休日になると体を持て余す。ジムが閉鎖された後、妻はさっさと新ジムへ乗り移ったが、私はビンボー人なので、入会する余裕がない・・・。おかげで体型はというと、いよいよ鏡を見たくなくなってきた。これが5年も続けば、と恐ろしくなってしまう。
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木曜日、妻がいそいそとジムへ出かけた後、私は思い立って山芋(自然薯)掘りに出かけることにした。通勤時に車窓越しに、山芋の黄色い葉が目立った場所があったので、「もし、掘れるなら・・」と目を付けていたところだ。場所は遠賀。車で40分のところだ。
<o:p> 山芋の蔓が群生していたのですが、根っこが切れて分かりませんでした。</o:p>
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早速、鉈や掘りもんなどの芋掘り道具を車に積んで出発した。そして目指す地域で山芋の黄色い葉を見つけた。ところが、11月末でもあり、蔓は枯れてしまっている。根元を探すが残念ながら折れているのが多く、掘る場所が特定できないのが大半だった。それに、また場所も悪く、急斜面の山沿いの側溝近くだったので、側溝を痛めて掘るわけにもゆかない。というわけで、山芋の葉は沢山あるだが、これといった対象に巡り逢わなかったのだが、それでも1か所、まぁまぁの芋を見つけて掘ることにした。
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ところが、掘り始めた途端、雨が降り出した。予報では30%くらいの確率だったのに。風邪気味で体調が良くない私としては、冬の雨は良くない。仕方なく適当にやめることにした。(少し掘ったところで止めるべく芋の状態を見たのだが、これがまた、芋が不完全で、掘るに値しないのだった・・・!)
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山芋掘りは例年10月。蔓が命なので、やはり今年はもう遅かったようだ。来年はもう少し早い時期にチャレンジすることにしようと心に決めて家路に着いたのでした。
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そして、今日、土曜日。
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妻はやはりいそいそとジムへ。そして午後はコーラスだから、私に「どこへなりとご自由に!」と。<o:p></o:p>
若いころだったら、即座にパチンコに行くのであろうが、今は資金不足・体力不足・技能不足なのでパチンコは不可。ということで、またもや私は山登りをすることにした。
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前回の小文字山・足立山縦走である程度は足腰の自信がついたので、今度はもう少し足を延ばしても!と、いつもながらの楽観派、何とかなるさ思考で戸の上山・足立山縦走にチャレンジすることにした。
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9時過ぎに家を出てバスに乗り、JRで小倉から門司へ。門司駅からバスで戸の上山登山口へ向かうのだが、ここで一つミス。路線ごとにバス乗り場が違うので、ルートを調べているうちに目的のバスは私の目の前を発車してしまった!。 15分待って次のバスで戸の上山登り口まで行って、さぁ登山開始。
(左)門司駅から見た戸の上山。 (右)山頂から下関を。右側に関門橋が見えます。
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10時20分、バスから降りてリュックを担いで、新鮮な気持ちで登り始めたのだが、民家が切れるところに踏み込むとそこが駐車場で、なんと行き止まり! すぐ上は自然豊かな雑木林が連なっているのに、路が途切れていた。途方に暮れていると、運よくその駐車場に車を止めるのか車が来たので、駐車場の一角から正規の登山道に抜ける道を教えてもらって事なきを得た。どうも登り口を1本間違えてしまっていたようだ。しかし出足からどうもすっきりしない! 決して運が良いとは言えないな、などと考えながら足を運んだのでした。
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今日の北九州は絶好の上天気。気温は15度くらいの予報だったと思うが、風は無く湿度も低くて登山にはうってつけ。前回の登山で自信がついて、足取りも軽やかに戸の上山頂を目指し、着いたのが11時30分。山頂から眺める北九州、下関は若干黄砂の影響はあったものの絶景でした。
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<o:p> (左)縦走途中に見た足立山(中央の遠い山) (右)門司市街と遠くに見える小倉市街</o:p>
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さて、ここから足立山まで縦走するのだが、その距離は6キロ、3時間半だと標識に記されている。<o:p></o:p>
ハイキングコースだとはいうものの、アップダウンが激しい路のようだ。厳しい道のりだと再度覚悟をしつつ、腹ごしらえも大事だと、ちょっと早めにお弁当を。写真を撮って、それをメル友に送ろうとした。 ところが、なんと電池が無くなってしまって送れず仕舞い! このところ携帯やメールがとんと無かったのでうっかりしていたが、電池残量が少なかったのだった。・・・このことが後で大問題に!
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12時10分前に戸の上山頂を発って、遥か彼方にそびえる足立山に出発。この時点ではまだまだ元気いっぱいでした!<o:p></o:p>
玄界灘と瀬戸内海の両方が展望できる馬の背を通り木漏れ日の自然林を通り抜け・・・と言ったら格好いいのですが、だんだん足が重くなってきた。特に足立山まであと2キロからは急な上り坂が続いており、誰もいない山の中なので頼れるものは自分一人、と心に言い聞かせて懸命に登ったのでした。
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足立山山頂に三角点(それも一等です)がありました。剱岳の「点の記」を思い出して感動ものでした。
やっとの思いで足立山山頂に立ち、小倉の市街地を遠望した後は、もう下りだけ! とはいうものの、実際下りの方が怖かった。足の膝が壊れるかもしれないという恐怖感の方が先に立って、急なくだりは一歩一歩、ひざの状態を確かめるように下ったのだ。我ながら情けないとは思うが、ひざを痛めるとゴルフができないと懸命の想いだった。
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のろのろと這うような足取りで麓の妙見神社にたどり着いたのが4時過ぎ。登り始めてから5時間40分を費やしたことになる。日頃は歩いていない私なのに、よく頑張ったと自分なりに褒めて帰りついたのが4時半。
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ところが!
帰りついた途端、妻から猛烈な非難。携帯がつながらないから遭難したのかと思っていたと。娘たちと連絡を取り合って、警察に救援依頼をしようかと考えていたというのだった。携帯の電池切れは私はほとんどないので、そう思ったのだろう。それに、妻は私がまさか、5時間以上もかかるこのような大冒険をするとは思ってもいなかったようなのだった。
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それはそれとして、妻がすぐに風呂を溜めてくれたのでゆったりと湯船につかって疲れをほぐした。6時間弱の強行軍だったが、なんとか完遂出来たし、膝も痛めなくて済んだ。これで、かなり自信は付いたと。来年はもう少し厳しい山でもOK? 富士山?(笑)
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