今から約30年前となる1994年11月12日、メキシコで行われた試合結果です。
IBF/WBCライトフライ級戦:
王者ウンベルト ゴンザレス(メキシコ)判定2対0(117-114、116-113、114-114)挑戦者マイケル カルバハル(米)
*今も語り草となっているゴンザレスとカルバハルのライバル対決の決着戦が行われました。前年1993年3月に、ボクシング史に残るダウン応酬の大激戦を演じた両者。大逆転KO劇を演じたカルバハルは、一躍ボクシング界の中心的存在になりました。それから11ヶ月後の1994年2月に行われた第2戦では、ゴンザレスが巧さを見せつけて僅差の判定勝利。リベンジを果たすと同時に世界王座への復帰を果たしています。
今回の第3戦目は、内容的には第2戦目の続編のようなものに終始。小柄のゴンザレスがより幅の広いボクシングを展開し、大振りで単発傾向にあるカルバハルの強打を空転させ続けました。結局は第2戦同様僅差の判定でメキシカンが勝利。ライバル対決に決着はつけましたが、内容的には一番盛り上がりの欠けるものとなってしまいました。ゴンザレス、カルバハル共に徐々にピークが過ぎつつある、という感ですね。
(2年弱の間に三度対戦する事になったゴンザレスとカルバハル)/ Photo: KO Fight Posters
WBAジュニアライト級戦(現スーパーフェザー級):
王者ヘナロ エルナンデス(米)判定3対0(120-107、119-109、117-109)挑戦者ジミー ガルシア(コロンビア)
*安定王者としてひた走るヘルナンデスが32戦目にして自身のルーツであるメキシコのリングに初見参。コロンビアの強打者ガルシアを寄せ付けづに大差判定勝利を収めています。180センチという同級では超長身のエルナンデスと比べると、2階級は下のクラスの選手に映ってしまったガルシア。両者には体形以外にも、技術の差が埋めがたいほどありました。
(インターバル中に余裕の表情を見せるエルナンデス)/ Photo: Youtube
珍しくドン キング プロモーションの試合に出場し、防衛記録を8に伸ばした安定王者。さらなるビックファイト出場を目指し、この試合を最後に3年間温め続けた王座を翌年春に返上する事になります。
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