産業建設委員会の視察その1

2011-11-15 21:07:17 | プロフィール
11月14日から16日まで産業建設委員会の視察でした。例年ならば春に実施しているのですが東日本大震災に伴う視察の自粛で11月になってしまいました。今回の視察地は岐阜県の美濃市、愛知県の田原市、そして静岡県にある中部電力浜岡原子力発電所でした。

美濃市は岐阜県中部に位置する人口2万3千人、8千世帯のまちです。古来飛騨地方への物資の集積地として栄え商業都市として発展してきました。こうした歴史的背景から中心市街地には古い建物が多く残っていました。

こうした町並みは平成11年5月に重要伝統的建造物郡保存地区として国の指定を受けています。一方美濃市は美濃和紙1300年の伝統のある町です。これにちなんで「美濃和紙あかりアート館」を建設し、「美濃和紙あかりアート展」を実施しています。こうしたことから「和紙とうだつの上がる町並み」として活性化に取り組んでいます。

東御市においても海野宿の活性化が課題となっており、昨年市が買い取った大熊邸を改修し宿泊施設の建設が検討されています。そうした中で美濃市の取組みが参考になればと思います。

美濃市の重要伝統的建造物保存地区は海野宿と異なり、町並みが目の字の形に平面的に展開しており、うだつがある建物も19棟に及びます。この間道路・側溝の整備、電柱の地下埋設、ポケットパークの設置など町並み整備を進めてきています。あわせて伝統的建造物の修景事業も進め、平成11年から88件となっています。

こうした中で町並みを訪れる観光客も増加し10万人を越えるまでになりました。課題は観光客の滞在時間が短いことだそうです。町並み以外に観光スポットを整備することが必要だということで道の駅も整備し、周辺地域も歩いてもらえるようにしたいとのことでした。現在スローフードや地産地消の取り組みを進めているそうです。

私達が視察をしている時もカメラを片手に大勢の観光客の皆さんが来ていました。滞在時間の短さなど同じ課題があると感じました。


商家には軒並みうだつが上がっていました。


見事に修復された町並みをバックに写真を撮りました。

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