十日夜のわらでっぽう

2011-11-07 02:22:24 | 雑感
「十日夜」をご存知でしょうか。「とうかんや」と読みます。これは旧暦10月10日に行われる収穫祭です。稲の収穫が終わって田の神様が山に帰る日とされており、稲刈り後の藁を束ねて「わらづと」や「わらでっぽう」を作り、地面を叩きながら唱えごとをする行事が長野県の東信地方を中心に行われています。

一般的には、収穫を感謝し翌年の豊穣を祈って田の神に餅・ぼた餅が献じ、地の神を励ますためと伝えられていますが、作物にいたずらをするモグラを追い払うという意味もあるようです。

有名なのは御代田町の「十日夜」ですが滋野の片羽地区でも行なわれており、11月6日には公民館に保護者の皆さんや子供たちが集まりわらでっぽうづくりをしました。日頃わらなどさわったこともない子供たちがお父さん達に教わって、一生懸命わらを束ねて、それを縄で巻いてわらでっぽうを作っていました。

子供たちは出来上がったわらでっぽうを持って「とうかんやのわらでっぽう~」と歌って力いっぱい地面をたたいていました。お天気が良ければ集落をまわるそうですが、あいにく小雨でした。

片羽地区では他にも「わら馬引き」などの伝統行事を行っており、子供たちが地域の風習に親しむ取組みを行っています。


お父さん達の指導のもとで子供たちはわらでっぽうをつくっています。


みんなで歌をうたってわらでっぽうで地面をたたきます。


女の子も元気よくたたいていました。

六分水の虫干しでした

2011-11-07 02:21:25 | 議会活動
11月6日は午後から「六分水」(ろくぶすい)の虫干しがありました。関係する区の役員さんが集まって江戸時代から伝わる古文書をひとつ一つ確認し、水路を描いた絵図面に目を通しました。


関係区の役員の方が古文書を広げその内容を確認しています。


江戸時時代から連綿と伝わっている絵図面を興味ぶかく見ています。

六分水とは水の配分システムのことです。私の住んでいる東御市滋野地区は浅間・烏帽子山麓の南斜面に位置する扇状地です。地区内を流れる川は烏帽子岳から流れる所沢川(しょざわがわ)から分かれる西沢川だけで、昔から水には苦労してきていました。

稲作のための水の確保をめぐって上流の村と下流の村との水争いが繰り返され、時に血も流されることもあったそうです。

それに加えて江戸時代にはこの地域は上流の原口・別府地区は祢津に代官屋敷を置く天領となっており、下流の中屋敷・片羽・大石・桜井は小諸藩だったこともあり、水をめぐる争いがその地域だけで解決できず、最終的には幕府による判断を待たなければなりませんでした。

地域ではそれぞれの村(当時は現在の区が村でした)の名主が集まり、幕府の裁許を求めるために何度も江戸に代表を派遣していたようです。その結果、幕府の裁許を得てつくられたものがこの「六分水」という仕組みでした。

すなわち、烏帽子山麓から流れ下る谷川の水を木で作った枠で6対4に分け、6は滋野地域に落とし、4は祢津地域に流れるようにしました。なぜ5対5ではないかというと、祢津地区には他に滝の沢からの水があるのでそこからの水も合わせればちょうど5対5になるというのです。

この取り決めはその後子々孫々にまで引き継がれ、水争いはなくなりました。今でも毎年5月には升場普請と称して、奈良原地区に設けられた六分水の川掃除が行われ、秋には六分水の虫干しと称して古文書の点検が行われ、六分水の精神が連綿として引き継がれています。

古文書はその時の幕府の裁許状、祢津領と滋野領の村の名主が相互に交換した覚書、水路を書き込んだ絵図面などです。

それにしてもこうして取り決めを結んだとしても水不足はどうしようもなかったはずです。わずかな谷川の水をみんなで公平に分かち合うということの中に、ご先祖様のやさしさや地域としての絆の確かさを感じます。滋野地区の人々の郷土愛やまわりの人々への思いやりの精神はこうした六分水によって育まれたのではないでしょうか。

今ではあちこちにため池ができ、菅平ダムから水を引いてきたりして水の苦労はなくなりました。しかし六分水の水は昔と変わらず滋野地区の真ん中を流れています。

東京へ家族旅行でした

2011-11-07 01:08:15 | 雑感
11月2日の夜市議会議員特別セミナーから帰って、翌日の早朝今度は家族で東京に向かいました。東京で働いている下の娘と一緒に都内を観光して回りました。家族にとっては久しぶりの東京見物でした。


最初は上野動物園のパンダです。上野動物園は休日と言うこともあり子供連れで超満員でした。30分待ちでやっと見れたと思ったらお昼寝の時間となってしまいました。


公園の中は人、人、人でした。ゆっくりと座って見ることなどとても無理でした。あちこち見てまわる中で動物園の展示方法が変わってきていることに気がつきました。動物に接近してその生態を見ることができたり、檻の中に樹木を植えたりしてできるだけ自然の中で見せようとしたり、いわゆる行動展示というのでしょうか。以前旭川市の旭山動物園を見たことがありますが、あちらの方が何倍も広い分、よりゆったりと見ることができました。


その後、浅草の仲見世を見てから隅田川を渡りスカイツリーを見ました。近くまで行くと見上げるようです。夜は築地で江戸前寿司を堪能しました。


二日目は泉岳寺で赤穂浪士のお墓参り。その後恵比寿のガーデンプレスでおいしいビールと昼食でした。「ジブリ美術館」に行く家族を井の頭線渋谷駅に送りに行くと、通路に岡本太郎の巨大な絵が飾ってありました。

原爆の爆発による第五福竜丸の被曝を題材にした「明日の神話」です。以前にも見たことがありましたが、福島原発事故のあと見るとあらためてそのすごさに圧倒されます。

二日間、家族で大いにエンジョイしてきました。また明日からがんばります。

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