北九州地方はこのところ少雨傾向が続いており、11月も殆ど雨が降っていない。このため空気が乾燥して風邪などが流行るのではないかと危惧していたが、今日の未明に思わぬ豪雨に見舞われた。1時間ほどで止んだが、まさに恵みの雨で家の前の川も水の流れが復活し、ごみを洗い流していた。街路樹は当然のことながら道路も水を吸って生き返ったようだ。雨上がりの朝、空はもう青空が覗いていて、寒くもなくさわやかな空気だった。
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このように、快適な天気であるにもかかわらず、気分は乗らずに家を出た。このところ出張続きだ。八代での不手際の処理で思わぬ日数を費やした後は、新規受注物件対応。今回の物件は金額だけでいえば、トータルで数億円もするもので、客先の要求仕様を確認し慎重に見積書を作成して、提案する準備を進めていた。
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このところ重電業界は未曽有と言っていいほどの好況である。バブルがはじけた後の不況を完全に吹き飛ばして、すさまじい追い風が吹いているといっても過言ではない。なにしろ生産は2年先まではぎっしりと詰まっているのだ。だから、我が国の大手電機メーカーは受注対応ができないので、親会社を通じて我が社のようなマイナーな会社に打診をしてくる。これはこれで結構なのだが、我が社としてもあれこれ手を出すとマンパワーが不足してしまって、顧客に迷惑をかけることにもなってしまう。私とI君が担当している新規工事物件は来年秋まで目いっぱいなのだ。
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このような背景の中、今日の出張はお客様へ、納期確保が非常に困難である、との報告がメインだったのである。私ひとりの頑張りで対応できる物件であれば、先般の三重の物件のように私の一存で営業を動かして受注ができるのだが、今回は全社が協力しなければ対応できない。せっかくの案件なのに残念だが仕方ない。
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営業所長と同行して、お客様に当社の内情、部品調達の市場動向などを説明した。当然、お客様は立腹したが、当社が責任もって納期対応ができる製品と、できない製品を区分けして説明したので最後は理解してもらったが後味が悪い思いだった。
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話が終わったのが12時前。営業所長が食事を、というのでファミレスへ。そこで写真のステーキを御馳走になった。営業としても、私にすまないという気持ちがあったのだろう。
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久しぶりのステーキだったが、まさに砂を噛むような味気ない思いをして食べたのでした。さて、明日は製造部長杯ゴルフ。憂さを晴らしたいものだ。
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