ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

求菩提・犬が岳・・・トレッキング?

2014-05-02 12:11:26 | アウトドア

 一の岳で道に迷った時に見つけたシャクナゲ。群生地でした。 
先週の土曜から11日間の休みと言う超大型のGWに入っていたのだが、天気が悪くスタート直後の4日間は遊びに行けず、垣根の手入れや枇杷の袋かけなどをしていた。それらも一通り終わって、身体を持て余していたのだが、やっと昨木曜日、晴れの予報が出た。となると山へ繰り出さなければとずっと懸案だった求菩提・犬が岳に出かけることにした。実はスギタニルリシジミと言うチョウが豊前市の山で採集出来ると聞いていた。このスギタニルリシジミ、春先にしかいないということなので5月の連休くらいまでが時期なのだ。

求菩提・犬が岳、私は初めてになる。子供のころから犬ガ岳に繋がる英彦山ばかり行っていた。だからどんな山なのか良く知らなかったので、ネットで登山ルートなどを調べてそれなりの準備をしていた。

朝、7時前に家を出て求菩提の登山口駐車場に着いたのが9時前。雲がやや多いが天気は問題なさそうだ。計画ルートは求菩提に登り、目的のスギタニルリシジミをGETしたら、それで下山しようと思っていた。今年初の登山であり、蝶採集なので無理はしないで、と。
 
 求菩提登山口公共駐車場
求菩提は英彦山と共に修験者の山。山全体が信仰・修験の場となっていて、遺跡なども多く残っている。捕虫網を携えて、それらを散策しながら登ったのだが、残念ながら蝶は皆目いなかった。何しろ樹齢何百年という杉林が連なっていて、うっそうとした道ばかりで蝶に適した林がなかったのだ。求菩提山頂に国玉神社の上宮があった。その屋根付近をアゲハ蝶が飛びまわっていただけで、スギタニルリシジミどころか、他の蝶は皆無。見事な空振りだった。
 
 求菩提山にはここかしこに石仏があった。

 国玉神社中宮

 国玉神社上宮
求菩提山頂(標高782m、国玉神社上宮)に着いたのが10時半。このまま下山するのも時間的に早いし、癪な気がする。ということで急遽、このまま犬が岳を目指すことにした。犬が岳が無理でも一の岳(笹の宿)だけだったら、残り10キロくらいだから何とかなると考えてのことだった。
 
 求菩提・犬が岳の登山ルート。中央上部の黒丸(駐車場)からスタートして反時計回りに回りました
 
求菩提山頂を出たのが11時、一の岳までは尾根ルートになるが、4.6キロ。2時間程度を見込んでいた。ところが上宮を出て間もない頃、右足の内股に微妙な違和感が出だした。うさぎ跳びをした後に出るしこりに似た感じだ。これは無理できないと慎重に歩くことにした。妻が私が求菩提に登ると知ってから、「私の携帯に警察から連絡がないようにして!」と言っていたのを思い出して、こんな山で歩けなくなったら大変だと、生れてはじめて怖さを感じたのだった。
 
 一の岳(笹の宿)山頂
結局、一の岳(標高1124m)に到着したのは1時過ぎ。やはり2時間懸かったことになる。その間、出会った登山者は2組だけ。平日のせいでもあろうが、登山者が少ないのが更に気がかりになり、犬が岳(三の岳)は登らずにそのまま下山することにした。(このルートが苦難の道で有ることは知る由もなかった)

このルートは登山口まで3.5キロ、下りなので1時間半観ておけば大丈夫かな、と思ったのだがこれが実は大変な道だった。断崖の急な沢を下るのだがその道幅が極端に狭い。中国の揚子江の断崖に懸かる狭い道と同じような感覚で、足を滑らせると50m以上の谷に滑落して大変な事故に遭うことは間違いない。それに渓流(沢)を数度横断せねばならなかった。もちろん、安全のために鎖などがあるのだが、足を踏み外したり、岩に滑ったりするとアウト。膝に負担が掛からないように極力注意し、かつ恐れる必要はないと足が震えないように下山したのだった。
 




 滑落事故が多く、救助のために場所を示す標識が。このコースはB-10までありました。
途中、道を間違えたこともあったが、無事に登山口まで下山したのが4時半。3時間懸かったことになる。通常の2倍の時間だ。求菩提・犬ガ岳は急峻な山で烏天狗や修験者しか徘徊しないということが身にしみてわかった。このルートは、もう絶対に来ないことにしよう。それにしても総距離13.5キロだったが、アップダウンに良く足が耐えてくれた。日ごろの運動の賜物だとしみじみ思ったのだった。
 
 登山口付近の民家、シャクナゲが満開。
家に帰って万歩計を見るとなんと26512歩となっていた。体重も1.5キロ減っていた。スギタニルリシジミは残念だったが、また次回に期待することにしよう。とりあえず、事故に遭わなくて良かった。


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10 コメント

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Unknown (怪鳥)
2014-05-02 19:59:06
 うちではやっと桜山が朱くなってきた。
 暖かいので週明けカナ。
 かわりにカタクリが庭にはびこって満開。
 シャクナゲはまだまだ後です。
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お疲れ様でした (ハマナス)
2014-05-03 06:30:27
ロングトレィル登山、お疲れ様でした。
帰路は険しい山道のようでしたね。
無事に下山、良かったです。
長距離でしたが、日頃の鍛錬の成果ありでしょうか。
本州の山は霊山としての信仰・修験の場が多いですね。
このような急峻な沢を歩いたのですから、大雪山なら楽勝ですよ^^♪
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Unknown (玉茶丸)
2014-05-03 11:07:21
お疲れさまでした・・・
頂上まですぐそこ、と思えても山上りも山下りも厳しいのが現実ですよね
すばらしい石仏がたくさんある修験の山なのですね
ご利益をたくさんいただいているはずですよ
やはり一人ではなく二人以上で登山しないと奥様が心配されますよ・・・
ところでアクセス状況はどうやって左の欄に貼り付けたのでしょうか?教えてください~~
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よくぞ… (miy)
2014-05-05 09:30:29
凄い素敵なコースですね。
でもmiyのような初心者ではかなり難しそう…。
健脚のケンさんもよくぞご無事で…って感じじゃないですか~!
奥様も心配されていたのではありませんか?
蝶はまた別の機会にGETしてくださいね。
先ずは足を休めて下さいませ~♪
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Unknown (igaiga)
2014-05-07 09:29:51
わたしも函館旅行から帰宅しまして・・・
足がパンパンですっ!!
もうね、ふくらはぎではなく脛が痛くて・・・
でも、それ以上に食べたのかしら・・・?

・・・(^^;)
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Unknown (ゆうしゃケン)
2014-05-07 11:51:32
怪鳥さん
 ランス、進みましたか? これから農作業も本格化、花も手入れが要るし、忙しいでしょうね。でも何とかしてクリアして下さい!
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Unknown (ゆうしゃケン)
2014-05-07 11:53:52
ハマナスさん
 今年は残雪が多かったようで、遭難事故が相次いでいますね。一歩間違えば、私のその仲間でした。やはり準備は大切だと思いました。
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Unknown (ゆうしゃケン)
2014-05-07 11:55:56
玉茶丸さん
修験者の山なのです。修験のために峰歩き、苦行を積んだ道ですから、険しいのでしょうか。驚きました。
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Unknown (ゆうしゃケン)
2014-05-07 11:58:14
miyさん
 連休の後半、山の事故が報道されていますね。春山と言っても冬山の装備が必要だったとか。それにそれなりの体力! 今度の経験は役に立ちました。健康な登山を楽しみます。
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Unknown (ゆうしゃケン)
2014-05-07 12:01:14
igaigaさん
 函館? というとまた車で? 渋滞していませんでしたか? 青函連絡船? 青函自動車道って無いのでしょう?
いつまでも若いつもりですね! 良いことです。
 北海道、食べ物が美味しいですものね。 体重計が壊れないようにして下さい
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