力/0)
WBOアジア太平洋:那須川 天心(帝拳/0)
日本:増田 陸(帝拳/0)

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今週末の試合予定

2024年11月02日 05時13分36秒 | 世界ボクシング

2024年11月第一週末の主な試合予定です(2024年11月2日から8日まで)。

2日 土曜日
後楽園ホール
日本バンタム級戦:
王者増田 陸(帝拳)対 挑戦者宇津見 義広(角海老宝石)

米国ニューヨーク州
WBCスーパーフェザー級戦:
王者ロブソン コンセイサン(ブラジル)対 挑戦者オシャキー フォースター(米)

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不可解なストップ(WBOフライ級)

2024年11月01日 05時34分16秒 | 世界ボクシング

今月14日、東京・有明アリーナで行われた試合結果です。
WBOフライ級戦:
王者アンソニー オラスクアガ(米/帝拳)無効試合初回2分25秒 挑戦者ジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ)

*右構えのオラスクアガが仕掛け、ゴンザレスがそれを迎え撃つ。うち気満々の両者がパンチを交換し合う、好試合が開始されたと思われました。そんな矢先に両者の頭が激突し、挑戦者が左瞼をカットするアクシデントに見舞われてしまいます。

ドクターチャックが入りましたが試合は継続されることに。試合再開後、挑戦者が傷を気にする仕草を見せた場面で主審が突然と試合をストップ。この主審の不可解な行動に、オラスクアガ、ゴンザレス、そして会場のファンもあっけに取られてしまいました。

なぜあのタイミングで主審が試合を止めたかは理解できませんが、両者の再戦を必須でしょう。

下記は2024年11月1日現在の、フライ級のタイトルホルダーたちとなります。

WBA:ユーリ 阿久井 誠悟(倉敷守安/防衛回数2)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/0)
IBF:アンヘル アヤラ(メキシコ/0)
WBO:アンソニー オラスクアガ(米/1)
OPBF(東洋太平洋):桑原 拓(大橋/1)
WBOアジア太平洋:タナンチャイ チャルンパック(タイ/0)
日本:飯村 樹輝弥(角海老宝石/3)

*WBOが無効試合を防衛回数に数えているかは分かりませんが、現時点ではオラスクアガの初防衛ということで記録をしておきます。

続報:この試合の結果は10月24日付けで、無効試合からオラスクアガのTKO勝利に変更となっています。

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堤、拓真を破る!(WBAバンタム級)

2024年10月31日 05時31分49秒 | 世界ボクシング

今月13日、東京・有明アリーナで行われた試合結果です。
WBAバンタム級戦:
挑戦者堤 聖也(角海老宝石)判定3対0(117-110、115-112、114-113)王者井上 拓真(大橋)

*世界王者として一戦ごとに安定度を増していた井上でしたが、思わぬ形で世界王座から転落する事になりました。アマチュア時代に対戦経験のある両雄。その時は井上が勝利を収めており、プロ転向後も常に堤の前をいく形が続いてきました。

プロで実現した両者の対戦は、挑戦者のアグレッシブなペースで試合が進んでいきます。自身のボクシングを忘れたのか、それともさせてもらえなかったのか、井上は普段のリズミカルなアウトボクシングを披露できないまま回を重ねていきます。

終盤10回、この試合を決定づけるシーンが訪れます。挑戦者の攻勢に飲み込まれた王者は、ロープによろける形となってしまいました。主審はそれを「ロープが無ければダウン」とみなしカウントを数え始めます。このダウンが有る無しが判定結果に影響する事はありませんでしたが、その場面がこの試合を物語っていたのではないでしょうか。

一年前のこの時期はまだまだ日本王者だった番狂わせの主人公。今後はまず、井上との再戦が大きな山場となるでしょう。

「黄金のバンタム」に新たな新王者が誕生しました。下記はこの試合が終わった時点(2024年10月13日)での、同級の王者たちとなります。

WBA:堤 聖也(角海老宝石/防衛回数0)
WBC:中谷 潤人(MT/1)
IBF:西田 凌佑(六島/0)
WBO:武居 由樹(大橋/1)
OPBF(東洋太平洋):栗原 慶太(一力/0)
WBOアジア太平洋:空位
日本:増田 陸(帝拳/0)

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ライバル戦に決着、などなど(色々:10‐30‐24)

2024年10月30日 05時40分30秒 | 世界ボクシング

最近(2024年10月30日ごろ)のニュースです。

1)今月13日、京口 紘人(ワタナベ)ビンス パラス(比)横浜の武道館で三度拳を交えています。5月に疑惑の判定で敗者となった京口でしたが、今回は接戦ながらも勝利を収める事に成功(2対0:96-94x2、95-95)。苦しみながらもライバル戦に決着をつけると同時に、自身が目指す世界3階級制覇に向け再スタートを切っています。

2)これまでにライトフライ級、フライ級、バンタム級の3階級で世界を制してきたジョン リエル カシメロ(比)も横浜のリングに登場。世界ランカー・サウル サンチェス(米)から2度のダウンを奪うなどして、初回TKO勝利を収めています。

3)今回の試合は、カシメロの見事な勝利と賞賛したいのですが、比国人は前日計量に失敗という汚点を残してしまいました。以前より計量失敗や試合直前に出場を辞退するといった愚行を繰り返してきたカシメロは、1年間の日本での試合出場禁止の処分を受けています。1年とは言わず、複数年の処罰にすればいいのですが。

4)同じ興行には元IBFスーパーバンタム級王者小國 以載(角海老宝石)も登場。ナミビアの世界ランカー・フィリップス ンギーチュンバに143秒で仕留められてしまいました。

5)元WBO世界ミニマム級王者で、現在ライトフライ級を主戦場としている谷口 将隆(ワタナベ)もこの興行に参戦。元WBA最軽量級の暫定王者パイ パーロップ(タイ)に6回KO勝利を収めています。

6)3月にイタリアのリングで世界ランカー対決を制し、世界挑戦が目前となってきた力石 政法(大橋)。今月17日に後楽園ホールのリングで比国ランカーと無冠戦で対戦。対戦相手となったアルネル バコナヘを2回で粉砕しています。

この試合が力石にとり、大橋ジム移籍後の初戦となっています。

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カネロの後釜にスカル(IBFスーパーミドル級)

2024年10月29日 05時05分18秒 | 世界ボクシング

今月19日、ドイツで行われた試合結果です。
IBFスーパーミドル級戦(王座決定戦):
ウィリアム スカル(キューバ)判定3対0(116-112、116-113、115-113)ウラジール シシュキン(露)

*サウル アルバレス(メキシコ)が剥奪されたことにより、空位となっていたIBFスーパーミドル級王座の決定戦がドイツで行われました。

世界ランキングでは下回るシシュキンがプレッシャーをかけ、ドイツを主戦場にするスカルがそれを迎え撃つ展開が終始続きました。最終回終了時点では、「ロシア人が若干優位だったのでは?」と思われましたが、出された判定は僅差ながらもキューバ人を支持。盛り上がりに欠ける一戦でしたが、長らく同タイトルを追い続けていたスカルが新王者となっています。

下記は2024年10月29日現在の、スーパーミドル級のタイトルホルダーたちとなります。

WBA:サウル アルバレス(メキシコ/防衛回数9)
WBA(暫定):カレブ プラント(米/0)
WBC:サウル アルバレス(メキシコ/8)
IBF:ウィリアム スカル(キューバ/0)
WBO:サウル アルバレス(メキシコ/6)
OPBF(東洋太平洋)
:野中 悠樹(ミツキ/0)
WBOアジア太平洋:帝尊 康輝(一力/0)
日本:帝尊 康輝(一力/0)

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寺地、強し!などなど(WBCフライ級ほか)

2024年10月27日 05時35分19秒 | 世界ボクシング

今月13日、東京・有明アリーナで行われた試合結果です。
WBCフライ級戦(王座決定戦):
寺地 拳四郎(BMB)TKO11回6秒 クリストファー ロサレス(ニカラグア)

*減量苦から解放された寺地。止まらない左ジャブとフットワークで強豪ロサレスを寄せ付けずにTKO勝利。以前の打たせないボクシングに加え、力強さも見せつけ見事に世界2階級制覇に成功しています。

WBAフライ級戦:
王者ユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安)判定2対1(117-111、115-113、113-115)挑戦者タナンチャイ チャルンバック(タイ)

*左ジャブを起点に、終始攻勢を取り続けた阿久井。王者の盤石の勝利と思いきや、出された判定は2対1。不可解な採点となりましたが、阿久井が今年1月に獲得した王座の2度目の防衛に成功しました。

下記は今回の試合が終わった時点(2024年10月12日)での、フライ級のタイトルホルダーたちとなります。

WBA:ユーリ 阿久井 誠悟(倉敷守安/防衛回数2)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/0)
IBF:アンヘル アヤラ(メキシコ/0)
WBO:アンソニー オラスクアガ(米/0)
OPBF(東洋太平洋):桑原 拓(大橋/1)
WBOアジア太平洋:タナンチャイ チャルンパック(タイ/0)
日本:飯村 樹輝弥(角海老宝石/3)

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今週末の試合予定

2024年10月26日 05時36分53秒 | 世界ボクシング

2024年10月最終週末の主な試合予定です(2024年10月26日から11月1日まで)。

26日 土曜日
英国
スーパーライト級戦(12回戦):
ジャック カテラル(英)対 レジス プログレイス(米)

*上記の試合以外にも、世界各地で多くの興行が予定されていますが、大興行の予定はありません。

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