毛ガニが呼んでいる

今日の仕事を終え

いつものように妻と散歩に出かけた

唐突に「毛ガニが食いたい」と思った

近所のスーパーにこの前行った時

毛ガニがあったはずだ

帰宅して

「カニを見に行ってくる。」と妻に告げ

出かけたわけですよ

おお～

あったあった

しかも投げ売りしてるじゃないですか

「１杯５９０円（税込み）！」

はるばる宗谷からやってきて

この値段で売られるとは

この毛ガニも不憫なヤツだ

みんなまとめて面倒みてやりたいが

あいにく今持ち合わせがないんだよ

ごめんねごめんね～

と１杯だけ買って

あと卵とかバナナとか買って帰ってきたのです

「毛ガニを投げ売りしてたわ。」と妻に告げると

「あら～・・・毛ガニが呼んでたんじゃないの？」

・・・

俺の頭を見ながら言うのやめてくれる？

いくら毛ガニと言ったって

どう見ても俺の方が毛が多いじゃないか

味噌はソッチの方が多いかもしれんが・・・

い・いや

カニと張り合ってもしょうがない


早速毛ガニをいただくことにしよう

・・・



・・・



・・・


「随分静かね。」


・・・



カニを食うのは忙しいのだ

気をつけないとトゲトゲを指に刺してしまう

栗とかカニとか

もしかすると

この食いにくさが

旨さなのかもしれない


恋愛もじらされると余計に燃え上がるもんじゃないですか


みてみろ

この毛ガニだって頬を赤らめている


あ！

オスだった