ついにテーマ「10年ぶり」がその4まで延びて本題に到達した。10年ぶりと言うのは「ワカサギ釣り」なのである。
2月も半ばとなり春も近いと感じたある日、ふと思いだした。「そうだ、ワカサギだ!」 TVのトピックスでワカサギ釣りが出ていたこともあるが、3月になるとワカサギのシーズンが終わる。私の体力は来年までなで持つかどうか非常に怪しい。となると、今この時期に行かねばもう一生行けないかも。と思うと、いてもたってもいられなくなり弟に私をワカサギ釣りに連れて行ってくれと頼み込んだ。優しい弟は快諾し、なじみの豊田湖に行くことになった。
新型コロナが発生してからずっとワカサギ釣りには行ってないのでもう6年以上ぶりになるだろう。私のブログ記事で検索したらワカサギの単語は2013年が最後だったので12年間も行ってないことになるが、果たしてどうなのか、感覚的にはパーキンソンを発症してからだから7年程度と思う。
さて、3月5日朝6時半過ぎ、弟が迎えに来て、そのトヨタの車で都市高、高速道を経て山口県小月インターへ。そこから県道を北上して1時間強で豊田湖に。豊田湖は多目的ダムで以前はダムのほとりに遊漁店があり、ボートを借りていたが、今は豊田湖の中央付近に公園が出来て、そこから湖畔にある釣り公園ロッジまで急な坂道を300m程下らなければならない。寒いので着ぶくれしている中で荷物を担いで転ばないように歩いたが、小雨が降りだして最悪とも言える状況だった。
それでも吊り橋を渡り、浮き桟橋に着くと十数人の先着客が釣りに夢中になっている様が見て取れて、私達も負けちゃいられないと仕掛け作りを始めた。
山口県豊田湖釣り公園

ところが、メガネが入ってない! メガネケースの中は空っぽだった! なぜ? そういえば出かける直前に携帯をいじくった! その時、入れ忘れた? メガネがないと老眼のため新聞が読めないのに、ワカサギ釣りの細かな仕掛け作りが出来る分けない!と絶望的になった。ロッジの管理人に貸すメガネはないと訊ねたがないという。仕方なく弟に11本針の仕掛けを作ってもらい、餌まで付けてもらった。おかげで釣り開始時間が大幅に遅れてしまった。
そして第一投、リールをオープンにして仕掛けの重りをを湖底から30cm程度の棚に設定し、小刻みに上下して当たりを待つ。するとすぐに反応があったので巻き上げると2匹のワカサギが釣れていた。そのワカサギを入れるためミニバケツを出したところ、何と百円老眼用メガネが入っていた! 前回の釣りの時に使ったものだろう、取りあえずメガネ問題は解決だ! 良かった、良かった。
ワカサギ釣りは数が勝負なので2本か、3本の釣り竿を使う。私はいつものように、まず2本目の仕掛けを作ろうと思って、作業に取りかかった。ところが、竿の先端部のしなる部分の糸通しがどうも出来ない。穴があまりに小さいのと、手先の震えのために糸が揺れるためだ。仕方なくこれも弟に作ってもらった。 結局、餌付けだけは私がすることになったのだがこれも大変だった。餌は紅サシと呼んでいるハエの幼虫なのだが、これも付けるのが大変。11本針なので11匹の紅サシを付けることになる。おまけに紅サシの体液がワカサギに吸われて無くなれば新しいものと交換しなければならない。
小雨が降る中、ワカサギ釣り

結局、あまり釣りに専念することが出来ずに3時になった。この時刻ぐらいから、夕まずめが期待できるのだが、家では妻が心配していると思うと帰らねばという思いが強い。朝まずめも間に合わなかったし、今日は仕方が無いと3時半に竿を畳んで帰路へ。帰り着いたのが5時過ぎ。案の定、妻は怒っていた。「私を娘に任せて自分だけ朝から遊んで!」
しかし、弟にはお世話になった。釣り具から移動まで、全部面倒見てくれた。ありがたかった。
釣果 ワカサギ34,ハヤ4

暖かい湯舟に浸かり冷えた身体を癒やしながら考えた、今日の敗因は何だろう? メガネ? いや、体力問題だ! それに、欲張りすぎた、こまめに1本竿だけで釣るべきだったのだ。指先が利かないのに! 来年は行けるかなぁ?
ワカサギは唐揚げして食べた。実に美味かった。
