DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ケスラー、競り勝つ

2010年04月28日 03時36分12秒 | 世界ボクシング
先週末土曜日、デンマークで行われた試合結果です。
WBCスーパーミドル級戦:
挑戦者ミッケル ケスラー(デンマーク)判定3ー0(115-113、116-112、117-111)王者カール フロッチ(英)

*試合後の率直な意見として、非常にいい試合でした。両者のよい点がラウンド毎に入れ替わっていった12回戦。激戦後、フロッチが言っていましたが、開催地が英国だったら逆の結果になっていたでしょう。
私(Corleone)の採点は115対113でケスラー。5回と最終回はフロッチ、そして8回は明白にケスラー。その他のラウンドは振り分けが難しいように感じました。

ケスラー:
昨年11月のアンドレ ワード(米)戦の反省から、スタイルの変更(厳密に言うとその過程)が見られました。これまでは左ジャブ一本。そしてスタンス(足幅)が極端に広いため、機動力が欠けていました。この試合では左右の細かい連打をしきりに放ち、フロッチの左ジャブの帰り際に右をボディーに持っていっていました。以前は棒立ち気味だった上体もしきりに振り、新ケスラーの一輪を見ることが出来ました。
万能型に変身しつつあるようです。

フロッチ:
以前はあまり評価をしていませんでした。しかし敗れたとはいえ、私の中での評価は上がっています。体格ではケスラーを上回り、しかも頑丈。特徴的なダランと下げた左。肩を非常にうまく防御に使います。ジャブは強く、そしてリーチは長い。一見スローですが、時々早く強い右を放ちます。どの選手にとっても、フロッチは不気味な存在でしょう。

ケスラーの次戦はアラン グリーン(米)。新スタイルがどれだけ機能するかに注目です。フロッチはアーサー アブラハム(独)との一戦が用意されています。個人的にはアブラハム、かなり過大評価されていると思うのですが...。
コメント (7)
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