昔の話です。
私が益子に来て、最初にお世話になったS氏。
そこにはお弟子さんのFさんという人がいました。
ある日誘われてFさんのアパートに遊びに行きました。
そこは民宿の離れ。
トイレも台所も無い、もちろん風呂もないと言うところでした。
自転車をこいで、汗を流してたどり着くと、Fさんはまず反射式石油ストーブに火をつけました。
季節は初夏でした。
拾ってきた石油ストーブで煮炊きをしているとのこと!
外にやかんを持って行って、どこからか水を汲んできたFさん。
部屋にはベッドが一つ。
そして洗濯物と本とラジカセ。
フライパンと食器。
二人で汗をかきながら、石油ストーブの前に陣取り、やかんが沸くのを待ちました。
風呂はもらい湯をするとのこと。
修行中の身。いまはこれで我慢するのだ。と言うお言葉。
Fさんは、この部屋は窓がついているからまだ良いほうだと言う。
???
近所にまったく窓のない部屋で暮らしている人がいました。
あとで聞いてみると、
「どうせ夜しか帰ってこないから、窓は必要ない。」との答えが返ってきました。
恐ろしいやら、感心するやら、一つの事に邁進する人は我慢強いものだと思いました。
気がつけば、陶芸家を目指して修行中の人たちの、御用達の家が益子に点在しているのでした。
そこにはランクがあり、すごろくのように、グレードアップしながら、最後は独立にたどりつくのでした。
良い物件は、すでに「空いたら、入れて。」と予約済みで、その人が移ったら、そこにまた別の人が入るように予約済みになっていました。
つまり友達ネットワークで三代くらい先まで順繰りに約束されているのでした。
今風に言えばホームレスに近い状態からはじまり、グランドピアノのある家に住むまで登りつめた、ツワモノもいたと言うことでした。
その人は、入り口がムシロで床は陶芸用の「さや」であったという・・・。
昭和40年代の話だそうです。
みんな希望に燃えていました。
私が益子に来て、最初にお世話になったS氏。
そこにはお弟子さんのFさんという人がいました。
ある日誘われてFさんのアパートに遊びに行きました。
そこは民宿の離れ。
トイレも台所も無い、もちろん風呂もないと言うところでした。
自転車をこいで、汗を流してたどり着くと、Fさんはまず反射式石油ストーブに火をつけました。
季節は初夏でした。
拾ってきた石油ストーブで煮炊きをしているとのこと!
外にやかんを持って行って、どこからか水を汲んできたFさん。
部屋にはベッドが一つ。
そして洗濯物と本とラジカセ。
フライパンと食器。
二人で汗をかきながら、石油ストーブの前に陣取り、やかんが沸くのを待ちました。
風呂はもらい湯をするとのこと。
修行中の身。いまはこれで我慢するのだ。と言うお言葉。
Fさんは、この部屋は窓がついているからまだ良いほうだと言う。
???
近所にまったく窓のない部屋で暮らしている人がいました。
あとで聞いてみると、
「どうせ夜しか帰ってこないから、窓は必要ない。」との答えが返ってきました。
恐ろしいやら、感心するやら、一つの事に邁進する人は我慢強いものだと思いました。
気がつけば、陶芸家を目指して修行中の人たちの、御用達の家が益子に点在しているのでした。
そこにはランクがあり、すごろくのように、グレードアップしながら、最後は独立にたどりつくのでした。
良い物件は、すでに「空いたら、入れて。」と予約済みで、その人が移ったら、そこにまた別の人が入るように予約済みになっていました。
つまり友達ネットワークで三代くらい先まで順繰りに約束されているのでした。
今風に言えばホームレスに近い状態からはじまり、グランドピアノのある家に住むまで登りつめた、ツワモノもいたと言うことでした。
その人は、入り口がムシロで床は陶芸用の「さや」であったという・・・。
昭和40年代の話だそうです。
みんな希望に燃えていました。