今回は、「褐釉白花雲龍文中皿 呉須手」の紹介です。
この皿は、平成14年(2002年)に、今から20年前に、古美術品交換会で落札したものです。
ところで、この皿は、中国南部の漳州窯などで明末から清初にかけて大量に焼かれた粗製磁器の「呉須手」と言われるものです。また、そのうちの「柿地餅花手」とも呼ばれるものです。
「柿地餅花手」の場合は、褐釉のうえに白い花のように白釉で絵付けした部分というか、褐釉のうえに餅花のように白釉で絵付けした部分が不鮮明な場合が多いのですが、この皿の場合は、かなり鮮明に描かれていましたので、それに惹かれて落札したわけです(~_~;)
また、褐釉がたっぷりと掛かっていることも、この皿の魅力の一つかもしれません(^-^*)
褐釉白花雲龍文中皿 呉須手 (柿地餅花手雲龍文中皿)
表面
表面の上半分
表面の下半分
裏面
裏面の拡大
生 産 地 : 中国・漳州窯等
製作年代: 中国・明末~清初
サ イ ズ : 口径16.6cm 底径8.4cm
ところで、これはnotationの問題かもしれませんが、餅花手を呉須赤絵の一群に入れていることも多いので、以前のコメントでは呉須手を、呉須染付と呉須赤絵に大別しました。しかし、呉須染付、呉須赤絵、餅花手の三つに分けた方が良いですね。もっとも、私が以前紹介した金襴手大皿のようなイレギュラーな物や藍絵呉須もあるので、呉須手は一筋縄ではいかないようです(^.^)
始めてみました。
高台を見たら、呉須赤絵とそっくりでなるほどなと思います。白い部分はインチン?かなり手慣れていて勢いが有りますね。
この古窯は千近く点在してあるそうで、まだまだ未知の焼き物が出てきそうですね。
遅生さんのところのものも、どうしてどうして、鶯が描いてありますから、動きがありますね(^_^) しかも、良く見ましたら、鶯の描かれた位置がそれぞれ違っているのですね(^-^*)
それに、5枚組ですものね!
この手で5枚組というのはなかなか揃わないですよね(^-^*)
私はほとんど呉須手の勉強をしていないのです(~_~;)
先日、遅生さんが「呉須染付鳳凰紋皿」を紹介された時に載っていました図録のタイトルに「呉須赤絵・呉須染付・餅花手」と書かれていましたので、はは~~ん、「呉須手」は「呉須赤絵・呉須染付・餅花手」の三つに分類するのかと思ったのと同時に、納得出来る区分のようい思われましたので真似てみたわけです。
高台などを見ますと、呉須赤絵や呉須染付とそっくりですものね。
白い部分はイッチンで描いたのだろうと思いますが、細い線のようなところもありますから、イッチンでこのようなところまで描けるのかな~などと疑問にも思ってしまいますね。
この古窯は千近く点在しているのですか。
これからの発掘調査が楽しみですね(^-^*)
まだまだ未知の焼き物が出てきそうですよね。
渋い玄人好みの魅力に溢れています
白で絵付けされた自由闊達な雲龍文も見事です。
伊万里の吹坂手はこういった品が元になっているんでありましょうか。
しかし、じわりとした力強い華やかさを感じさせますよね。
このようなものを、玄人好みというのかもしれませんね(^_^)
伊万里の吸坂手の原点は、このようなものだったのかもしれませんね。
吸坂手は、一見、地味ですが、華やかさと力強さを感じさせますものね。
吸坂手も、玄人好みですものね(^-^*)
この皿は好きです。
色と伸びやかな絵がいいですね。
古くさい感じがしないのです。モダンとも感じます。
「何だこれ!」という感じですよね。
このようなものを好きということは、美意識が高いということですね(^_^)
この手の大皿は、確か、国宝になっていたと思います。