加山到のハマッ子雑貨飯店

おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい雰囲気が伝われば嬉しいなっと。08年11月6日開店!

「カンフー大作戦」

2012-03-13 | ドラゴン
最近、このブログの「ドラゴン」ってカテゴリーはほとんど倉田保昭が中心になって来ているような(汗) ブルース・リーを始め、他の“ドラゴン”にも目を向けなきゃ・・・。



先日入手したDVD『倉田保昭の「カンフー大作戦」』(原題「懲罰」1978年・香港)
しかし、安易なネーミングだなぁ(笑)
主演は左から倉田保昭、山下タダシ、トニー・ブーンの“アジアン・トリオ”。倉田は日本人、山下は日系アメリカ人、そしてトニーは中国人という“素のまま”の設定ゆえのアジアン・トリオ。
70年代の香港カンフー映画にありがちな時代劇的要素や凄惨なシーン、或いは復讐に次ぐ復讐劇ではなく、あくまでも明るいコメディータッチ要素が伺えます

 

三人の仲の良さが垣間見えたり、ペンキ塗りのハケがヌンチャク代わりなんて冒頭から笑えます。「ミスター・ブー」のソーセージ・ヌンチャク、「刑事物語(武田鉄矢主演・原作)」のハンガー・ヌンチャク(鎖で繋がっていないけど)と肩を並べるほどの迫力?があります



この映画の武術指導を担当しているのが鹿村泰祥。
彼もまた一時期は和製ドラゴンとして香港映画に名を馳せており、この「カンフー大作戦」にも悪役として参加。つまりこの映画には山下タダシを含めて3人の和製ドラゴンが出演しているわけです
彼が操る三節棍VS倉田たちのアクションは見応えがあります

 

ローラースケートを履いた悪役として登場するのは日本人の中村勇。鹿村の元で武術指導助手として参加しています。笑えます
そしてこのニワトリ拳法の白人。のっけから「コ、コ、コッ、コケーッコケーッ!」と羽ばたいてます。コレが結構強い。倉田アニキも手こずっています。笑えます

 

立派な筋肉を披露する力自慢のボディー・ビルダー。3人が寄ってたかって向かってもビクともしません。それでも3人は力を合わせて最後にトリプルキ~ック



・・・と、キックはしないでストップモーションなんですけど、この3ショットはのちのジャッキー・チェンの「スパルタンX」を彷彿させます。
ちなみに倉田は正統派カンフー、山下タダシはタイのムエタイをミックスしたカンフー、トニーはバク転バク宙を交えたアクロバティック・カンフーと、それぞれが“本物”であるがゆえに見る者を飽きさせません



この作品が制作されたのが1978年。
という事は、倉田保昭はドラゴンブームの追い風もあって、香港映画の和製ヒーローとして日本でも知名度があがり、テレビの「闘え!ドラゴン」や「Gメン'75」の主演ですでに人気俳優として活躍していた頃ですね。
重みのあるアクションは迫力が増しており、見ていてスカッとします
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする