私はいのしし年生まれだ。そのせいかどうかは良く分からないが、性格は思い込みが激しく、猪突猛進型だ。若いころは上司や家族がそれなりに私の性向を見ていて、助言や修正をしてくれたので大きなミスもなく、わりと(精神的に)苦労することもなく、親方日の丸で過ごしてきた。
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そのためか、人への思いやり、配慮に欠けるところが多々ある。自分勝手に良かれと思ったことが、その人にとって嫌なこと・触れて欲しくないことであったりする。
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つい先日も、独りよがりの発想で家族みんなから叱責を受けた。我が家の女性陣は団結すると強い・・・というか、女性は同じ考えなのだろう。だから、日曜はわずかながら落ち込んでいた。気温も1か月前の寒さに戻って肌寒かったせいでもあるが、覇気がなく日曜の午後を過ごしていた。
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夕方になって、女子ゴルフを見ていた。福嶋晃子さんが優勝しそうな勢いだったが、17番でドライバーを曲げてしまって、ボギーを叩いてしまった。2位は1打差で韓国の新鋭申さん。アイアンショットが良く、ピンに絡みついてくる。同じ17番で、申さんは1m強に付けて、バーディ確実な状況だった。1打差なので、バーディ・ボギィで逆転だ。ところが、このパットを外してしまい、二人は並んでしまった。結局18ホールでは決着がつかず、プレーオフに。それも4ホールまでは互いに譲らず、勝負は5ホール目に突入した。そして、福島さんが10m、申さんが5mに付けパットの争いに。この場面が面白かった。
実況すると、
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福嶋晃子の10mのパット・・・しっかり打ったが1mショート<o:p></o:p>
申さんの5mのパット・・・腕が縮んだのか1.5mショート。 続いて、返しのパットもぎこちなく、カップに蹴られて50センチオーバー(この時点で、申さんのボギー以上が確定)<o:p></o:p>
福嶋さんの優勝パット・・・1mのパットを入れたら優勝だったが、カップの手前で大きくフックして 20センチオーバー!(こんなに大きく切れるとは思えなかった。あせって擦ったのだろうか)<o:p></o:p>
結局、福嶋晃子はボギーでホールアウト。これでプレーオフ6ホール目に突入と思った瞬間、申さんが50センチのボギーパットを押しだして外してしまった!<o:p></o:p>
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この10分間ほどの間で、勝利の天使は何度二人の間を往復したことか。福嶋さんの、心の揺らめきは大変なものだったろう。優勝パットを外し、どん底に落ちたと思えば、信じられないことに2度も申さんが短いパットを外して・・・。
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まさに、信じられない状況を目の当たりにして、勝負の怖さを思い知った。そして、その1時間後、今度は朝青龍が稀勢の里の見事な押しに負けてしまった。 あの強い横綱が背中から落ちたのだ。 信じられないことが2度も起きた。 だからこの世は面白い! と言えるのだろうか。
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