DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

バロス、強敵を退ける

2011年07月06日 06時30分29秒 | 世界ボクシング
先週末2日土曜日、アルゼンチンで行われた試合結果です。
WBAフェザー級戦:
王者ジョナサン バロス(亜)判定2対1(114-112、116-110、111-115)挑戦者セレスティーノ カバジェロ(パナマ)

*これまで過小評価されていた王者が、一階級下で安定政権を築いていた元世界王者を地元に迎えて行った防衛戦。試合は長身の挑戦者が王者から2度ダウンを奪うも、地元判定に泣かされ僅差判定負け。惜しくも2階級制覇ならず。記事だけに目を通すと、ザッとこんな感じです。

実際に試合を見てみると、バロスの勝利を支持して十分おかしくない試合内容でした。

初回、いきなりカバジェロがワン・ツー(右アッパー)で凄まじいダウンを奪います。このダウンによるダメージは多大。しかしここからバロスが意地を見せます。防御技術に長けたパナマ人に中々パンチを当てることが出来ませんが、とにかく手を出しながら前進。一度は一つ上のスーパーフェザーで戦ったカバジェロも、中盤戦はバロスの体力に押され続けました。

そんな中、右フックの打ち合いに勝ったカバジェロがこの日2度目のダウンを奪っています。その後後半戦はシーソー・ゲームが続きますが、どちらかというとバロス有利の雰囲気の中で試合は終了しています。

歓喜のバロスと、やや沈んでいたカバジェロ。最終回終了後の両者の表情を見ても、この試合は王者のものだったとありありと出ていました。

WBAはこの試合を見直し、両雄による直再戦を義務付ける可能性があります。それはそれとして今回の試合に関し、バロスの勝利でおかしくなかった、と思います。

ちなみに私(Corleone)は113対113のイーブン。我ながらうまく逃げたなと思いました。

強豪に競り勝ち2度目の防衛に成功したバロス。昨年3月のユリオキス ガンボア(キューバ)との1戦を含め貴重な12回を経験しました。穴はある選手ですが、今後化ける可能性アリと見ます。是非スーパー王者クリス ジョン(インドネシア)との対戦を実現してほしいです。

2階級制覇に失敗したカバジェロ。その長身を生かし、もっとストレート系のパンチを駆使すればフェザー級でも怖い選手になっていくでしょう。 
コメント
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