カンヌ映画祭でグランプリを獲った映画「関心領域」を5.1ch大画面にて鑑賞。アウシュビッツ収容所の隣で普通に幸せに暮らしている一家の日常を淡々と綺麗な映像で描いてあり視点とコンセプトが斬新。疲れていたので前半部分の何でもない家庭風景で睡魔に襲われちゃいましたが引越しの話辺りからはちゃんと見れました。時折聴こえてくる収容所からの音が何が行われているか知ってるだけに恐ろしく複雑な気持ちになりました。家族の夫は知ってるけど奥さんは知らないのかな?と最初は思ったりして考えさせられましたが途中で全て知ってる上でのあの行動に態度だったんだ!と分かり更に恐ろしいものを感じました。子供達は何か違和感に気付いているが、それが日常なので何とも思わなくなってましたね。おばあさんは少なからず胸を痛める何かがあったのかもしれません。正確には何が起こったのか理解出来てませんが謎の手紙を残して突然居なくなりました。
題名にもあるように関心の無さというものの怖さと関心を持たずに自分達の事だけ考えてれば幸せにも暮らせるという人間というものについて地味に考えさせられる映画でした。
全体的にはちょっと難解でとっつきにくい部分も多かった印象です。