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あの試合から30年(IBFミドル級:1994年12月17日・その1)

2024年12月17日 05時31分29秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1994年12月17日、エクアドルで行われた試合結果です。
IBFミドル級戦(王座決定戦):
バーナード ホプキンス(米)引き分け(1対1:114-111、113-113、114-116)セグンド メルカド(エクアドル)

*この試合が行われる19ヵ月前となる1993年5月に、当時空位だったIBFミドル級王座をロイ ジョーンズ(米)と争ったホプキンス。僅差の判定で敗れはしたものの、将来のスーパースター候補生を大いに苦しめ評価を上げています。ジョーンズ戦後は、以前から保持していた全米(USBA)王座の防衛に専念しながら4連勝(3KO)と勢いをキープしていたホプキンスに、ようやく2度目の世界戦出場の機会が訪れました。

この日、南米エクアドルの首都キトで大きな興行が行われ、その一つとして組み込まれたIBFミドル級の王座決定戦。ホプキンスが対峙したのは、18勝(11KO)2敗と好戦績の持ち主であり、IBFインターコンチネンタル王者でもあるメルカド。その実力はジョーンズには及ばないものの、中々の選手です。

36分間に渡り、激しい攻防が繰り広げられた好試合。ホプキンスが攻め、それをメルカドが迎え撃つという展開が続いていきました。

(常に攻め手となったホプキンス)/ Photo: Youtube

その長大なキャリアの中盤以降には、巧みさで相手を翻弄するボクシングが多く見られたホプキンスですが、この時期はまだまだむきに攻め込む場面が多く見られました。自身のパンチは当たるのですが、相手のパンチを貰う場面もそれなりにあり、この試合では攻勢は取りながらも5回と7回にうまくパンチを合わされダウンを喫してしまいます。

(ホプキンス、メルカドに上手くパンチを合わされダウンを喫する)/ Photo: Mundi Diners

良く言えば荒々しく、逆を言うなら雑だった当時のホプキンス。試合全体を見ると、若干有利で試合を終えたように思われましたが、2度のダウンの影響もあり結果はドロー。またしても接戦の末世界のベルトまであと一歩届きませんでした。このあたりが「苦労人」と言われる所以でしょうね。

(メルカド(右)の反撃を許すホプキンス)/ Photo: Youtube

今回ホプキンスが参戦した興行は、ボクシング後進国としてはかなりの規模のものでした。IBFミドル級戦の他にもWBAスーパーミドル級王者フランク ライルス(米)が元王者マイケル ナン(米)を迎えた好カードも組み込まれていました。世界2階級制覇を達成したカリブの誇る強打のジュリアン ジャクソン(バージン諸島)や、同じく2階級制覇王サイモン ブラウン(米)、後のWBAヘビー級王者ブルース セルドン(米)、世界挑戦者のフランソワ ボタ(南ア)等も錚々たるメンバーが出場。アナウンサーはジミー レノン ジュニアが務めるなど、中々どころか、かなり豪華な興行でした。


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