どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「ローズマリーの赤ちゃん」

2019年09月24日 | 映画
ブルーレイで映画「ローズマリーの赤ちゃん」を鑑賞。中学くらいの時に図書館で本借りて途中まで読んでたけど最後まで読めずレンタルビデオかテレビ放送だかで見たのですが最後が気持ちの悪い印象の映画でした。怖いというよりも薄気味悪いというのは久しぶりに見ても感じた印象です。
主題歌の気怠い音楽も凄く覚えてる旋律です。昔見た時は長いと感じた部分が今見ると主人公の気持ちがジリジリ伝わり何とも言えない不安感と気持ちの悪さが伝わりました。監督の妊娠中の奥さんがこの映画の後に惨殺された事件の事を連想したりして胸が締め付けられるような描写や空気感も感じたりしました。ポランスキー監督のこの頃の建物や顔の印影や幻覚のような場面の描写は薄気味悪さが凄く出ていて凄いものがあります。この映画ではミア・ファローの芝居に表情に惹き込まれてしまいます。感情移入しつつ映画では直接見せない赤ちゃんの顔も見れたような感覚になります。見せない描写が素晴らしいですね。
イメージショットのモンタージュが絶妙で分かりやすく想像出来るようになってます。
ナイフを持って真相に近づいてゆく一連の描写が既に知ってるにも関わらずドキドキ緊張感が伝わる場面でした。
「サスペリア」や「悪魔のような女」のラストと同じゾクゾク感が感じられます。久しぶりに見れて良かった。ブルーレイの画質もとても良かった。


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