DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

「クロフォード対ポーター」戦等など(色々:09‐20‐21)

2021年09月20日 05時25分47秒 | 世界ボクシング

最近(2021年9月20日ごろ)のニュースです。

1)現役最強戦士の一人として数えられながら、試合間隔が開き気味のテレンス クロフォード(米)。元王者ショーン ポーター(米)との防衛戦が11月20日に決定しました。これが5度目の防衛戦となるクロフォード。ちょうど1年ぶりのリング登場となります。ポーターにとっては実に昨年8月以来の試合となります。

2)中々行われない3団体統一ライト級王者テオフィモ ロペス(米)対 IBFの指名挑戦者ジョージ カンボソス(豪)による一戦。来月4日にニューヨークで行われるという話ですが、本当に実現するんでしょうかね?

また、ロペスはワシル ロマチェンコ(ウクライナ)との再戦についてはっきりと「ない」とコメントしています。

3)五輪2連覇という偉業を達成しながらも、デビュー戦でつまずいたロベイシー ラミレス(キューバ)。その後は7連勝(4KO)を飾っています。この将来の世界王者候補が来月9日、17戦全勝(10KO)のオーランド ゴンサレス(プエルトリコ)と対戦する事が発表されています。

4)かつてスーパーバンタム級、フェザー級、そしてスーパーフェザー級の3階級を制覇したマルコ アントニオ バレラ(メキシコ)。11月20日に米国ニューメキシコ州アルバカーキのリングに登場。元WBOスーパーバンタム級王者ダニエル ポンセ デ レオン(メキシコ)とウェルター級6回戦で対戦します。バレラが最後に実戦を行ったのは2011年2月。デ レオンが最後に試合を行ったのは、2014年6月となります。この試合が公式試合ではなく、エキシビションマッチとして行われます。

5)WBCがヘビー級とクルーザー級の間に新設したブリッジャー級初代王座決定戦が来月22日にカナダで行われてしまいそうです。その試合に出場するのはオスカル リバス(カナダ)とブライアン ジェニングス(米)。224ポンドを上限とするこの訳の分からない階級。イベンダー ホリフィールド(米)とマイク タイソン(米)は、そのキャリアのほとんどを、224ポンド以下の体重で行い、大男たちをバッタバッタと倒していました。

6)WBA、IBF、そしてWBOが現在までに、18番目の階級を新設する動きはないようです。この3団体が揃ってWBCを非難してくれればいいのですが...。

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あの試合から30年(WBCバンタム級)

2021年09月19日 05時18分16秒 | 強いぞジョーさん

30年前の1991年9月19日、大阪府守口市民体育館で行われた試合結果です。
WBCバンタム級戦:
挑戦者辰吉 丈一郎(大阪帝拳)TKO10回終了 王者グレグ リチャードソン(米)

(涙の戴冠劇から30年経ちます。)

*日本のボクシング史に残るスター選手が世界王座に初めて就いたのが、今から30年も前になります。いまだによく見るこの試合。それでも流石に最近の出来事とは感じませんが、30年も前の試合とも感じられません。

  

(「攻撃」という辰吉の持ち味を如何なく発揮した試合でした。)

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今週末の試合予定

2021年09月18日 05時51分06秒 | 世界ボクシング

2021年9月第三週末の主な試合予定です(2021年9月18日から24日まで)。

22日 水曜日
京都府・京都市体育館
WBCライトフライ級戦:
王者寺地 拳四郎(BMB)対 挑戦者矢吹 正道(緑)

*この期間に行われる主要団体の世界戦は上記に挙げた一試合のみ。しかし世界各地では、地域王座や国内戦、4回戦から10回戦と、驚くほどの試合数が予定されています。

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続「ボクシング 10年」PartXⅣ(もっとも退屈なクラス)

2021年09月17日 05時23分14秒 | ボクシングネタ、その他雑談

このDaispo Boxingを始めた当初、不定期ながらも数回に渡り「ボクシング10年」という、自分(Corleone)がボクシングに興味を抱いてからの約10年の間のボクシング界について、ザっとしたものを書いていました。第一弾は2004年6月23日。当時引退したばかりのリカルド ロペス(メキシコ)がどれだけ凄いボクサーで、軽量級、特にミニマム(旧ストロー、105ポンド/47.63キロ)とそのひとつ上のライトフライ(旧ジュニアフライ、108ポンド/48.97キロ)のその後の課題はロペスの後継者を生み出すことであると強調しました。

昨年の9月にSuperchamp1991というものを購入。そこには私がボクシングに惹かれる直前、1991年春先の世界王者たちの顔ぶれが掲載されています。その顔ぶれを見てみると懐かしさと同時に、自分にとって新鮮味がある王者たちが載っています。あの時代から30年。「ボクシング10年」の続編的ものとして各階級の世界王者たちを簡単に紹介しています。

今回はヘビー級に続いて2つ目に重いクラスになるクルーザー級となります。まずはこの階級の呼称ですが、当時は団体によって違いがあるようです。WBCとIBFは現在と同じくクルーザー級と呼んでいましたが、WBAとWBOは「ジュニアヘビー」という呼称を用いていたようです。また、今日現在の同級のリミットは200ポンド(90.7キロ)ですが、当時を含め2003年までは、同級のリミットは190ポンド(86.2キロ)でした。

比較的浅い歴史を持つクルーザー級。同級の初めてのタイトル戦が行われたのを団体別に見てみると、WBAが1982年2月13日。WBCが最も早く1979年12月8日。IBFは1983年12月13日でWBOは1989年12月3日となります。

それではいつものように、1991年春先時点での同級王者たちの顔ぶれを見てみましょう。防衛回数は当時のものになります。

WBAジュニアヘビー級:ボビー チェズ(米/防衛回数0)
WBCクルーザー級:マッシミリアノ デュラン(伊
/1)
IBFクルーザー級:ジェフ ラムキン(米/1)

今回は万年地味なクラスのレッテルを張られているクルーザー級。「地味な世界王者たちが名前を連ねているだろう」と予想はしていましたが、まさかこれほどとは...。

日本のボクシング界からは限りなく遠い存在のクルーザー級ですが、チェズは本場米国のボクシング界では比結構名前の通った選手でした。今も昔も変わることなく珍重される重量級の白人ボクサー達。チャズはその代表的選手の一人でした。アマチュアでそれなりの実績を作ったチェズですが、残念ながら西側諸国が揃って出場を拒否したモスクワ五輪に出場ならず。その代わりにじっくりとプロのキャリアを積んでいきました。

ミドル級でそのキャリアをスタートさてたチャズは、徐々に体重を上げていき初めての世界王座を1986年にライトヘビー級で獲得しました。3度防衛したIBF王座から転落すると、2度同級王座への返り咲きを試みますがいずれも失敗。しかし王座転落から4年目の1991年3月、自身2階級目のクルーザー級でWBA王座を獲得し、自ら王座を返上するまで2度の防衛に成功しています。キャリア後半にはヘビー級まで着手し、敗れはしたもののイベンダー ホリフィールド(米)とも対戦しています。

リングキャリアとは関係がありませんが、チャズは知能指数(IQ)が非常に高く、世界人口上位2パーセントに当たるメンサ(Mensa)の一員だそうです。

(本場米国のファンから愛されたチェズ。リング外では超頭脳はだったようです。)

WBC王者だったデュランは、中々面白い戦績を残しました。通算戦績は19勝(8KO)6敗(5KO)負けと並み。世界戦の戦績は2反則勝ち2敗(2KO)負け。1991年夏に世界王座から転落後、欧州王座を獲得しましたが、実力的にはそのタイトルが相応だったと言っていいでしょう。この時期にはデュランの同胞のマウロ カルバノがWBCスーパーミドル級王座に、そしてジャンフランコ ロッシがIBFスーパーウェルター級王座に君臨していました。3王者とも揃って、パッとしない選手たちでした。

(反則勝ち王デュラン)

ラムキンのイメージと、クルーザー級のそれが重なってしまいます。アマチュアではかなりの有望株だったラムキンですが、チェズと同様に冷戦下で開催されたモスクワ五輪に直面してしまい、本人の意思に関わりなくスーパースターへの道のりを絶たれてしまいました。

デビューから16戦で全勝全KOという華々しいプロでのスタートを切ったラムキン。しかしそこから突如として大失速。その後の26戦の戦績は、何と12勝13敗1引き分けという散々なもの。普通ならそこで辞めているでしょう。しかし元々実力はあったラムキンはそこから奮起し、全米(USBA)、世界王座(IBF)を順序良く腰に巻くことに成功。さあここからという時、IBFの不手際もあり戦わずして世界のベルトを放棄(返上)。その後は同級とヘビー級の間を行き来しながら1997年6月の試合を最後に引退しています。ラムキンの通算戦績は39勝(34KO)19敗(2KO負け)1引き分け。何となくクルーザー級の世界王者らしい戦績という印象です。

(地味なクルーザー級のイメージと重なるラムキン)

ちなみにラムキンは米国オハイオ州ヤングスタウン出身。この街からはマイク タイソン(米)を東京で破り、ヘビー級王座を獲得したジェームス ダグラス。1980年代を代表する元ライト級王者レイ マンシーニ。そして辰吉 丈一郎(大阪帝拳)の挑戦を受けた元WBCバンタム級王者グレグ リチャードソンもこの街出身の選手たちです。

まだまだマイナー団体だったWBOの王者は、クルーザー級史でも指折りの地味な選手と言っていいマグナ ハブナ(ノルウェー)でした。ハブナには大変失礼な言い方になるのですが、「こんな選手もいたんだ...」というのが率直な意見です。

ハブナも他の3選手同様、アマチュアで活躍。アマチュア時代はヘビー級で活躍し、1984年のロサンゼルス五輪に出場しています。1986年にプロデビューを果たしているハブナは、デビュー戦では、後にハブナが保持していたWBOクルーザー級王座の13連続防衛に成功したジョニー ネルソン(英)に判定勝利。その後14連勝まで記録を伸ばしますが、欧州王座決定戦、続くWBO王座決定戦で連敗。しかし2度目の世界挑戦で勝利。2度の防衛後、王座を返上しヘビー級に転向していきました。しかし最重量級転向3戦目で、英国内地域王者ロジャー マッケンジー(英)にTKO負けした1993年の試合を最後に現役を退いています。残念な事にハブナは2004年5月、ボート事故に遭遇し、40歳の若さで逝ってしまいました。

(1984年のロス五輪にも出場したハブナ。)

地味な選手が揃いも揃っていた当時のクルーザー級ですが、それらの選手を調べてみると、何とも味わいのあるクラスでしょうか。

約40年ほどの歴史があるクルーザー級からは、数年に一度(5年ぐらいでしょうかね)の間隔で、好選手が登場してきました。紹介は不要のボクシングの代名詞であるイベンダー ホリフィールド(米)。同級とヘビー級を行き来し、クルーザー級ではWBA王座を奪取したオーリン ノリス(米)。WBC王座を10度防衛し、ヘビー級でも世界挑戦まで漕ぎつけた、本格派サウスポーのファン カルロス ゴメス(キューバ)。それぞれWBO王座を13度防衛したジョニー ネルソン(英)とマルコ フック(独)。3つのベルトを統一し、ヘビー級でもWBAタイトルを獲得したデビット ヘイ(英)。4団体王座統一に成功し、今月末にヘビー級王座に挑戦するオレクサンデル ウシク(ウクライナ)。

どの選手たちにも共通しているのが、ヘビー級王座を目指す過程、又はヘビー級の壁に跳ね返され、クルーザー級の世界王座を獲得した事です。今も昔もヘビー級に隠れたクラスであるクルーザー級。今後もそれが変わる事はないでしょう。ただ、ヘビー級の決して不必要なクラスではないと思います。

同級からはまた、数年経てば話題性のある実力者が誕生するでしょう。そして同時に、3度目のクルーザー級トーナメントを開催してほしいものです。

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尾川、ロマゴン、ヘビー級など(色々:09‐16‐21)

2021年09月16日 05時27分19秒 | 世界ボクシング

最近(2021年9月16日ごろ)のニュースです。

1)本来なら先月20日、アラブ首長国連邦でシャフカッツ ラヒモフ(タジキスタン)を相手に空位のIBFスーパーフェザー級王座を争う予定だった尾川 堅一(帝拳)。その試合はラヒモフに負傷のため中止となっていました。ラヒモフとの対戦に向け、再スケジュールの日程を模索していた尾川陣営ですが、ここにきてベルトを争う相手がアジンガ フジレ(南ア)に変更となっています。現在までに試合日時や開催地は決定していません。

2)来月16日に宿敵ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)との決着戦/第3戦目を予定していたローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)。コロナウィルスに感染してしまい、注目の一戦は延期に。11月ごろを目途に、スケジュールが組み直される見通しです。

3)「エストラーダ対ロマゴンⅢ」は延期となってしまいましたが、代わって同日、4階級制覇を果たしている マイキー ガルシア(米)が登場する事に。スペインのサンドロ マルティンで対戦する事になりました。

4)2016年に行われたリオ五輪に出場し、スーパーヘビー級で金メダルを獲得したトニー ヨカ(仏)。先週10日、地元パリのリングに登場し、これまで15戦全勝(11KO)だったピーター ミラス(クロアチア)を7回でストップ。全勝記録を11(9KO)に伸ばしています。

5)同日、オーストリアのリングで無敗のヘビー級同士の対戦が実現。12戦全勝(10KO)のフィリップ フルコビッチ(クロアチア)が、22戦全勝全KOのモンテネグロ人マルコ ラドニッチを3回終了TKOで破り全勝記録を13に更新。同時に昨年11月に獲得したIBFインターナショナル王座の初防衛に成功しています。

6)今月4日に行われる予定だったWBCスーパーミドル級挑戦者決定戦。11日に予定されていたオスカー デラホーヤ(米)の試合と前日計量まで終了しながらも中止となった日本ライトフライ級戦。そして今週末18日に行われる筈だった注目のスーパーバンタム級王座統一戦と、次々にコロナウィルスのために延期/中止となっています。来週末25日に英国で予定されているヘビー級戦、アンソニー ジョシュア(英)対 オレクサンデル ウシク(ウクライナ)の一戦は、現在までに中止/延期の情報は入っていません。このまま是非、予定通りに試合が行われて貰いたいものです。

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前日計量終了後中止に(日本ライトフライ級)

2021年09月15日 05時17分49秒 | 日本ボクシング

先週末11日・土曜日、後楽園ホール予定されていた試合です。
日本ライトフライ級戦(王座決定戦):
芝 力人(真正)対 岩田 翔吉(帝拳)

*前日計量まで無事終えていた両選手。しかし岩田からコロナウィルスの陽性反応が検出されてしまい、あえなく中止に。しかし同じ興行で予定されていたその他の試合は、予定通り行われました。しかしまあ、最近続きますね、コロナウィルスがボクサーをKOするという事例が。

この興行には、辰吉 寿以輝(大阪帝拳)も出場を予定していました。しかし寿以輝は自身の怪我のため、志士出場を辞退しています。

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茶番劇ですな(ヘビー級)

2021年09月14日 05時38分58秒 | 世界ボクシング

先週末11日・土曜日、米国・フロリダ州で行われた試合結果です。
ヘビー級8回戦:
ビトー ベウフォート(ブラジル)TKO初回109秒 イベンダー ホリフィールド(米)

*こういうのを茶番劇っていうんですよね。

58歳としては、驚異的な肉体を保持しているホリフィールド。10代や20代の方でも、ホリフィールドほどシェープアップされた体の持ち主は稀でしょう。しかしホリフィールドがボクシングの実戦を行うのは10年ぶりの事。しかもこの試合に出場が決定したのは半月ほど前の事。スパーリングもほとんどしていなかったでしょう。

(58歳としては超人的な肉体を保持するホリフィールド(左))

この日のホリフィールドは残念ながら、対戦相手云々より、試合に臨むコンディションが全くもって整っていませんでした。パンチを貰う前から足元が定まっておらず、大したパンチを貰ってもいないのにグラグラとくる始末。まあ年齢云々ではなく、ブランク明けの選手にはよく見られる特徴ですが。

この試合が行われる数時間前、ホリフィールドがヘビー級王座を初めて獲得したジェームス ダグラス(米)との一戦を見てしまった反響もあるんですが、今回のような姿のホリフィールドは見たくなかったです。

(ホリフィールド対ダグラス戦。もう30年以上も前の試合になります。)

唯一の救いは、この試合がエキシビションマッチとして行われた事でしょう。

今後もしホリフィールドがリングに上がるのならば、年相応の相手とエキシビションマッチとして行って貰いたいですね。

 

ホリフィールドはその偉大なるキャリアで、ヘビー級とクルーザー級の王座を獲得しました。2021年9月14日現在の、その2つの階級の王者たちの顔ぶれは下記のようになります。

まずはヘビー級から。

WBA(スーパー):アンソニー ジョシュア(英/防衛回数1)
WBA(レギュラー):トレーバー ブライアン(米/0)
WBC:タイソン フューリー(英/0)
WBC(暫定):ディリアン ホワイト(英/0)
IBF:アンソニー ジョシュア(英/1)
WBO:アンソニー ジョシュア(英/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:デムシー マッキーン(豪/0)
日本:上田 龍(石神井スポーツ/0)

(1990年代初頭のホリフィールド。ダグラスからダウンを奪った場面です。)

そしてクルーザー級になります。

WBA(スーパー):アルセン グラムイリアン(アルメニア/仏/防衛回数2)
WBA(レギュラー):リャド メルウィー(コートジボワール/ベルギー/1)
WBC:イルンガ マカブ(コンゴ/1)
IBF:マイリス ブリエディス(ラオビア/0)
WBO:ローレンス オコリー(英/0)
OPBF(東洋太平洋):ジェイ オペタイア(豪/0)
WBOアジア太平洋:カムシベク クンカバエフ(カザフスタン/0)

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最軽量級いろいろ(色々:09‐13‐21)

2021年09月13日 05時14分13秒 | 世界ボクシング

最近(2021年9月13日ごろ)のニュースです。

1)2月にミニマム級レギュラー王座を獲得したビック サルダール(比)。師走の9日にドミニカに出向き、前暫定王者エリック ロサ(ドミニカ)との防衛戦を行います。ロサは昨年10月にプロデビューを果たしたばかりの選手ですが、今年の7月には僅か4戦目で暫定王座を獲得した若干21歳の選手。サルダールもこれまでに2度世界王座を獲得してきていますが、どうしても注目はロサに行ってしまいます。

2)WBAはミニマム級のゴールド王座を保持していたレイマン べナビデス(ニカラグア)と、これまでに3度の世界挑戦の経験を持つバイロン ロハス(ニカラグア)に対し対戦するよう指示を出しています。

3)コロナウィルスの影響で、世界戦はもとより、ボクシングの興行が行えない状況が続いているタイ。そのため同国出身のWBAスーパー王者ノックアウト CP フレッシュマートは昨年3月から、WBC王者パンヤ プラダブスリは昨年11月から防衛戦を行っていません。しかしプラダブスリは今年3月に6回戦の試合に登場し4回TKO勝利を収めています。

4)最軽量級ながら豪快な倒しっぷりで、将来の世界王者候補に挙げられている重岡 銀次郎(ワタナベ)。保持していたWBOアジア太平洋王座を返上し、世界挑戦に集中していくようです。ただ主要4団体のランキングに顔を覗かせている銀次郎ですが、WBOを含めどの団体でも中位にランクインしているのみ。世界挑戦に向け既に交渉に入っているのでしょうかね?

5)銀次郎の返上した王座決定戦は既に組まれており、銀次郎の実兄優大と、元OPBF(東洋太平洋)王者小浦 翼(E&Jカシアス)がその王座を争います。この試合は11月12日に後楽園ホールで行われる予定です。

6)最後は重量級の話題に。

昨年10月にWBAライトヘビー級暫定王座を賭け拳を交えたロビン クラスニキ(独)とドミニク ボーセル(独)。その時はクラスニキがライバルを3回で仕留め、タイトル奪取に成功しています。この両者が来月9日、再び対戦する事が決定。その再戦にはWBAスーパー王者ドミトリー ビボル(キルギスタン)への挑戦権と、クラスニキが保持するマイナー王座IBOタイトルが争われます。

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フライ級の中谷、圧勝で初防衛、米国デビューに成功(WBOフライ級)

2021年09月12日 05時38分17秒 | 世界ボクシング

現地時間の一昨夜(10日・金曜日)、米国・アリゾナ州で行われた試合結果です。
WBOフライ級戦:
王者中谷 潤人(MT)TKO4回32秒 挑戦者アンヘル アコスタ(プエルトリコ)

*昨年11月に世界王座を獲得して以来、11ヵ月ぶりの実戦となった中谷。初防衛戦の相手は、元WBOライトフライ級王者で、軽量級きっての強打者アコスタとなりました。

プレッシャーがかかると言われる初防衛戦。しかもこの試合は中谷にとって初めての日本国外での試合となりました。しかし中谷はそんなプレッシャーを跳ねのけると同時に、見事なボクシングを展開していきます。

身長、リーチ(共に170センチ)ともフライ級では抜きんでた数字の中谷。サウスポースタイル(左構え)から、その特性を如何なく発揮していきます。長い右ジャブ、そしてストレート気味の左ストレートと、フック気味の左を的確にライバルに当てていって王者。アコスタはサウスポーを苦手としているのでしょうか、中谷のパンチが面白いように当たっていきます。

打ち合いには絶大の強さを見せるアコスタですが、中谷のボクシングに対しての順応性に乏しく、また試合を決定付けた負傷(鼻)を負ってしまったため本来のボクシングを展開する事が出来ず。結局はプエルトリカンの鼻の負傷を考慮したレフィリーが試合をストップし、中谷のワンサイドマッチに終止符を打ちました。

本場米国のファンに、強さと巧さを見せつけ初防衛に成功した中谷。コンディション調整さえ上手くしていけば、同級の軸として活躍していけるでしょう。

 

下記は中谷を含めた、2021年9月12日現在のフライ級王者たちの顔ぶれとなります。

WBA(レギュラー):アルテム ダラキアン(ウクライナ/防衛回数4)
WBC:フリオ セサール マルティネス(メキシコ/3)
WBC(暫定):マクウィリアムス アローヨ(プエルトリコ/0)
IBF:サニー エドワーズ(英/0)
WBO:中谷 潤人(MT/1)
OPBF(東洋太平洋):ジェイアール ラキネル(比/3)
WBOアジア太平洋:山内 涼太(角海老宝石/1)
日本:ユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安/2)

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今週末の試合予定

2021年09月11日 05時06分14秒 | 世界ボクシング

2021年9月第二週末の主な試合予定です。

11日 土曜日
後楽園ホール
日本ライトフライ級戦(王座決定戦):
芝 力人(真正)対 岩田 翔吉(帝拳)

米国・フロリダ州
ヘビー級8回戦:
イベンダー ホリフィールド(米)対 ビトー ベウフォート(ブラジル)

*2試合のみ記載しましたが、今週末から来週にかけ、世界各地で様々な規模の興行が数多く予定されています。

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